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10月5日 【文字起こしUP】小出氏:放射線審議会基本部会、一般市民の年間1mSv見直し提言について@たねまき
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3073126.html
2011年10月05日23:59 ぼちぼちいこか。。。
正直に申し上げます。
これが通ってしまったら、全てなかったことになります。
起こしながら、心臓が飛びでそうでした。
どうしたら止められるでしょう。
20111005 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://www.youtube.com/watch?v=ErLigpobM_s&feature=player_embedded
【以下、お時間のない方のために内容を起こしています。ご参考まで】
東京には近藤さんです。
まず、私たち一般の住民が一年間にどれだけの被曝をしてもいいと国が定めているかという、この数字についてのニュースから伺いたいと思います。
被曝線量の基準を検討している国の放射線審議会基本部会というところがあります。
ここは、一般の住民の被曝線量の限度の数字を変えようとしているらしい。そんなお話が出てきました。
これは、小出先生がいつもおっしゃる、一般の住民は、年間1mSvまででしたよね?
(小出氏)そうです。
そうですね。
被曝線量の限度は年間1mSvでしたね。
ところがですね、この基本部会は、この1mSvについて、
「達成することは当面困難だ」と判断しまして、どうするかといいますと、20mSvから1mSvの間で限度を緩和した、緩めた中間目標の設定を認める提言を近くする方針だという話が伝わってきました。
まずは、小出さんの感想を聞かせてください。
(小出氏)はぁ・・・・。
まずは、呆れました。
ただし、今現在福島を中心として、1mSvを守ろうとすれば、膨大な土地を放棄しなければもうできないという現実は、確かにあります。ですから、その現実の中で「もうどうしようもないから」と言って、国の方は、国民に被曝を強制するという方針に打って出たということですね。
小出さんは、この広大な土地を捨てなければいけないくらいの被曝であるということは、事故直後からずっとおっしゃってきました。
(小出氏)そうです。
ただ、年間1mSvを守るというのが、国の定めなんだから、これを無視するのは法治国家ではないとおっしゃっておりましたよね。
(小出氏)多分、そう論理的な帰結でいけばそうなるしかないと思ってきました。
「その法を守ることができないから、じゃあ今度は法を変えちゃえ」ということですよね?簡単に言ったら?
(小出氏)そうですね。それが法治国家という国のやることなのかどうか、私にはよくわかりませんが、随分身勝手な国だなと思います。
これは、具体的にどのような目標数値になってくるか、いろいろあると思いますが、例えばこの一番大きな数字であります、20mSvというものを年間の限度に定めたとしましょう。
どういうことになるんですか?
(小出氏)私は、放射線に被曝した時に、どれだけのリスクがあるかという評価に関して、米国のGofmanさんという方のデータを信頼しています。
そのGofmanさんの評価によると、1mSvという現在の国の基準を1万人の人が被曝をすると、そのうち4人がガンで死ぬという…
1mSvの基準で1万人が被曝すると、そのうち、4人ががんで死亡する。
(小出氏)はい。もし20人まで許すとすれば、80人がガンで死ぬということになります。
数値でいうとそういう数字になるんですね?
(小出氏)はい。そして0歳の赤ん坊は、平均的な人間に比べて、4倍危険があるので、0歳の赤ん坊が20mSvの被曝をさせられてしまうと、1万人のうち、320人の赤ん坊がやがてガンで死ぬということになります。
はぁ・・・・。
この数字をどういうふうにとらえるかでしょうけれども、小出先生はどんなふうにとらえますか?
(小出氏)私は少なくとも子供というものは、現在の原子力を選んだ責任はありませんし、事故が起きて、膨大な汚染が起きていることに関しても責任がないのですから、何としても子供を守らなければいけないと思いますし、1万人に320人もの子供をガン死させるということは、私は容認しがたいです。
近藤さん?
このこうした話が出てきた、つまり法律の方を変えようという、このやり方ですよね。
(近藤氏)だから、この問題は、科学っていうレベルよりも政治の世界の話じゃないんですかね。つまり、1年間に20mSvまで我慢させるという、これは要するに政治の世界でそういうふうに、もともと法律ですから決めていくわけですから、今出てる動きも科学者うんぬんかんぬんのレベルを超えたところで、何かことが動いているという…。
でも、政治って、国民の安全、国民を守るのが政治じゃないんですか?政治的というなら。
(近藤氏)そうですね。
逆ちゃいますの?これ、やってることは。
(近藤氏)だから、おかしいわけですよ。
これが政治的なんですね?
