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南相馬・現地ルポ ストロンチウム続々検出!「避難者を 自宅に戻す」のは早すぎる (フライデー) 
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/488.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 10 月 15 日 08:53:36: igsppGRN/E9PQ
 

南相馬・現地ルポ ストロンチウム続々検出!「避難者を 自宅に戻す」のは早すぎる
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/22843
2011年10月15日(土) フライデー  :現代ビジネス


 国は「緊急時避難準備区域」を一斉に解除したが、あまりに危険ではないか。南相馬市議が研究所と行った放射能汚染調査では、驚愕の結果が出ていた!

「何についても、解除するっていうのは、『原因を解決したので、もう戻ってきても安全ですよ』というのが前提のはずでしょ。だけど今回の解除なんて、放射線量の問題とか解決されていないままだ。解除だって言っても、誰も戻って来れないよ。何のための解除ですか!」

 福島県南相馬市に住む自営業の男性(50代)が怒りをぶつける。

 政府は9月30日、福島県内に設定していた「緊急時避難準備区域」を解除した。緊急時避難準備区域とは、福島第一原発から半径20~30km圏内で、年間放射線量が20ミリシーベルト未満のエリア。南相馬市、田村市、川内村、楢葉町、広野町の5市町村の一部に設定されていた。区域内には、子供や妊婦は立ち入らないようにし、緊急事態に備えて避難や屋内退避ができるよう準備することが求められていた。政府によれば、「原子炉の冷却が安定的に進み、緊急事態が発生する可能性が極めて低くなった」というのが、解除の理由である。

 同区域内に住んでいた住人は計約5万9000人で、そのうち2万8000人程度が区域外に避難しているとみられる。住民にとっては朗報のはずだが、冒頭のコメントにあるとおり、不安は解消されていない。

「政府が緊急時避難準備区域を解除したのは、原発の再爆発の可能性が低くなったというのが主な理由で、放射線量が低くなったからというわけではない。国際的に事故の収束をアピールしたいがためです。自治体側の、避難した住民に早く戻ってきてもらって町の復興を進めたいという意図もある。今回の決定は、まず帰宅ありき≠ネのです」(地元紙記者)

 冒頭の男性が続ける。

「ここで生まれ育ったんだからここに住みたいよ。でも本当に安全なのか。自分たちはいいにしても、子供も孫もまだ来れないでいる。我々がモヤモヤしているのは、行政がはっきりしないからです。ダメならダメと言ってほしい。それならしょうがない。腹をくくってこれから先に進まなければならない」

 緊急時避難準備区域の解除を素直に喜んでいる人は、ほとんどいないようだ。

■文科省も土壌汚染を発表

 そんな折も折、地元の市議の調査で、南相馬市の一部地域からストロンチウム90が検出されたことが明らかになった。南相馬市議・大山弘一氏が明かす。

「今年7月下旬に2日間にわたって、横浜の同位体研究所の所長である塙章先生と一緒にサンプルを採取しました。調査区域は、南相馬市原町区の太田川上流から下流までの地域です。その結果、今回、解除されたエリアからもストロンチウムが検出されました」

 大山市議が調査したのは、南相馬市内の20~30km圏内にある計17ヵ所。そのうち、以下の4ヵ所からストロンチウムが検出されたのだ。

(1)原町区片倉(川砂)・33ベクレル/kg
(2)原町区片倉(苔)・95ベクレル/kg
(3)原町区片倉(雨樋)・1113ベクレル/kg
(4)田中地区(川砂)・100ベクレル/kg

 このうち、(4)の田中地区は今回、解除された緊急時避難準備区域内にある。政府と南相馬市が避難民に帰宅を促しているエリアから、100ベクレルものストロンチウムが検出されたのである。内部被曝の観点から見て、ストロンチウムはセシウムより怖いとされる。元日本原子力研究所研究室室長・笠井篤氏が説明する。

