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福島第1原発:魚介のセシウム影響 水産試験場が飼育実験
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110926k0000m040108000c.html
毎日新聞 2011年9月25日 22時22分(最終更新 9月25日 23時08分)
東京電力福島第1原発事故の影響で、福島県の沿岸漁業の操業自粛が続く中、県水産試験場(いわき市)は10月から、放射性セシウムを投入した水槽で魚介類を飼育して影響などを調べる研究を始める。魚介類がセシウムを取り込む仕組みや影響が軽減される期間などを調べるのが目的。操業再開の見通しは全く立たないが、データを蓄積することで安全性確保の手段を探し、福島県の漁業復興への道筋を見いだすことを目指す。【山田毅】
同試験場などの12日までの調査では、沿岸域の魚介類94種類のうち、コウナゴやムラサキイガイなど18種類から国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムを検出している。
ところが9月に入ると、5月には850ベクレルを記録したシラスから検出されなくなった一方で、ヒラメでは基準値の約3倍を計測する個体もあるという。種類や個体ごとにセシウムの影響が異なる理由は不明で、研究によって解明を目指す。
研究は同試験場と独立行政法人水産総合研究センター(横浜市)が共同で実施。既にマダイの飼育を始めており、ヒラメやアワビ、ウニなど数種類の魚介類も対象にする。(1)汚染されていない魚介類を汚染水の中で飼育(2)汚染された魚介類を汚染されていない海水で飼育−−などの実験を行い、海水の汚染濃度と魚介類の汚染度合いの関係や、汚染が軽減するのに必要な期間などを調べるという。
同試験場の五十嵐敏場長は「福島の漁業は風評被害との長い闘いになる。影響のメカニズムが分かれば、安全性を確保する手段も立てられる。漁業復興に役立てる成果を上げたい」と話している。
同県では沖合漁は6月に再開されたが、沿岸漁は放射性物質による汚染への懸念から自粛。ウニ・アワビ漁は漁期(5〜8月)の全期間中止し、休漁期が明けた主力の底引き網漁や休漁期がない刺し網漁も行っていない。
県漁業協同組合連合会(野崎哲会長)などは22日の会合で、10月も引き続き操業を自粛することを決めた。一方で、タコやイカなど規制値を下回る魚種については試験操業できないか検討を始めた。現在1隻のサンプリング調査船を2隻とし各漁協に放射性物質の検査機器を計5台配備する。
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