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2011年10月9日(日)
里山の除染 専門家「落ち葉除去を」
自治体「いい知恵ない」
「今秋の落葉前に、放射性セシウムが付着した里山の落ち葉を除去すべき」。福島第1原発事故を受け、森林環境の専門家がこう警鐘を鳴らしている。調査や研究で、▽広葉樹林の場合、地表の落ち葉を取り除けば汚染度を最高で9割低減できる▽放置するとセシウムが菌類などの微生物を介して堆積した落ち葉や土壌に移動する-ことが判明。専門家は「県内の汚染度は福島県に比べると低いが、今を逃すと除染は年々困難になる」と、有機農業者や里山の近隣住民らに自発的な対応を呼び掛けている。
農林水産省も9月、落ち葉の除去が森林の除染に有効との指針を公表した。しかし森林は面積が広く、県や市町村は「大きな問題と認識しているが、いい知恵がない」(県原子力安全対策課)と手探りの状態が続く。
航空機モニタリングによると、県内山間部のセシウム濃度は北茨城や高萩地区の1平方メートル当たり約20万ベクレル(放射線量で毎時0・5〜1マイクロシーベルト程度)が最高。文部科学省が校庭などの目安とする毎時1マイクロシーベルトをほぼ県内全域で下回っているが、傾斜の向きなどで汚染濃度は異なり、個別の実態は分かっていない。
筑波大の恩田裕一教授(環境科学)は「1950〜60年代の核実験で日本に降った放射性物質は5千〜1万ベクレル程度。今回は桁違いに多く、森林を利用するなら今秋中の落ち葉除去がベスト」と話す。
恩田教授ら文科省の研究チームは今夏、福島県川俣町を調査。広葉樹林は上空から降った多量のセシウムが地表に達し、常緑樹林は広葉樹林に比べ葉に多く付着していることが分かった。広葉樹林の地表はセシウムの9割が落ち葉に蓄積され、土壌には1割しか浸透していなかった。
名古屋大の竹中千里教授(同)によると、セシウムは微生物などを介して落ち葉からその上に積もった落ち葉にも移行するという。
両教授は「セシウムは現在、葉・樹皮の表面や落ち葉に存在するが、来年以降、土壌や上に堆積した枯れ葉に移行し、一部は植物の根に吸収される。除去しない限り森林生態系を循環する」と指摘。
竹中教授は「森林すべてを除染するのは現実的に不可能。人里近くを優先し、除去した落ち葉を処理するバイオマス発電所建設が望ましい」と提案する。
既に常陸太田市里美地区で、ボランティアによる落ち葉さらいの動きが出ている。
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