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コメの放射性物質検査順調 だが「これから正念場」
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110919/biz11091922210008-n1.htm
2011.9.19 22:17 産経新聞
コメの収穫期を迎え、各地で進む放射性物質の検査で、国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性物質が検出されない状態が続いている。東京電力福島第1原発が立地する福島県では、早場米検査がすべて基準値以下となった。本格的なコメの収穫は10月上旬までがピーク。関係者らはこれまでの結果に安(あん)堵(ど)感を抱きつつも、安全なコメの流通確立に気を引き締めている。(高橋裕子)
主食であるコメに関して国は、東北関東の17都県で収穫前の「予備検査」と収穫後の「本検査」の二重チェックをするよう求めている。
農林水産省のまとめでは、15日までに15県で計1255件の本検査を実施した。14件で放射性セシウムが検出されたが、いずれも基準値を大幅に下回る量だった。検出された14件のうち10件は福島県の早場米で、最高値は暫定基準値を大きく下回る41ベクレルだった。
予備検査段階では福島県が16日、福島市大波で取れたもち米から136ベクレルの検出を発表しているが、これも暫定基準値の4分の1レベルの数値だった。
国の暫定基準値1キロ当たり500ベクレルというのは、その値のコメを1年間摂取しても健康に影響はないとされる数値。
農水省の担当者は「現在までの検出レベルなら悪くない。油断はできないが、今後基準値を超えることは想定しづらい」と胸をなで下ろし、「10月初旬にかけての福島県の検査で高い値が検出されなければより安心できる」と話した。
土壌の放射性物質濃度の高い一部地域で作付けを禁じたことなどが奏功した格好になっている。
農水省は田植え前の4月に土壌からコメ(玄米)に放射性セシウムが吸収される割合「移行係数」を0・1と設定。その係数で、コメを暫定基準値の1キロ当たり500ベクレル以下にするため土壌の基準値を同5千ベクレルと算出。土壌が基準値を超える福島県の一部地域に作付けの禁止を指示している。禁止地域以外の水田では計算上、500ベクレルを上回るコメはできないという理屈になる。
土壌の基準値設定に関わった学習院大の村松康行教授(放射化学)は「移行係数はより安全側に立って設定しており、これまでの結果は予想通り」と話す。
セシウムは粘土成分に強く結びつく性質を持つが、福島県の土壌は粘土質に富む灰色低地土が多く、粘土が少ない土壌と比べ植物に移行しにくいという。村松教授は「移行量は土壌の性質に影響されるのでまだ楽観はできない。しかし、今後基準値を超えたとしてもまれなケースだろう」と予測する。
同じ穀物の麦は、原発事故当時に作付けされていたものがあったために、安全性が懸念されたが、基準値超えは1件にとどまった。農水省幹部は「事故当時植えられていなかった稲のほうが麦よりさらにリスクは低い」とみている。
ただ、気を緩めるわけにはいかない。福島県幹部は「早場米の検査では十分に安全な数字が出て安堵した」としながらも、楽観的な見方を封じる。県幹部は「これから10月初旬の検査終了までが正念場だ。慎重にしっかりと検査を進めたい」と話している。
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