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9月29日 小出氏:食品の50禁・20禁、放射線測定「検出されない」、衛星から地球熱観測、炉心のスキャンの可否と被曝の目安の意味@たねまき
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3061477.html
2011年09月29日22:48 ぼちぼちいこか。。。
今日もたねまきジャーナルを聞くことができました。
今日はリスナーからの質問でしたが、やはりいろいろな方のお考えを聞くのは、ハッとさせられます。自分に発想が及ばないことを教えてもらえるので・・・。
でも最後の広島のリスナーからの質問は、質問を聞いているだけでも辛かったです・・・。
ではどうぞ。
音源は見つかり次第UPします。
【以下、時間のない方のために内容を起こしています。ご参考まで】
今日は毎日新聞論説員の池田あきらさんと一緒にお伺いします。
今日は、スタジオにリスナーからの質問が来ているので、順番にお聞きしようと思っております。
まずは、このリスナーの方から。
この方はどこかで、小出さんの講演か何かを聞かれた方のようでして
『小出先生のおっしゃる50禁・20禁の食べ物というアイデアはすばらしいと思います。』
というメールなんですが、この50禁・20禁というのは何ですか?
この数字の50に禁の禁、数字の20に禁という字ですけれども?
(小出氏)残念なことに、3.11に福島原発事故が事実として起きてしまったのですね?それで大量に放射性物質が吹き散ってきて、福島県を中心にして、広範囲なところが放射能で既に汚されてしまっているのです。
当然、食べ物も汚れたものが今現在流通してきているわけです。
私は、もうどうしようもない現実を前にして、とにかく子供には放射性物質を食べさせたくないと思っていますので、子供にはきれいなものをできる限り与えたい、ということは、言葉を返していうと、汚れているものを誰かが食べなければいけないということなんです。
そういうときのやり方というのを、私が考えた結果、今現在、例えば映画で18禁という映画がありますね?18歳以下は見てはいけないというような映画の指定の仕方があるわけで、これからは、食べ物に関してそういう制度を導入すべきだと私は提案しています。
つまり、50禁という食べ物をつくれば、それは50歳以下は食べてはいけないという食べ物です。20禁というものも作るし、30禁、40禁、50禁、60禁、あるいは10禁というものを作って、子供たちを放射能から守らなければいけないと思っています。
そういう意味での50禁・20禁という言葉なわけですね?
(小出氏)そうです。
そして、リスナーはもう一つこれに関連して質問がありまして、
『農作業をしている方々も被曝しているということを考えると、土壌、土の中のセシウム濃度に従って、50禁の畑、20禁の畑というような畑を作るというような考え方mぉできるんでしょうか?』
という質問なんですが。
(小出氏)できると思います。
福島原発を中心に猛烈な汚染地帯もありますし、今現在、日本の政府というのは、猛烈な汚染をしているところにも、もう人々を帰してもいいということをやろうとしているのですね。緊急時避難準備区域というところに、これからまた人々を帰すといっているわけで、そういうところで農業がこれから行われるようなことになれば、高度に汚染された農産物が出てくるというようなことになると思います。
私は、もしそこで農業を続けてくださるという農業者がいるのであれば、その方は被曝をするということになって、大変お気の毒だとは思いますけれども、その方が作ってくれる農産物は、やはり受け入れるしかないと思っていますので、できあがった農産物に先ほど提案した50禁・20禁という仕分けの仕方を適用することもいいと思いますし、今、リスナーが提案してくださったように汚染度の度合いによって、農地にそういう規制を掛けるようなやり方でもいいと思います。
いろいろな知恵を出しあって、とにかく子供を守るということをやりたいと思います。
(池田氏)小出さん、子供を守るっていうのはよく判るんですが、その50禁・40禁・30禁と、その場合にその線引きの基準っていうのですか?それはどのようにお考えですか?
(小出氏)それは、今の段階で簡単には言えないのです。
というのは、今現在、国と東電が汚染の全体像を示さないという作戦に打って出ているのですね。ある暫定基準値を決めて、
「それを超えたものは、とにかく市場に出さないから安全だ。暫定基準値を下回っているものは、そもそも安全なのだから、もう何の調査も必要ないし、そのまま出回らせてしまう」
という作戦に出ているのであって、子供も大人ももう等しく同じ汚染度のものを無策に食べさせられてしまうという状態になっているわけです。
私はそれは正しくないと思いますので、できる限り汚染度をきっちり測定して、汚染の少ないモノから多いモノまで、できる限り表示をまずさせるということが必要だと思います。
(池田氏)つまり前提は、しっかりとした測定にあるということですね?
(小出氏)そうです。
(池田氏)それは、根本は全てそこにあるでしょうね。
(小出氏)はい。私はそう思っているのですが、今の国と東電のやり方はそうではなくて、線を引いてしまって、それ以下であればもう何も問題ないということで、それ以下の仕分けを一切しないということになっていますので、それをなんとか突破したいと思います。
測定に関してですね、こんな質問も来ているんですけれども、
『新米の出荷にあたりまして、放射性物質の検査があちこちでされていますが、北陸や中部の県などでは、「検出されない」と発表されております。これは正確には「基準以下」ということではないかと思います。つまり、500ベクレル以下ということなんではないでしょうか。小出先生のご意見をお聞かせください』
ということですが?
