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事故対応で東電は無能:専門家の指摘相次ぐ
http://news.livedoor.com/article/detail/5869112/
2011年09月16日18時45分 Blog vs. Media 時評 団藤保晴
福島原発事故で「2、3号機が炉心損傷に至る確率は1割程度」「2号機への注水が4時間早ければ炉心溶融回避」と専門家が相次いで指摘しました。旧式設備の1号機はともかく、2、3号機まで事故に至らせたのは東電の無能さだったのです。放射性物質の放出で2号機が占める割合は大きく、2号機の3月15日爆発だけでも無ければ広域汚染は相当に軽減されていました。
毎日新聞が《福島第1原発:作業適切なら…炉心損傷の確率を解析》http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110916k0000e040068000c.htmlで松岡猛・宇都宮大客員教授(システム工学)が日本原子力学会の基準に基づいて実施した解析を報じました。「設備や機器類の故障率を考慮して解析した。実際の被災状況と同様に、1〜3号機の全電源が高さ15メートルの津波で失われ、緊急炉心冷却装置を起動させる非常用バッテリーの一部が水没で使用不能になったと想定した。解析の結果、全電源喪失から7日後までに炉心損傷に至る確率が、1号機は70.8%、2、3号機はそれぞれ11.8%」
「2、3号機では『隔離時冷却系(RCIC)』と呼ばれる別の冷却装置を備えていたが、実際の事故では、RCICを起動して冷却する操作に遅れや中断があった」。早期の事故対応でこうした手順の悪さが積み重なって、本来、無事で済むはずだった2、3号機にまで事故は拡大しました。
また、NHKニュースの“4時間早ければ溶融回避”http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110915/t10015628021000.htmlは「日本原子力研究開発機構は、2号機の原子炉の状態をコンピューターで再現し、メルトダウンを防ぐ手立てはなかったか調べました」。14日の「午後4時半以降に圧力を下げて水を入れた場合、温度はいったん下がりますが、すでに原子炉の水位が大幅に低下しているため温度が上昇に転じ、メルトダウンに至ります。しかし、圧力を下げる作業をもっと早く始めて午後4時ごろまでに水の注入を始めた場合、燃料の表面温度は被覆管が壊れる1200度に達する前に下がりはじめ、メルトダウンを防げた可能性がある」と伝えています。
東電は「放射線量が高い環境下で懸命に作業した」と釈明しているそうですが、隔離時冷却系を駆動していたバッテリーが切れるのは誰の目にも明らかなのに14日までずるずると手をこまねいていたのですから、説得力はありません。「放射性テルル翌日発見なら2、3号機は救えた」http://blog.dandoweb.com/?eid=124278で指摘したように「炉心には燃料棒の半分まで水がある」との誤った判断に引きずられて無為に時を過ごしたと考えるべきです。
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