http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/528.html
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1号機原子炉建屋カバー屋根パネル設置完了で放出核種の分析は?!
10月14日、福島第一原発1号機の原子炉建屋屋根パネルの設置の完了が東京電力より発表された。しかしその時の記者会見資料には設置をしたと言うこととその設置完了時の建屋写真があるだけだ。(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/index-j.html)
建屋を覆うカバーの設置は放射性物質の大気への漏出を防止するためであり、当然、原子炉からどの程度の放射性物質が排出されているかの検査をカバー設置ができた状態でやるはずだ。そもそも、崩壊熱によって溶融した核燃料が冷えて固体化したら、なるべく早くそれを回収して外気から完全に遮断した環境に移す必要がある。そのためには、普通に考えるとカバーを外して工事になるはずだが、そうなるのかどうかの発表もない様子だ。ともかく、今現在、どんな放射性核種が排出されているのかを見れば核燃料が未だ溶融状態にあるのかどうかの判定ができるはずで、未だにヨウ素131とセシウム134とセシウム137についてしか発表しないのは不自然だ。8月26日に発表された資料(http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110826010/20110826010-2.pdf)にはプルトニウムやネプツニウムなど合計31種類もの核種について、環境中への放出量が記載されている。常識的に考えて、これらの大部分は3月の水素爆発の際に放出されたものだろう。しかし、不思議なことにこの表にはウランが含まれていない。そして、5月28日には東電自身がウラン234と238を福島第一原発敷地内で検出したと発表している。ただ、8月の資料は「原子力安全・保安院では、東京電力株式会社福島第一原子力発電所及び広島に投下された原子爆弾から放出された放射性物質について、川内博史衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会委員長から提出を求められたため、それぞれ核種ごとの放射能量を試算しました。」ということで、「出展:原子力安全に関するIAEA閣僚会議に対する日本国政府の報告書ー東京電力福島原子力発電所の事故について(平成23年6月)原子力災害対策本部」と言う注もついている。
8月の資料は多分3月の水素爆発の際に大気中へ漏出したものについての試算だろうから、4月以降から現在までの期間での各核種についての漏出量の試算をして発表するべきだ。そして、それは、建屋を覆うパネルが完成したことで漏出量がかなり正確に測れるようになったことで、少なくとも1号機については可能になっているはずだ。
なお、8月の資料が一般市民へ公開されるきっかけを作られた川内博史衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会委員長に敬意を表したい。
更に、世田谷のラジウム騒動と1号機建屋パネル完成のニュースがかなり重なっていたのは意味のあることかと一応疑ってしまいます。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110528/dst11052821240034-n1.htm
福島第1原発敷地内の土からウラン
2011.5.28 21:23
東京電力は28日、福島第1原発敷地内で今月2日に採取した土壌から、微量のウランを検出したと発表した。事故後、継続的に検出されている。
濃度は土壌1キロ当たりウラン234と238が23ベクレル、235が0・94ベクレルで、東電は事故で放出された可能性があるとしている。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<768>>
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