http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/655.html
Tweet |
主催者発表6万人が参加したデモの中にいた。この規模は並大抵のものではない。千駄ヶ谷駅のホームは文字通り人が溢れ、電車の発着もままならぬ状況だった。初めてデモに参加した妻はここでもう酸欠状態を感じたほどだ。明治公園までの人の流れは既にデモが始まっているかのように太い隊列となっていた。公園の外側からもう立錐の余地も無いというほどに人で埋まっていたが、背中と腹の狭い隙間をぬいながら会場に入りこんだ。公園内も同様、ラッシュアワーの電車内のようだ。数え切れない程のデモに参加してきたが、これほどの大人数は経験したことが無い。69年空前の盛り上がりを見せたと言われている全国全共闘の集会もこれほどではなかった。メーデーでもこんな大人数は経験したことが無い。
日本国民の怒りの強さの表れだ。原子力に対する覚醒の鋭さの表れだ。
直接の責任者が衆院委員会に真っ黒に墨塗りした書類を出したり、被災の保障請求書類が提出困難なものであったりと、東電の国会や国民をなめた態度。その東電を電気料金や増税による国民の負担で救済しようとする政府。電力会社の地域独占体制、料金の総括原価方式をあらためることもせず、発送電分離にも手をつけようとしない政府。寧ろ原発再稼動を最重視するような、国民や住民不在の姿勢。そういう国の姿勢に不信を抱き、怒っているのだ。
デモで張り切っていたのはデモ参加者だけではない。警察官の張り切り方は尋常ではなかった。デモを細かく裁断し、交通規則を守らせ、デモが起きていない状態と全く同じ状態を保とうと一生懸命だった。だから参加者は会場からなかなか出られず、出発した隊列もいくつもの固まりに細分化され、それが少し進んでは止まり、歩き始めると今度は間を空けるなと走らされ、警察の人間誘導競技大会のようだった。これだけの大人数が素直にそれに従っているのが日本人の美徳というところだろうか。国家公安委員会も満足のいく仕事ぶりというところか。
家に帰ってテレビを見たら、このデモを大きく扱っているところは全く無かった。休日であったので、ローカルなのんびりした話題が多かった。マスコミのジャーナリズム感覚の相変わらずのレベルである。
福井孝典ホームページhttp://plaza.rakuten.co.jp/fukuitakanori/diary/?ctgy=1
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素16掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。