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高い線量を検出した現場の精密調査に関して 〔最新情報〕
政治 / 2011年10月13日
昨日、発表した世田谷区内の高い線量を記録した現場について、本日午後6時30分より記者会見を行なった。午前10時から現場の調査が始まり、午後2時過ぎには民家の中も計測して線源を探索する調査と計測を行なった。まだ、最終的な判断は出ていないが、ようやく中間報告出来る材料が先刻整った。
〔記者会見概要〕
本日、異常に高い放射性物質の線量を記録した区内の現場で、環境測定専門会社に依頼して、精密な測定を実施しました。区道で計測を終えた後に、民家の敷地内の測定をしたところ、道路部分よりもさらに高い数値を計測し、その数値は敷地内の家屋の壁面下でピークとなりました。
そこで許諾を得て、民家の中に入り各所を計測したところ、高線量の場所があり、床板の下を計測したところ床下のダンボールの中にある瓶類と思われるものから高い放射線量が出ていることを確認しました。この時点で法に従って、文部科学省科学技術・学術政策局原子力安全課放射線規制室に通報し、本日夕刻より同省の検査官・審査官に現場に来てもらいました。
一方、環境測定専門会社が現場の樹木の葉及び土壌を検査・分析したところ、周辺の数値と変わらず特段に高い異常値は認められませんでした。そこで、今回の高い線量値が原発事故に由来するものではなく、民家床下に置かれていた放射性物質に起因する可能性が強く、現在確認を行なっているところであります。
原発事故の影響を懸念しながら、あまりにも高い線量に徹底した原因究明が必要だと昨日は申し上げましたが、放置された放射線物質による高線量であることが確認出来れば、すみやかに規制当局と協議の上、除去をお願いすることになります。
まだ調査中であり、新たな事実が判明したならばお知らせしますが、現在のところの区として把握している中間報告は以上です。
〔概要終わる〕
記者会見はただ今終了した。記者からは、床下から見つかった箱の中の瓶の形状や中身などについて質問が相次いだが、高い線量を発している危険物に区職員、検査会社検査員も近寄ることは出来ず、今後の解明を待つことにしたい。短い時間で総力をあげて原因究明で動いてくれた関係者に深く感謝しつつ、今後の更なる解明を続けたい。
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