「ストロンチウムは、化学的性質がカルシウムと非常に似ている元素で、人体に入ると骨に定着します。そうすると、骨髄などの造血器官が放射線で傷つくため、白血病が誘発される。セシウムが集まりやすい筋肉よりも、骨は代謝されにくいので非常に厄介です。放射性物質が体内に入って半分になるまでの期間を生物学的半減期といいますが、セシウムは100日で半分になる。一方、ストロンチウムは約50年です。同じ量のセシウムとストロンチウムが体内に入ったと仮定すると、ストロンチウムのほうがはるかに被曝線量が高くなるのです」

 そんな危険な物質だというのに、これまでストロンチウムの検出結果についての国の発表はなぜか遅れた。それには理由があるという。笠井氏が続ける。

「セシウムがあれば、必ずストロンチウムもあります。ただ、ストロンチウムは測定に時間がかかる。分析する専門機関が非常に少なく、しっかり測定しようとすると2週間かかります。だからデータがあまり上がってこないんです」

 測定されていないだけで、実際はストロンチウムに汚染されている地域が相当あるということだ。

 そのストロンチウムの汚染状況について、文部科学省もようやく発表した。緊急時避難準備区域が解除された同じ日に、福島第一原発周辺の土壌の分析結果を発表したのだ。

 今年6月から約1ヵ月かけて、80km圏内で土壌を採取して調査したもので、ストロンチウムの最高数値は、20km圏内の福島県双葉町の5700ベクレル/m2(註)。注目すべきは、前出の大山市議の調査結果と同様に、今回解除された緊急時避難準備区域である南相馬市(3ヵ所・600、260、160ベクレル/m2)、田村市(1ヵ所・610)、川内村(3ヵ所・380、130、39)、広野町(5ヵ所・220、150、120、76、61)からもストロンチウムが検出されている点だ。

 南相馬市だけではなく、福島県の広い範囲でストロンチウムが検出されているのだ。また、原発敷地外としては初めてプルトニウムの検出も確認されたのである。全国紙社会部記者が言う。

「文科省は、検出されたプルトニウムやストロンチウムの沈着量が、セシウムに比べて微量なので、今後もセシウムに着目するのが適切だとしています。『無視しよう』という態度がみえみえです」

■山の汚染こそ危険

 避難準備区域を解除するなら、当然、除染して放射線量を低くするのが先決のはずだ。が、実態はお寒い限りだ。南相馬市で鮮魚店を営む男性(59)が訴える。

「ここ(店の前の道)は通学路だから、車道と歩道のアスファルトを高圧洗浄機で洗い流したんだ。だけど、その水と土砂が全部、脇の側溝に流れ込んで、放射線量が高くなってしまった。すぐ脇には畑があって、除染されていないから、風が吹けば元に戻ってしまうよ」

(註)文部科学省によると、ベクレルの「/m2」と「/kg」の換算目安は<2万2000ベクレル/m2=338ベクレル/kg>となる

 農林水産省は10月1日、福島県内の森林全域を対象に、放射能汚染の実地調査を行うことを決めた。400地点で放射性セシウムの土壌濃度と空間線量を測るという。が、森林に入って測定するのは事故以来初めてのことで、いかにも遅い。福島県は全体の約7割が森林地帯なのだ。

 前出・大山市議が言う。

「南相馬市内で除染が終わったのは、市の面積のまだ1%程度です。実は、山が一番汚れているんです。街中をきれいに除染しても、山から風に乗って放射性物質が飛んでくれば、やり直しですよ。まず山も含めた全エリアを除染してから、住民を帰宅させるべきです。今の除染方法が続くだけなら、人は住めません」