(近藤氏)そうですね。
私はね、素人考えですけど、非常にこれは経済的な問題でもあるのではないか?と疑うんです。
というのは、これ、今除染をどれだけの地域に対してするかというのは、非常に大きな問題だと思うんですが、当初5mSv以上のところを除染するという話が出て、福島県知事も各自治体も非常に反発なさいましたよね。
そうすると、細野原発大臣が、「いやいや1mSv以上のところも、除染を国の責任でしましょう」という話になったと思うんですが、そうした論議が吹っ飛ぶ恐れはないでしょうか?小出先生、いかがですか?
(小出氏)そうですね。全体が多分吹っ飛んでしまうと思います。除染もしなくてもいいということも言い出す可能性すらありますね。
うーん。
もし全部を1mSv以内にってなると、ものすごく多額な費用がいりますでしょうからね。
(小出氏)そうですし、私は除染というのは基本的にできないと発言をしてきましたし、恐らく福島県のかなりのところは、どんなに除染を頑張ろうと、1mSvを守るということはできないだろうと思います。
近藤さん?
(近藤氏)だから、この原発に関しては、僕は政治と経済の線引きっていうのは極めて難しいと思うんですよ。つまりそれは、いわば一体化したもので、だから、国策って言ってるわけですから、今、除染の問題も含めて、同時に起きてる動きというのは、原発を如何に依存、依存というよりも、守っていくか?ということのほうに傾いてますよね?
政府がですね?
(近藤氏)それも含めて、政治の動きの中でとらえたほうがわかりやすいっていいますかね。
わかりやすいですね。
わかりやすいですけど、それが本当に国民にとってどういうことにつながるか?というと、先ほど小出先生がおっしゃったみたいに、やはり将来の子供たちのリスクが非常に大きくなると、ここは、確実に言えることなんですか?小出さん。
(小出氏)そうです。
はぁ・・・・。
(近藤氏)プルトニウムが検出されたニュースの時に、要するに「そんなものは、いろんな核実験が起きてて、そのくらいの微量は世界中にあるんだから、今更そんなことどうのこうの」
ということを言うてたんですかね?
(小出氏)はい。言ってました。
(近藤氏)言ってましたよね?あれも、要するに、酷い理屈でしょ?
(小出氏)そうです。大気圏内核実験でプルトニウムが大量にばら撒かれたのは、本当ですけれども、それによって世界中で多分ガンの発生率が増えたはずだと思います。ですから、それに何がしかの上乗せをするのであれば、それもまたガンの発生率の上乗せ分が生じてしまいますので、「嘗てあったから、今回も問題ない」というような理屈は、通用しません。
(近藤氏)そうですね。
私は、小出先生、この1mSvっていう数字を見直すというのは、ものすごいショックなんですけど?
(小出氏)そうですよね。日本という国が日本に住む人に対しては、これだけのリスクまでしか与えないとしてきたものなんですよね。それを、原子力を奨めてきて、事故が起きてしまえば、その事故を起こしたことに責任があったはずの国家が、もう法律を変えてしまうと、今言っているわけで、本当に私たち、国民ひとりひとりがこんなことを許していいのか?或いは、こんなことを生んでしまった原子力をこのまま見逃すのか?と、そういうことだと私は思います。
民主党の動きで一つ、お伝えしますとね、これ、民主党は原発を今後どう考えていくのか、その大きなカギを握るであろう人事がひとつありまして、民主党って前原さんが政調会長で、この方がうんと言わないと政策は前に進まないシステムを野田さんが作られたそうですけど、前原さんがある人事を行われました。
政策委員会であるプロジェクトチームを置いて、そこでエネルギー政策の見直し作業をやるんだそうですが、そのプロジェクトチームの座長が、大畑さんという方で、この方は、元経済産業大臣でもいらした方で、もともと日立製作所出身で、原発プラントの設計にもかかわっていた方で、非常に原発推進派と言われている方なんだそうです。
ご存知です?
(小出氏)はい。
その方がエネルギー政策の見直し作業を民主党で率いていかれるという人事なんですよ。
これは、どういうふうに小出先生は見られますか?
(小出氏)前原さんは、もともと原発推進でしたので、前原さんの意向で民主党全体を原発推進のほうへ持っていくということですね。
まぁ、私は前原さんのような考え方は間違えていると思っていますし、彼はたしか松下政経塾だったと思いますが、幸之助さんが泣いてるだろうなと思います。
民主党のエネルギー政策のこれからを一つ占うような人事ではありますよね。
(小出氏)そうですね。
ありがとうございました。
(小出氏)ありがとうございました。
【以上】
これは、本当にどうしたら・・・。
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