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9月27日 【内容起こしUP】小出氏:原子力大綱と黒塗りの関係、1万件の意見で98%が脱原発、お米の基準値@たねまき
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3057629.html
2011年09月27日23:43 ぼちぼちいこか。。。
今日もたねまきジャーナルを聞くことができました。
原子力村の結束力というか、そういうものが垣間見えます。
暫定基準値、なんとかしなければ・・・!
20110927 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://www.youtube.com/watch?v=dqhAfd6k708&feature=player_embedded
【以下、時間のない方のために内容を起こしています。ご参考まで。】
まず、東電の体質というのは、私から見ても呆れることが続いているが、今回は資料請求されたときに、黒塗りにしていたという話がありますね?衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会が、東電に提出を求めた福島第一原発の事故の時の運転操作手順書、これを提出するように求めたら、その大部分が黒塗りであったという話。
長年こうした電力会社の文書なども見てらしたであろう、データでも見てらしたであろう小出先生からご覧になると、これはどう見える?
(小出氏)原子力に関してはいつものことです。
あ、いつものことですか?今回だけだから、私たちはびっくりしているが、いつもこうだったんですね?
(小出氏)はい。昔からです。
でもですよ、そんな体質だったら本来は、経済産業省の原子力安全保安院が
「何してるんだ?黒塗りじゃないか!?」
と、いっつも怒ってくれなきゃいけないはずなのに・・・
(小出氏)国が黒塗りにしたこともある。
国が黒塗りすることあるんですか!?
(小出氏)はい。私は1973年から始まった四国電力の伊方原発の設置許可取り消し訴訟というのにかかわったことがある。
それは、国を相手の内閣総理大臣相手の訴訟だが、それで国側に度々書類の裁判所への提出を求めたけれども、まずは拒否をされてしまう。出てくるときには、みんな黒塗りと、そういうことがずっと続いた。
はぁ・・・・。
その黒塗りというのは、よほど見られたくないことが書かれているのか?どういうことであろうと推測される?
(小出氏)わかりません。『サイエンス』のデータだから、別に明らかにして、私は困らないと思ったが、『企業機密だ』という理由で国が裁判所への提出を拒否した。
裁判所は、「何やってんだ?」ってなりますよね?
(小出氏)提出命令を出したが、それでも従わなかった。そうすると、要するに国側の証拠が結局ないわけだから、私たち住民側が勝訴するはずだったが、判決は国側の勝訴だった。
はぁ。
結局証拠にできるだけのデータがそろえられない状況になってしまうわけですか?
(小出氏)裁判というのは、お互いに証拠を出しあって、証拠に基づいてどちらが妥当性があるか?ということを判断するというのが、多分原則だと思うが、私がかかわった伊方の裁判においては、国側が立証を放棄した。
それでも国側が勝った。
はぁ・・・。
今回は、保安院のほうが、「黒塗りなしで提出しろ」と言っている話だが、今回のことだけ見ずに、これまでのことを見ないと、このニュースの本質はわからないということですね。
(小出氏)と、思います。
(近藤氏)今回の記者会見では、保安院の了解を得たというようなことを当初言っていた。東電は。それでもう一つ、今問題になってるのは、賠償のいわゆる請求書、何十ページもある。これも、「経産省の了解を得てる」みたいなことを記者会見で言っている。問題になったら国はは、やりなおせみたいなことを言っているんですが、やっぱり体質的に、毎日新聞は週末に天下りの人数、東電から天下っている・・・
東電に天下っている・・・?
(近藤氏)天上がりもあるんですけどね。
天上がりもあるんですか?もう行ったり来たりしてはりますの?役所と?
(近藤氏)だから東電・霞が関出張所と呼ばれるくらい、天上がりもあるんですけど、こういう体質の現れですよね。こういう一つ一つの情報を出したがらないというか・・・。
(小出氏)おっしゃるとおりと思う。
今日始まった話じゃないということですね。
(小出氏)そうです。
はい。
そういう体質を変えられるのかどうなのか?というのが大切なところだと思うが、原子力委員会というところが、原子力政策大綱の見直しというものを始めたようだ。
これは、国の原子力政策の基本方針を決めるということなんですよね?
今回メンバーが一部変わられたようです。
中には、脱原発を唱えてらっしゃるような金子勝さん、経済専門ですね。財政学ご専門の教授も入っていらっしゃる。
こうしたことで、方向性が変わるというふうに小出先生は思っていらっしゃるか?どう見てらっしゃるか?
(小出氏)変わればいいと願うが、多分難しいだろうと思う。
どうして難しい?
(小出氏)これまでも原子力委員会も、原子力安全委員会も、すべて国の保安院も、東電もすべてがグルになって原子力を進めてきたわけで、大変強固な組織になっている。
原子力政策大綱というのは、2005年からそういう名前になったが、それより前は、原子力開発利用長期計画という名前のものだった。
それもすべて、国と原子力メーカー、電力会社がグルになって書き換えてきて、原子力をガンガンやると言いながら、何度も失敗しながらそれでもやると旗を振ってきた計画。
一朝一夕で、その体質が変わるというふうには私には期待できない。
(近藤氏)これ、いつまでに結論を出すとか見直すとかいうこともあまり出てないんですね。
一応1年以内を目途に取りまとめる方針のようだが?
