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小出裕章「どれだけ、困難な時代をこれから乗り越えていかなければならないのか。経済が右肩上がりもへったくれもない」
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65769615.html
2011年10月15日19:08 ざまあみやがれい!
2011年10月11日、小出裕章氏の著書「小出裕章 核=原子力のこれから 生まれ故郷で語る」が発行されました。それにあたって、小出氏からのビデオメッセージがYouTubeに掲載されています。
動画
小出裕章『核=原子力のこれから ——生まれ故郷で語る』
http://youtu.be/uqjM0BMOsgk
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=uqjM0BMOsgk
※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。
=====(文字おこし、ここから)
声「この度、小出裕章 『核原子力を生まれ故郷浅草で語る』の発行に当たって小出先生から一言メッセージを頂きます。小出先生今日はお忙しいところお時間を頂戴いたしましてどうもありがとうございます」
小出「ありがとうございます」
声「少しの間ですが、先生からビデオメッセージをお願いいたします。まず生活の中で、これから私たちは何をどう気をつけるかという問題と、もう1つ、原発そのものをどう考えるか。つまり原発のない世界を作るという2つの問題があるように思うのですが。それについて、全国各地で暮らす私達を念頭に、先生のお考えをお聞かせください」
小出「はい。ええ……。どちらも難しいご質問、だと思います。ただ、事実としては、3月11日を境に世界は変わってしまったと、私は思います。
私は京都大学原子炉実験所というところで働いて、います。毎日、放射能などを相手にしながら仕事をしている、人間で。時に放射線の管理区域と呼ばれる場所に入って仕事をすることも、あります。できるだけ放射線の管理区域であっても放射能で汚れないように、気をつけながら仕事をしてきましたし。放射線の管理区域から、放射能の汚染を外部に持ち出さないようにと、常に注意を払ってきました。
しかし、福島原子力発電所の事故が、起きてしまって。福島原子力発電所を中心にして、膨大な汚染が生じてしまい、ました。私が入る放射線管理区域、で、の中で、ある、放射能の汚染よりも遥かに高い汚染が、福島県を中心に広まっていて。そこで子供たちを、今現在生活している、生きているという状態になってしまってる、わけです。
そういう中でやらなければいけないこと、というのは、私にとっては明白で、子どもを被曝から守るという、ただそれだけ、です。もう大人は諦めるしかない、だろうと思います。ですから、子供を……どうやって被曝から守るかというそれだけに、皆さんに注意を払って欲しいと思います。
特に福島を中心とする汚染地帯であれば、子どもが遊ぶ場所、例えば学校の校庭であるとか幼稚園の園庭であるとか、あるいは各家庭の庭で子どもが遊ぶのであれば、そういう場所をとにかくきれいにする。つまり土を剥ぎとって欲しい、と私は思っています。
えー……、そうしたところで放射能がなくなるわけではなくて、剥ぎ取った土の中に放射能が残ったままになりますので。それを何処かでまた集中的に保管するという、仕事が生じてしまいますけれども。
とにかく子供に被曝をさせないというための手段を、皆さん工夫をしながら考えて欲し……考え、そしてできるだけすみやかに実行して欲しい、と私は願います。
それから次に、2つ目のご質問で。原子力にどう向かい合ったらいいか、ということですけれども。
私はもう、かれこれ40年原子力は一刻も早く廃絶すべきだと、言ってきた人間ですし、福島第一原子力発電所の事故が起きてしまった、今、もちろんその思いを強くしていますし、そう思えない方々が未だにいるということが、大変不思議に私は思っています。
ええ……、特に政治の場所にいる人、経済界の人たちは、未だに原子力は必要だと、経済を右肩上がりに持続するためには原子力がなくてはならないというような発言をしている方々がいるのですけれども。ほんっとに呆れたことだと私は思います。これだけの悲劇を目の前にして一体どれだけの経済的な損失を私たちは払わなければいけないのか。え……それ以上にどれだけ、困難な時代をこれから乗り越えていかなければならないのか。経済が右肩上がりもへったくれもないと私は思いますし。一刻も早く原子力発電を全廃したいと、願っています。
そのために私に出来ることはもちろん私はやりたいと思いますが、私は原子力の場にいる一介の研究者に過ぎませんので、私ができることはほんとに限られたことだけです。え……、そのため、私の声というのは、これまで原子力をとめさせるために、ほとんど役に立たないまま、今日の事故を迎えてしまったわけで。大変自分の非力が悲しいですし、無念に思います。
どうやったらほんとに原子力を廃絶できるのか、私にはわかりませんが、多分、皆さんがそれぞれ自分の個性を活かして原子力廃絶のために立ち上がってくださるなら、原子力は廃絶できるだろうと、思い、ます。是非よろしくお願いします。」
=====(文字おこし、ここまで)
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