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近隣住民の不安増大 世田谷放射性ラジウムミステリー
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2011/10/14 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
誰が何の目的で放置したのか
降って湧いたラジウム騒動に東京・世田谷区民の不安はピークに達している。
世田谷区弦巻の区道で毎時3・35マイクロシーベルトの放射線量が検出された問題で、保坂展人区長は昨夜(13日)、区道沿いの住宅の床下にあった瓶の付近から毎時30マイクロシーベルト以上が検出されたと発表。区によると、瓶はガラス製(高さ約7センチ、直径5〜6センチ)1本と棒状のガラス瓶数十本が木箱に入っていた。木箱は腐食が激しく、この付近を測定すると、毎時30マイクロシーベルトまで検出できる計測器が振り切れた。
調査に当たった文科省は、この瓶の中にあった放射性物質が原因だったと発表した。
近所の住民は「情報開示が不徹底で何が起きているのか分からない。本当に原発事故と関係ないのか。だったら、なぜ、そんな危険なものがあったのか。いつから……」と不安を隠しきれない様子だ。
いったい、何がどうなっているのか。
◆原発事故との関連
保坂区長はいち早く原発事故との関連に否定的な見解を示した。その根拠について区長は「現場の樹木の葉や土壌から特段に高い異常値が認められなかったから」としていた。その後、深夜に行った会見で文科省は、瓶の中の物質が放射性ラジウム226とみられることを明らかにした。放射性セシウムが検出されないことから、同省は原発事故とは関係ないと判断した。
◆なぜ床下にラジウムが
これが最大の謎である。この住宅は50年以上も前からある古い木造民家。近所の人によると、所有者は90歳以上の女性で現在は入院中。親族が掃除などに時々来ているが、現在は誰も住んでいない。女性の夫(故人)も放射性物質を扱う職業とは無関係だったという。女性の親族は箱や瓶について「知らない」と説明、区は(瓶は)相当以前からあったとみている。
問題は、なぜ、そんな民家の床下にラジウムがあったのか。放射性物質に詳しい専門家はこう推測する。
「放射性物質は本来、徹底した管理下に置かれ、外部流出はあってはならないものです。どういう目的があったかは分かりませんが、何者かが大学の研究室か医療機関から持ち出し、最終的に処理に困って放置したのではないか」
ラジウム226は医療用や夜光塗料などに使われていた。
◆近隣住民への影響は
ラジウムは半減期が1600年。
「非常に弱い放射線を長期にわたって出し続けます」(前出の専門家)
区道で測定された数値3・35マイクロシーベルトは決して低い数値ではない。毎日8時間を屋外で、残りを木造家屋内で過ごしたとの仮定で年間被曝量に換算すると約17ミリシーベルトになるという。文科省は「民家付近を歩いて通過する程度では健康への影響を心配する状況にはない」としている。行政はラジウム除去だけではなく、近隣住民の健康チェックやケアにも最大限の取り組みをすべきだ。
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