(近藤氏)これは、国の政策を規制するという、拘束力というのは、大綱はどの程度あるのか?
(小出氏)あまりないと思う。
(近藤氏)無いですよね。
無いんですか?
(近藤氏)大綱っていうのは、よく税制大綱とかよく言うが、あまり基本方針だけで、実際の政策は違ってることが多いですね。
あ、そういうもんなんですか?
(近藤氏)名前だけは立派だけど・・・。
いや、この原子力委員会は、原子力の政策に対して一般の方に意見の募集をしていた。その報告もなされて、これは、3月11日の震災以降に寄せられたのが、およそ1万件だそうだが、その意見のうち、原発は反対だという方、原発の廃止を求めるという方の意見が、98%だっていうんですよ。
小出先生、これ、この数字どうご覧になる?
(小出氏)今回はやらせができなかったんでしょう。
確かに・・・。
そのうちね、「ただちに廃止すべきだ」という意見の方が、67%だっていうんです。
(小出氏)嬉しいです。
相当高い数字ではないかと思うんですが、普通これだけの意見が寄せられたら、やはりこの意見を無視するような形の政策にはならないというのが、私の常識なんですけどね。
(近藤氏)そうですね。野田首相は、なんかだけど、来年夏の再稼働を外国で表明するようなこと。なんか矛盾してますね。
(小出氏)そうですよね。国民が何を言っても、要するに「やろう」ということ、これまでもやってきたわけだし、多分今の野田さんも含めた政権でも、今までの体制をぐるりと変えることは難しいでしょうから、国民のほうから何を言っても、結局は「原子力を進める」という大綱ができるんだろうなと、私はかなり悲観的にそう思ってしまう。
ということは、こうした今までと違う考え方の人が入ったということも、結局ガス抜きに終わるというようなことに、なりはしないか?という懸念が・・・。
(小出氏)これまではずっとそうだった。
批判的な方もいれたことは何度もある。
結局その方たちの意見が、なかなか通らないものなんですか?
(小出氏)要するに多数決をやると、圧倒的少数になるので、いつも「意見だけは言わせてやったぞ」ということで終わっていた。
今度もそうなるのか、ならないのか、見ておかなきゃいけない・・・。
(小出氏)よく見ておいてください。皆さん。
はい。今まで見ていなかったということについては、私も非常に、私なりの責任というか、感じますね。
そして、お米の話だが、福島県の二本松でお米から検出されたセシウムの値が、これ1kgあたり500ベクレルというのが国の暫定規制値だが、これを同じ値が出てきた。
これ、ご感想いかがか?
(小出氏)当然のことだと思う。
これからそれより多いものも出るだろうし、それより下のものも出るだろうと思うが、様々な汚染濃度のものがずっとこれから出てきて、続いていくということになる。
500ベクレルという暫定規制値をお米にかけてるが、お米というのは毎日3食食べる方も多いわけですよ。
これが、他の食べ物と同じ500ベクレルであるということのまま、新米のシーズンを迎えているが、どう思われるか?
(小出氏)もちろんおかしい。
例えば、1986年のチェルノブイリの原発事故があったときには、輸入食料に対して、1sあたり370ベクレルという基準を決めた。
え?日本がですか?
(小出氏)日本がです。
1sあたり370?輸入されたものについて?
(小出氏)そうです。それは、
「輸入されてくるものなんて大した量ではないので、だから370くらいで許していいだろう」
ということで計算された値。
え?そうだったんですか!?
では、その時よりもずっと、つまり規制は緩まっているということか?
(小出氏)遥かに緩まっている。規制値自身が高くなっているし、お米なんて山ほど食べるものなのに。
これは、言うまでもなく内部被曝の恐れにつながるわけですよね。
本当のところは、どれくらいの規制値であるべきだと思われるか?
(小出氏)私は、すいませんが、この番組でも何度も言っているが、既に汚れてしまったんです。環境は。
そこで農業者の方々が、被曝をしながら働いているわけで、汚染した食料を、ようするに程度の違いがあるだけなんです。比較的汚染の高いモノから、比較的汚染の低いモノまで、いろいろなものが出てくるわけだが、農業者が作ってくださるものは、私は全て受け入れるしかないという主張をしている。どこかに規制値を引いて、それより上はダメ、それより下は良いというような考え方は、私は取りたくない。
ただ、子供の場合は、違うと小出先生おっしゃるでしょ?子供さんも今は500ベクレルより上か下かという話しかないわけですけど、子供さんの場合だったら、せめてどれくらいのレベルのものでないと・・・
(小出氏)福島の原発事故が起こる前は、お米の汚染度は1sあたり0.何ベクレルだった。
1無いんですね。0.何ベクレル。
(小出氏)はい。そういうものを子供たちに与えるべきなのであって、500はもちろん論外だし、100だって私は論外だと思うし、10だって論外だと私は思う。
だから、でももう、かなりのものがそういうレベルで汚染してしまっている。
だから必要なことは、キチッと測定をして、それを公表して、汚染の少ないものを子供たちに回せるようなシステムを作らなければいけないということです。
これは、本当に早くからここでもおっしゃっているんですが、政府は全くここについては動かない。
(小出氏)そうです。
どうもありがとうございました。
(小出氏)どうもありがとうございました。
【以上】
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