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「帰りたい、でも帰れない…」除染これから「仕事もない」避難準備区域解除 諦めと反発
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111001/trd11100100330000-n1.htm
2011.10.1 00:29 産経新聞
緊急時避難準備区域の指定が解除された福島県南相馬市など5市町村の本格的な除染はこれからだ。指定区域は解除後も前日までと何も変わっていなかった。戸惑い、反発、諦め…。住民らの反応は複雑だ。
南相馬市原町区のスーパーの駐車場はほぼ満車だった。店内のレジには牛乳や野菜などを買い物かごに入れた主婦らが並ぶ。
「解除されても何も変わらない」。同区に住む主婦、桜美智子さん(34)はそう話す。
同区ではインフラも4月には復旧し、スーパーも再開。避難準備区域にいた4万7千人のうち、30日現在で2万7千人が帰還した。桜さんも夫の仕事の再開に合わせて4月に帰宅。「生活には困らないし、放射線量も住めないほどではない」と桜さん。ただ、「子供にとってつらい思い出が続くのも変わらない」ともいう。
震災前まで毎日自宅の外で友人と鬼ごっこをしていた長女の小学5年、美咲さん(11)は被曝(ひばく)を恐れて「毎日家でゲーム。友達も全然来ない」と話す。体力もなくなり、体育で校庭を3周しただけでクラス全員が筋肉痛になった。
南相馬市で書店を営む大内一俊さん(56)は「みんな帰りたいだろうが、仕事がないと暮らせない。なかなか戻らないのではないか」と冷ややかだ。
避難生活を続ける住民にとっても「解除」の影響はあまりないようだ。
南相馬市の主婦、但野亜也子さん(30)はいまも同市で働く夫と離れ、山形市に長女(1)と住む。「子供の健康が一番心配。放射線量が低下するまでは戻れない」。夫と会えるのは月2度だけだ。
震災で職を失った川内村の秋元良彦さん(47)は、郡山市内の仮設住宅からハローワークに通っている。村は解除の前提となる復旧計画に、来年3月末までの住民帰還完了を盛り込んだが、「今のままでは仕事も商店もなく、帰るのは難しい」と感じている。
解除を受けて南相馬市災害対策本部では、住民などからの問い合わせに追われた。担当者は「住民が気にしているのは放射線量。気にしない人はすでに帰っているし、気にする人は解除になっても帰らない」と話し、「残りの住民も戻れるよう除染を進めたい」と淡々とした様子で語った。
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