http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/826.html
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9・19「さようなら原発集会」から、福島の声よ全世界に届け。(武藤類子さんスピーチ忠実全テキスト)
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2011/09/post-f9ea.html#top
当日会場では演壇まで遠くて良く聞き取れませんでした。あとで動画で確認出来るのは助かります。
2011年9月19日[6 /6]さようなら原発1000万人アクション 大江健三郎他(11分2秒)
dekasuginop
http://youtu.be/kzidM16QIzs
最初の司会の案内のあと、福島県から参加した武藤類子さん(廃炉アクション福島原発)
1分15秒、以下字幕での紹介。
福島第一原発から西へ45キロの田村群三春町で、自然エネルギーを利用しながら喫茶店を営む。チェルノブイリ事故から原発と向き合うようになった。
ハイロアクション福島原発40年実行委員会 武藤類子さん。
10分14秒から以下紹介、
アメリカから届いたメッセージとして以下の方の紹介
言語学者 ノーム・チョムスキー氏
元国防総省職員 ダニエル・エルスバーグ氏
平和活動家 デヴィット・クリーガー氏
精神医学者 ロバート・j・リフトン氏
歴史学者 マーティン・シャ−ウィン氏
政治学者 リチャード・フォークス氏
フランスから届いたメッセージとして以下の方の紹介
パリ大学哲学教授 アラン・ブロッサ氏
政治学者 スーザン・ジョージ氏
元環境大臣 コリンヌ・ルパージュ氏
緑の党・大統領候補 エヴァ・ジョリー氏
2011/09/21 記事
9/19福島のお母さんの話に涙
http://kikuchiyumi.blogspot.com/2011/09/919.html
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/683.html
広島の中島さんが文字起こしを紹介してくれましたので、転送いたします。
↑のテキストを元に、武藤類子さんのYouTubeを聞いて違っている部分をわたくしSOBAが直しました。忠実に再現しています。
福島県から参加した武藤類子さん(廃炉アクション福島原発)
福島の皆さん、どうぞ一緒に立ち上がってください。(9・19「さようなら原発集会」会場にいる福島から一緒に参加した人に向かって呼びかけ、拍手の中、黄色いTシャツの人が立ち上がります)
みなさんこんにちは。福島から参りました。
今日は、福島県内から、それから避難先から、何台もバスを連ねて、たくさんの仲間と一緒にやって参りました。初めて集会やデモに参加する人もたくさんいます。それでも福島原発で起きた悲しみを伝えよう、私たちこそが「原発いらない」の声をあげようと、声をかけ合いさそい合ってやってきました。
はじめに申し上げたい事があります。
3.11からの大変な毎日を、命を守るためにあらゆる事に取り組んできたみなさんひとりひとりに、一人一人を深く尊敬いたします。
それから、福島県民に温かい手を差し伸べ、つながり、様々な支援をしてくださった方々にお礼を申し上げます。ありがとうございます。
そして、この事故によって、大きな荷物を背負わせることになってしまった子供たち、若い人々に、このような現実を作ってしまった世代として、心からあやまりたいと思います。本当にごめんなさい。
さてみなさん、福島はとても美しいところです。
東に紺碧の太平洋を臨む浜通り。桃・梨・りんごと、くだものの宝庫の中通り。
猪苗代湖と磐梯山のまわりに黄金色の稲穂が垂れる会津平野。
そのむこうを深い山々がふちどっています。
山は青く、水は清らかな私たちのふるさとです。
3.11原発事故を境に、その風景に、目には見えない放射能が降りそそぎ、私たちはヒバクシャとなりました。
大混乱の中で、私たちには様々なことが起こりました。
すばやく張りめぐらされた安全キャンペーンと不安のはざまで、引き裂かれていく人と人とのつながり。地域で、職場で、学校で、家庭の中で、どれだけの人が悩み悲しんだことでしょう。
毎日、毎日、否応無くせまられる決断。逃げる、逃げない? 食べる、食べない? 子どもにマスクをさせる、させない? 洗濯物を外に干す、干さない? 畑をたがやす、たがやさない? なにかに物申す、だまる?
さまざまな苦渋の選択がありました。
そして、今。半年という月日の中で、次第に鮮明になってきたことは、
・事実は隠されるのだ
・国は国民を守らないのだ
・事故はいまだに終わらないのだ
・福島県民は核の実験材料にされるのだ
・ばくだいな放射能のゴミは残るのだ
・大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力があるのだ
・私たちは棄てられたのだ
私たちは疲れとやりきれない悲しみに深いため息をつきます。
でも口をついてくる言葉は、
「私たちをばかにするな」「私たちの命を奪うな」、です。
福島県民は今、怒りと悲しみの中から静かに立ち上がっています。
・子どもたちを守ろうと、母親が父親が、おじいちゃんがおばあちゃんが・・・
・自分たちの未来を奪われまいと若い世代が・・・
・大量の被曝にさらされながら、事故処理にたずさわる原発従事者を助けようと、労働者たちが・・・
・土地を汚された絶望の中から農民が・・・
・放射能によるあらたな差別と分断を生むまいと、障がいを持った人々が・・・
・ひとりひとりの市民が・・・
国と東電の責任を問い続けています。そして、原発はもういらないと声をあげています。
私たちは静かに怒りを燃やす東北の鬼です。
私たち福島県民は、故郷を離れる者も、福島の地にとどまり生きる者も、苦悩と責任と希望を分かち合い、支えあって生きていこうと思っています。
私たちとつながってください。私たちが起こしているアクションに注目をしてください。
政府交渉、疎開裁判、避難、保養、除染、測定、原発・放射能についての学び。そして、どこにでも出かけ、福島を語ります。
今日は遠くニューヨークでスピーチをしている仲間もいます。思いつく限りのあらゆることに取り組んでいます。
私たちを助けてください。どうか福島を忘れないでください。
もうひとつ、お話したいことがあります。
それは私たち自身の生き方・暮らし方です。
私たちは、なにげなく差し込むコンセントのむこう側を想像しなければなりません。便利さや発展が、差別と犠牲の上に成り立っている事に思いをはせなければなりません。原発はその向こうにあるのです。
人類は、地球に生きるただ一種類の生き物にすぎません。自らの種族の未来を奪う生き物がほかにいるでしょうか。
私はこの地球という美しい星と調和したまっとうな生き物として生きたいです。ささやかでも、エネルギーを大事に使い、工夫に満ちた、豊かで創造的な暮らしを紡いでいきたいです。
どうしたら原発と対極にある新しい世界を作っていけるのか。誰にも明確な答えはわかりません。
できうることは、誰かが決めた事に従うのではなく、ひとりひとりが、本当に本当に本気で、自分の頭で考え、確かに目を見開き、自分ができることを決断し、行動することだと思うのです。ひとりひとりにその力があることを思いだしましょう。
私たちは誰でも変わる勇気を持っています。奪われてきた自信を取り戻しましょう。
原発をなお進めようとする力が、垂直にそびえる壁ならば、限りなく横にひろがり、つながり続けていくことが、私たちの力です。
たったいま、隣にいる人と、そっと手をつないでみてください。見つめあい、お互いのつらさを聞きあいましょう。涙と怒りを許しあいましょう。今つないでいるその手のぬくもりを、日本中に、世界中に広げていきましょう。
私たちひとりひとりの、背負っていかなければならない荷物が途方もなく重く、道のりがどんなに過酷であっても、目をそらさずに支えあい、軽やかにほがらかに生き延びていきましょう。
ありがとうございました。
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