17. クマのプーさん 2011年10月12日 20:14:07: twUjz/PjYItws
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米の国の基準値を見直すことが必要だと思います。暫定だった基準値を、米の流通時期に変えなくては、誰も福島の米は買いません。 NHKはいい加減に垂れ流しの情報を流すのは止め、「クローズアップ現代」でちゃんとした放射能の番組ができたのだから、視聴者のための番組をもっと増やすべきです。転載します。 安全を守れるか 食品の放射能検査 http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3101 2011年10月 3日(月)放送 社会問題 自然・科学 生活・食糧 安全を守れるか 食品の放射能検査 (NO.3101) 東京電力福島第一原発の事故以降、食品から検出されるようになった放射性物質に消費者の不安は尽きない。先月、厚生労働省が行った抜き打ち検査で、千葉や埼玉のお茶から国の暫定基準値・1キロあたり500ベクレルを超える放射性セシウムを検出。出荷前、それぞれの自治体で検査を行っていたにも関わらず、結果的にすり抜ける形となった。一方、検査を通過して市場に出回る500ベクレルを下回った食品。具体的な数値を知りたいという消費者の要望に応えて、東京の生協は取り扱うすべての商品の放射線の量を独自に調べ、ホームページで公表する取り組みを始めた。しかし、基準は超えないものの、500ベクレルに近い数値が出た食品を販売するかどうか、苦悩している。もはや日常から切り離すことのできない食品と放射能。食の安全とどう向き合っていけばいいのか、考える。 安斎 育郎さん(立命館大学名誉教授) ●“すり抜け”させない検査体制を (安斎)結果として私が懸念していたほどには食品の汚染が出ていないっていうことに、ちょっと安どした面はあるんですけども、しかしやっぱり、もっと綿密にやらないと、せっかく基準値を決めても、すり抜けて市場に提供されていくおそれがあるわけです。現にそれが起こっていたということで、ここは改善しなきゃいけませんね。 放射能の分布にはコンピューターで予測できるような、そういう情報と、それから実際に土を測って、この辺は汚染が高いらしいというようないわゆる、ホットスポットといわれるようなそういう情報があるので、それを踏まえて、それに応じた合理的なサンプリングのしかた、そういうことが求められるでしょうね。そのためにはもっと綿密にやると。一つの市を検体で代表させるというのはあまりにも無理がありますね。 ●国が果たすべき役割は? (安斎)結局、委ねたときにそれぞれの自治体の判断で、検査の方法とか、検査の位置づけとかあるいはデータの解釈とかに、まちまちな揺れがあると、それ自身がやっぱり、不信感のもとにもなるので、やはり最低限、こういうことは守ってほしい、こういうことを踏まえて検査体制を組んでほしいっていうのを、最小の、ミニマムリクワイヤメントという、それを共有するような機会を、国が積極的に作るべきだったと思いますね。 もう少し専門家も活用してもらって、専門家でずいぶんこの問題が起こってから、独自の測定をしたりして、情報も持ってる面もあるんですよね。それからさっき言ったように、土の汚染についても、どういう分布をしてるかということについての情報もあるので、そういうことを積極的に提供して、自治体レベルでやるときもそんなに検査の質に違いが起こらないような、そういうことが必要だったし、それはできたと思いますね。 とにかくここ2、3年、重点的にできるだけのことをやるということが特に求められる時期なので、それを心がけてほしいですね。そのためには僕が福島の土を測っただけでも、その土につかまったセシウムが大量の水をかけても水の中に出てこないとか、かなり土にこびりついているというような情報も含めて、いくつかの有用な検査体制を組むときに、有効な情報があるんですね。そういうことをやっぱりきちっと踏まえながら、ここ2、3年、重点的にやってほしいと思いますね。 ●基準値以下の食品検査 大事なのは“事前”の合意形成 (安斎)国とか自治体任せにしないで、自分たちで測定したり、データを公表したり、その姿勢はすばらしいと思うんですね、大いに評価できると思うんですね。ただそこで数値として出てきたものをどう解釈するかということについて、事前に生産者と生協とそれから組合の間で、解釈に揺れが起こらないように、合意形成をしっかりとやっておくべきだということも教訓の一つだと思いますね。公表されてから解釈に揺れが生じると、そういう体制そのものに対する不信感が広がりますからね、そういうことがないように、きちっと合意の下でこういう場合にはこうするっていうことが決まってたほうがいいですね。 生協の場合も、ただ数値を発表するだけじゃなくて、何もしなくていいレベルから、ちょっと要注意、観察を必要とする、要観察レベルとかね、要注意レベルとか、出荷停止レベルとか、その解除するレベルとかいうことをガイドラインをあらかじめ決めておくってことが、大変大事ですね。そして消費者のほうも、数値一つ一つにこだわりすぎないことが大事で、われわれ、放射能以外にもいろんなリスクに日頃相対しているんだけれども、そういうこととの関連でも、自然界の放射能も含めて、そういうことのリスクを、大まかにでも把握できて、判断できるような、そういう知識を持つことは大事ですね。 ●食品への不安にどう向き合うべきか? (安斎)やっぱり過度に恐れず、実態を軽視せずに、理性的に怖がるということをこれから心がけていかなければならない。なかなかややこしい時代に生きてるってことを自覚することも大事だと思いますね。 だから不安っていうのは、心理学の学問的な成果によれば、事の重大さ掛けるあいまいさで決まるっていうんですね。今度の場合は放射能だから、命に関わるというふうに思ってるから、事の重大さは認識してるわけですね。あいまいさがそれに加わると、ますます不安になるので、データを把握して、汚染の実態をきちっと調べるっていうのは、あいまいさを減らすための一つの重要な方法なんですね。あとは、事の重大性についても、過度に怖がらずって私、言ったんですけども、それはやっぱり、それによって受けるリスクがどんな程度かっていうことを、ほかのリスクとも兼ね合わせて考えられるだけのリテラシーをつけるってことですね。 |