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冷温停止の意味
少なくとも福島第一原発の1号炉から3号炉までの全てで燃料棒がある程度以上メルトダウンしているのは事実だろう。そうであればむき出しの核燃料が直接冷却水に部分的にでも触れていることになる。セシウムやヨウ素は水に溶けるし、その他の放射性物質も可溶性のものがある。だから、循環している冷却水に含まれている放射性物質を調べて、その推移を見ることで核燃料の状況を推測できるはずだと思う。
更に、冷却水が100度以下なら、核燃料も100度以下の状態でいることになり、仮に溶けて固まった核燃料内部で揮発性の放射性物質が気体となって発生しても、冷却水に接した段階で冷却水に吸収されるので、大気中へ漏れ出ることがない。
もっともショウガやワサビの香りが常温で感じられるように、もともと融点や沸点の低い放射性物質の場合は100度以下の冷却水からもかなりの程度大気中へ発散するのかもしれない。このことは、例えばセシウムの化合物の水溶液を調べれば何度でどの程度大気中へ水溶液から発散するかは確認ができる。
このことを確認した上で、実際の原子炉建屋から立ち上る水蒸気を調べて、どの程度の放射性物質が含まれているかを見れば、核燃料と冷却水の関係がある程度はわかるのではないだろうか。例えば、冷却水に吸収されるはずの核種が原子炉建屋の屋内へ漏れていれば、冷却水に核燃料が接していないことになるだろう。常時核燃料から溶け出す物質の濃度が高ければ、核燃料内部でその物質を作り出す反応が高いことや冷却水と核燃料の接している境界面の面積が広いことを表しているのではないだろうか。
ともかく、現在まで東京電力から発表されている原子炉建屋上部でのダストサンプリングの結果はヨウ素とセシウムの濃度しかない。それがどのような意味合いを持っていると解釈できるのかをもうそろそろ東京電力や規制当局は発表するべきではないだろうか
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<779>>
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