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事故後初の原子力学会の大会/シンポで「安全神話」反省も
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「反省」も 対話はなし/原子力学会 事故後初の大会/自己批判「安全神話を創作」
「東京新聞」 2011.09.20 朝刊 「こちら特報部」
原子力にかかわる研究者や技術者でつくる日本原子力学会の大会が十九日、北九州市で始まった。福島第一原発の事故後、初めての大会で、初日は公開シンポジウムを開催。事故から得た教訓や収束への取り組みなどを議論した。事放を防げなかった責任が学会にもあるとの反省も出たが、一般参加者との直接の質疑は「スムーズな進行を図るため」(同学会)行われず、“原子力ムラ”の閉鎖性もあらためて浮かんだ。 (榊原智康〕
原子力学会には、大学や研究機関の研究者のほか、原子力会社や原子炉メーカーなどの社員ら約七千人が所属。年二回大会を開いているが、原発事故違受けて三月下旬の春の大会は取りやめになった。今大会は当初の三日間から一日会期を延ばし、事故をテーマにした特別シンポを急きょ開いた。
十九日は東京・明治公園で脱原発を呼び掛ける大規模な集会があったが、学会の大会会場付近にも市民グループ約三十人が詰め掛けて「原子力学会は原発推進の基本姿勢をあらためよ」などとアピール。会場入り口には整備員が立つなど、物々しい雰囲気の中でシンポは始まった。
原子力学会長の田中知東大教授は冒頭、「国民の皆さまに多大な影響と心配をかけ、学会として大変退憾に思う」とあいさつ。「違った立場の方からの意見を活動に反映させ、国民から信賭される専門家集団にならなければいけない」と訴えた。
学会として事故の調査を進めている二ノ方寿・東京工業大教授は、事故の背景に原子力の「安全神話」があったと指摘。
円滑進行理由に質疑応答せず/ムラの閉鎖性は不変?
「こんなことは起こらないだろうと過信していたりわれわれ白身が「安全神話」をつくり出したと言われてもしかたがない。大いに反省しなければならない。今後、学会は事故と真正面から向き合って自己批判し、収束に向け努力しなければならない」と強調した。
「福島事故に対して原子力学会は何ができるか、何をするべきか」をテーマにした公開討論では、占部逸正・福山大教授が「(原発の安全性の確保などで)問題があると思いながら、お互いにあいまいにしていた部分があるのでは」と問題提起。まずは学会の中の風通しをよくするぺきだとし、「自由な議論ができる土壌を築いていく必要がある」と説いた。
会場は約五百人の聴衆でほぼ満席。同学会によると、参加者のうち約四百四十人が学会員で、一般市民らは約六十人にとどまった。参加するには事前にはがきで申し込む必要があり、締め切りは約十日前。直前に傍聴しと思うても参加できない状況だったが、学会副会長の沢田隆・東大特任研究員は「身元の分かった人だけに聞いてほしかった」と釈明した。
シンポでは十人の研究者が、原発の汚染水処理や除染の課題、津波の危険性の評価方法などについて発表したが、会議の進行を優先し、その場での質疑応答はなし。参加者は質問事項を紙に書いて事務局に提出し、最後にまとめて発表者が答える形をとった。
玄海原発(佐賀)の安全性などに疑問を持ち、今回初めて学会のシンポに参加した北九州市小倉南区の団体役員植山光朗さん(64)は「直接、研究者らと意見のやりとりができず残念。開かれた学会にするには、専門家でないさまざまな人たちの意見をもっと聞くべきだと思う」と話した。
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