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太平洋の魚はどこまで汚染されているのか
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2011/10/11 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「500ベクレル未満」の見直しが急務
◆サンマ操業禁止騒動
サンマが大騒動を引き起こしている。原発事故から7カ月。魚の汚染対策で業界内はテンヤワンヤだ。
流通・加工業者らでつくる「北海道サンマ産地流通協議会」は今月6日、福島第1原発の北100キロに当たる宮城県金華山より南の海域で取れたサンマを扱わないよう求める要望書を、根室市など道東の地元4港の市場に提出した。また、7日には「全国さんま棒受網漁業協同組合」が東京で理事会を開き、福島第1原発から半径100キロ以内の海域を「操業自粛区域」から「禁止区域」へ規制強化したのだ。今月に入りサンマの群れが岩手県沖まで南下してきたことが理由という。
実際、魚の汚染の状況はどうなっているのか。水産庁は、福島沖と同じ太平洋側に接する北海道から神奈川県の9都道県に対し、検査数を増やすよう要請しているが、それより西の海域は含まれていない。また、今月5日には北海道から千葉県にかけた7道県を対象に、取った水域の表示も徹底するよう求める通知を出しているが、強制力はない。
サンマをはじめ魚は群れをなして泳ぎ回っている。禁止区域からどれだけ離れていれば安全なのか。他の魚はどうなのか。
「放射能を防ぐ知恵」の著者でNPO法人「食品と暮らしの安全基金」代表の小若順一氏がこう言う。
「魚から放射性物質が検出されても、基準の1キロあたり500ベクレルを超えない限りは操業を自粛しません。事故前の魚の平均値は0・086ベクレルでしたから、放射能汚染魚が出回ります。基準を超えると、国は取ってはいけない海域を決めるが周辺海域での漁は続きます。すべての人と言いませんが、特にこれから子どもをつくる若い世代は要注意です」
小若氏の解説をもとに、主な海産物の危険度を別表にした。
「カツオの南洋での遠洋漁業は1年を通して行われ、日本では静岡県および鹿児島県が漁獲高の大半を占める。冷凍されて日本で水揚げされ、主にかつお節の原料になります。一方、近海物のカツオは、鹿児島県から静岡県遠州灘にかけては春、伊豆より北では初夏に漁期が来ます。
これらの地域では『もどりガツオ』も漁獲でき、秋に漁期が来るが、このときの放射性物質に注意が必要です。太平洋沿岸を回遊するサバは、伊豆半島沖で春ごろ産卵し、餌を食べながら北上し、9〜10月ごろ南下を始める。ヒラメ、カレイ、スズキに関しては、福島周辺の各県で非常に高い値が検出されているにもかかわらず、岩手以北、神奈川県以西のデータがほとんどありません。基準の500ベクレルを見直さない限り、関東や東北の太平洋側で取れた魚を安心して食べることはできません」(小若氏)
日本原子力研究開発機構は、海洋への放射能放出量について東電の推定していた3倍以上の試算を出している。検査海域の拡大、漁獲水域表示の強制はもちろん、汚染の実態解明を最優先すべきだ。
種類
危険度
◇サンマ
三陸沖では10〜11月が漁期。9月1日に北海道太平洋沖合のサンマから1.56ベクレルのセシウム
◇カツオ
「もどりガツオ」に要注意。9月30日に日本太平洋沖合北部のカツオから12.8ベクレルのセシウム
◇サケ・マス
5月に岩手県沖のカラフトマスから77ベク
レル、同海域のシロサケから4ベクレルのセシウム
◇タラ
8月21日の登別市沖のマダラから43ベクレルのセシウム
◇マグロ・ブリ
事故から半年、大型魚に放射性物質が蓄積。クロマグロやブリは日本中を回遊
◇サバ
8月北海道・青森県沖太平洋のゴマサバから13ベク
レル、10月4日に青森県沖で6.9ベクレルのセシウム
◇イワシ
煮干しは骨ごと食べるので、ストロンチウムも心配
◇ヒラメ・カレイ・スズキ
小魚を餌にするスズキやヒラメに放射性物質の濃縮が始まっている
◇コンブ・ワカメ
福島県以外では海藻類の検査がほとんど行われていない
◇ウニ
8月24日にいわき市のキタムラサキウニから950ベクレル
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