 政府は今のところ、森林の調査開始を始めただけで、除染の具体的方法は示していない。前出・笠井氏が言う。

「政府はセシウムばかりを気にして、他の核種を軽視しすぎている。核種が異なれば性質は違う。ストロンチウムの汚染マップは、セシウムのそれとは別モノなんです。チェルノブイリ原発事故の時は、ウクライナ政府が核種別にきちんと汚染マップを作っている。日本も詳細にストロンチウムやプルトニウムの沈着状況を分析した汚染マップを早急に作るべきです。避難区域の解除は、明確な汚染マップを作ってから実施すべきです」

 対策が後手後手に回り被害を拡大させてきた政府が、「解除」だけ急ごうとしても、住民が信用できないのは当然だ。


「フライデー」2011年10月21日号より

 

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コメント
 
01. 2011年10月15日 09:20:33: sWDtD0HhJI
全部の報道機関に統制が効くと思っている報道ゴミに福島県に東電を含む原子力村に政府、自民党。

信じられないほどのアホ。


02. 2011年10月15日 09:40:28: 44n0HPLndP
ほんと、東電による殺人であると同時に、
これは、まったく、政府による殺人だ。

気が狂ってる。


03. 2011年10月15日 11:21:13: Pu30AIedUA
アホ、気が狂っている
以外の言葉が見つかりません
政府、東電、こんなにも低レベルなおっさんの集団だったとはね!

04. 2011年10月15日 12:46:50: FAe5ZcPrSM
「解除」という国の狙いは市民を戻すためではサラサラない。もちろん安全になったからでもない。「解除」の狙いは東電&国が賠償を逃げるためである。

解除日以降も引き続き避難している市民、あるいは解除日以降に避難した市民には、解除日以降の避難賠償金は支払わない方便とするためだ。

だから、避難区域や避難準備区域が放射能まみれだろうがそうでなかろうが、国と東電は意に介さない。ようは避難賠償額の都合上「一刻も早く解除日を決める」ことだけが重要なのである。

「解除」を喜んだ被害者市民は、まんまと東電と国の罠にはまったのである。被害者市民は命が惜しければ望郷の気持ちを押し殺してでも、こんな早急な解除は絶対反対と騒ぐべきだったのだ。

これから解除劇による騒ぎが大きくなるのは目に見えている。


05. 2011年10月15日 13:14:05: gEpcn4S5uk
南相馬市って、あの熱血な東大の児玉先生がサポートされてるのではないの?

なまじ、除染が可能と夢をもたせたばかりに・・・・・


06. 2011年10月15日 13:39:44: rASx3Hmxbo
04のいう内容を政府に問い詰める議員は皆無ばの?

07. 2011年10月15日 22:41:58: 2gvQ9pkkxY
>行政がはっきりしないからです。ダメならダメと言ってほしい

いつまで待っても言ってくれないという事がまだわかりませんか?これだけひどい目にあわされてるのに・・・
死ぬまで行政やマスコミの言いなりになってください。


08. 2011年10月15日 23:49:42: vhwp4hcvfM
>>07 津波で亡くなった親族の告別式で南相馬市に一時帰宅した姉から先程連絡があった。
若い人たちが極端に少ないし、駅前通りの商店を開けている灯りが殆んどない。
すごく寂しい町のままだと
解除されたからといって戻ってくる市民は少ないよ。
若い世代や子供を持った家族で、戻ってくるのは殆んどいないですよ。
逆に南相馬市から出て行く若い世代が多い。
戻ってくるのは避難先で避難生活に疲れた高齢者や、どうしても仕事の都合で
戻らざろうえない人たちだけだけですよ。
皆さんが指摘している通り、解除されたからといって放射線量が減るわけではない。
また、戻ってきた人たちの仮設住宅の問題もある。
仮設住宅は解除が無ければ、南相馬市内に造れない。
新しい仮設住宅400戸の計画地は国道六号線から海側で
放射線量が関東で線量が高い場所とさして変わらない、0.3μSv/h以下の場所。
0.18〜0.25μSv/hの場所もある。
1000名以上住める仮設住宅だ。
全国の警察出張者がいた場所より海側
自衛隊の復旧部隊がいた場所にちかい
まぁこのような場所でも放射性物質の被害から逃れることはできない。
特に水源の問題がある。
水無し川や高ノ倉ダム、さらに川上である阿武隈山脈・飯舘村
行き場が無い被災者や高齢者の受入れと
市として自治存続できるかの瀬戸際というのが実情なのだ。