(小出氏)多分それは違います。
1sあたり500ベクレルとかいう暫定基準値をより下だというのではなくて、放射線を測るというときには、測定器の性能によって値が変わるのです。
ですから、1sあたり100ベクレルの汚染まではなんとか測れるけれども、それ以下は測れないという測定器もありますし、1sあたり10ベクレルの汚染までは測れるけれども、それ以下は測れない、或いは、私が使っているような測定器は、1sあたり0.1ベクレルというところまで測れるというような測定器を私は使っていますが、本当に千差万別なんです。
ですから、測定できなかったことで安心してはいけません。
それは、本当にその暫定基準値に近い場合もあると思いますし、暫定基準値の10分の1くらいまでは測定できるようにしてみたけれども、測れなかったということかもしれませんし、簡単に測定できなかったということで安心してはいけないと思います。
検出されないと発表されても、実は様々な状況があるということですね?
(小出氏)そうです。それなりに汚染されていても、性能の悪い測定器で測れば検出されないということになってしまうわけです。
わかりました。
全くなくて安心ということではないということですね?
(小出氏)そうです。そこだけ誤解しないようにしていただきたいと思います。
はい。わかりました。
それから次はこちら、東京都のリスナーから。
『私は現在仕事で衛星づくりに携わっております。現在、地上の熱異常を感知する衛星、つまり地上の温度変化を測る衛星を開発中なんですけれども、ふと福島原発の1号機から4号機を毎時間上空から熱異常の観測ができたとしたら、役にたったりするものなのか?もしそうだとしたら、その熱異常検知に役立つようなシステムを作りたいと考えていますけれども、衛星からの毎時間観測熱データなど、もしあったとすれば、それはどのくらい役に立ちますでしょうか?』
という・・・
(小出氏)既に衛星から地表の温度状態を観測するという衛星は、たくさん今、地球上を回っていますし、必ず役に立ちます。
そうですか!あるんですか?
(小出氏)はい。あります。
では、さらに精度の高いモノをこの方が作って打ち上げてもらうということになった場合には、更にやはり問題の解決の役に立っていきます?
(小出氏)もちろんです。
そうですか。はい。わかりました。
それから次は、ロシアからいただきました。
『私は今、ロシアに居ます。小出先生に質問なんですが、巨大貨物船をレントゲンのようにスキャンできるという技術だとか、サーモグラフィを使って炉心の行方、今の状況はわからないんでしょうか?アメリカは偵察機で炉心が高温になっていることを突き止めているのに、未だに肝心要の炉心の行方がわからないことに、疑問をかんじているんですけれども。』
というメールなんですが。
(小出氏)多分、難しいと思います。
原子炉というものは、炉心というのはもともとは圧力容器の中にありますし、その外側に格納容器というさらに大きな鋼鉄製の容器があって、さらにその外側には分厚いコンクリートがあるのです。
それで、その外側にさらに原子炉建屋という、またコンクリートの構造物があるわけで、それを透視というような技術を使ってすべて中を見て、分析できるというようなことは、多分できないと思います。今の状態では。
では、やっぱり炉心の中を確認するというのは、線量を下げた状態にして、ロボットなり、人間なりが近づいて確認するというような方法しかないんでしょうか?
(小出氏)はい。多分実際にはそうでしょうし、それができるようになるまでには、10年という単位が必要になると思います。
やはりそこまで判らないまま、対応を続けていかないといけないということ・・・。
(小出氏)はい。とにかく冷やすということ、それだけですけれども、冷やし続けるということしかできることはありません。
はい。わかりました。
もう一つメールがきております。広島のリスナーから。
『私は祖父が原爆の爆心地から1.2qで被曝し、祖父の親兄弟、全て即死、または原爆症で亡くなっていくのを目の当たりにしております。
存命の祖父も、現在白血病で苦しんでおり、母も私も、偶然かもしれませんが、甲状腺を患っております。さらに、私の友人家族がいわきに住んでいまして、福島の原発事故が他人事とは思えず、メールをさせていただきました。
祖父の親族が、原爆の爆心地から10qの比較的離れたところで被曝し、黒い雨や市内への入市はしていないのにもかかわらず、甲状腺がんで亡くなっています。
自分で被曝とガンの発生率のデータを調べてみても、あまりにも幅が広く、どれが正しいデータか全くわかりません。
例えば20mSvの被曝でどれくらいのがん発生率があるのか、目安となる数値はあるんでしょうか?』
という質問です。
(小出氏)目安になる数値はあります。
例えば、日本の国は国際放射線防護委員会という委員会の目安を使っています。
それによりますと、20mSvという被曝をしてしまうと、1万人のうち10人がガンで死ぬ、という危険度です。
私はそれは正しくないと実は思っていまして、1万人のうち80人くらいはガンで死ぬだろうと思います。20mSvで。
ですから、それは、学問の推定値というものがあるわけで、低いモノから高いモノまでありますけれども、目安としては既にあるわけです。
国のいうような数値もあるし、私が信用している数値もある。どちらか信用していただければいいと思います。
はい。わかりました。ありがとうございました。
(小出氏)ありがとうございました。
【以上】
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