09. 2011年10月15日 23:53:02: vhwp4hcvfM
>>08 訂正です。南相馬市鹿島区に仮設住宅はあります
解除で仮設住宅を造れるようになったのは南相馬市原町区です。

10. 2011年10月16日 08:03:19: ZrMDpsyito
日本の官僚、政治家、学者がこれほど無能だとは、あきれかえる。
マスゴミはそれ以下の無能、へつらいぶりだが、
かつてあれほど批判した旧社会主義国より以下の調査、対応しか
とれないとは、情けなさを通り越して悲惨である。
こんな日本の支配階層に、日本を任せていいはずがない。
このままだと、第2次世界大戦に突入した時勢と変わりない。
官僚、御用学者、悪徳政治家、卑劣なマスゴミの退治が急務である。

11. 2011年10月16日 12:29:51: NzONd1xEIY
福島県は、当初から廃墟であったが、これでは政府が賠償金で破綻する、やむなくスピーディデータは隠し、同心円で最小化を謀ったのが実態、と、郡山住人の声。

今更ながら「直ちに健康に影響しない」と、のたまった何とか弁護士大臣のことが、よみがえってくる。

今はもう北海道と関西にしか、安心して住めなくなっている。
しかしこれも時間の問題、海洋汚染の広がりで、太平洋側の海産物は、汚海物化、来年は、日本海側のもののみとなる。

その次は、輸入海産物のみ、だがこれも福島産放射能が、舐め尽くす。

これでもなお脱原発と明言しない為政者達。
次回総選挙で、消え去るか、否か?。
B層国民が、しっかり選択せよ。

TPP加入も放射能次第、日本が加入しなければ成り立たないTPP、早く加入しなければ乗り遅れるなどと、これまたマスコミは、B層国民騙しに専任中。


12. 2011年10月16日 15:11:17: sgolhP60mA
南相馬では、水道水のストロンチウムは測定しているのだろうか。
千葉県では、やっていない。
恐らく、計器の性能のために「不検出」になるのだろうが。

13. 2011年10月16日 20:13:39: xtlWVCU5v6
死の町 にしたのは東京電力です。

東京電力に協力していた経産省保安院は原発推進のためにその役目である監視を怠り。
官僚は東電と関係会社に天下り先を確保。
自民党は東電から献金。
民主党は東電の組合から組織票。

中国・北朝鮮を笑えない有様デス。


14. 2011年10月16日 21:22:10: NzONd1xEIY
>>13さんへ

私も最初は、貴殿のように思っていましたが、下記他原子炉関連記事を見て、本来の責任は自民党にあることを知りました。

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-a5c2.html

電力会社の原子炉導入も、建設も、再稼働も、何もかも政府の指示無くして、単独で出来ることはないのです。

特に原子炉建設は、turn key contract 、したがって東電は、運転するだけの技術しかなく、全ての技術はアメリカGE社が知っているのです。

事故発生時、菅内閣はこのGE社の技術支援を断り、自国で出来ると誤解して、水素爆発、放射能を岩手から静岡までばらまいたのです。

電力会社は、社運を懸けてこの暴走熱源を、利用する必然性は、全くなかったのです。

東電に責任が全く無いとは言いませんが、自民党、マスコミ、現政府の責任は9割以上、決して免れることは出来ません。

認識を新たにして頂ければ、幸いです。


15. 2011年10月17日 13:55:25: RbHIE2BkBs
政府のお役人も東電のえらいさんも誰も南相馬に住んでいないので問題なしということでしょう。

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