http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/509.html
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文末の参考記事にあるように、奥州市の前沢下水浄化センターの下水汚泥から、8月25日に2300ベクレル/kgの放射性ヨウ素131が検出され、さらに9月2日、9月6日の検査でも、それぞれ590ベクレル/kg、480ベクレル/kgが検出されたことがこの間、報道されています。
この原因として、一部の方々は、医療機関での治療、検査目的でのヨウ素131に由来する旨を述べて、その排出源を説明しようとしていましたので、おかしな説明だと思い、事実関係を現地に直接確認してみました。
奥州市には、現在放射線取扱を行う病院は、胆沢病院と水沢病院の二箇所のみがあります。そこで、それぞれに9月14日午後に電話をして、担当に直接、確認しました。
その結果、水沢病院ではヨウ素131は使用していないとのことであり、また、放射性ヨウ素123は使っているが、その処理も、排出物を貯蔵し、放射線が法定基準以下になることを確認してから、病院外には排出しているとのことでした。
一方、胆沢病院については、ヨウ素131を使用しているものの、その排出物については、やはり院内のタンクで貯蔵し、放射線が法定基準値以下になることを、計測確認してから、やはり病院外に排出しているとのことでした。電話に応答いただいた放射線技師の「すがわら」医師は、管理体制から考えて、病院に由来して、このたびのヨウ素131が測定されたとの説明はきわめて考えにくいとのことでした。さらに、バセドー氏病等の治療目的で患者にヨウ素131を処方し、退院後、その人が排出したということも、万が一の可能性としてはあるかもしれないとのことで、過去に胆沢病院でヨウ素131を処方した例があるかも、わざわざに直接データ確認していただきました。その結果、昨年2010年の9月に1名の患者にヨウ素131を処方したのが最後の記録であったとのことでした。つまり、胆沢病院で取り扱っているヨウ素131に由来して、このたびの下水道汚泥からのヨウ素131(半減期8日)が検出されたとの説明は、奥州市については、処方されたヨウ素131を患者が系外に排出した可能性も含めて、きわめて考えにくいあり得ない説明であるということになります。
同一時期(8月下旬)に各地で広域に、一斉に、検出されているという状況も考え合わせ、さらに病院等での放射性物質の管理体制を考え合わせても、、このたびのヨウ素131の発生原因を、医療用放射性ヨウ素131にもとめる説明は、まったく論理的に破綻した説明であろうと、私には思われます。
いずれにせよ、この件につき、現地に直接確認しましたので、その内容を報告したいと思います。
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(以下参考)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110909/dms1109091222007-n1.htm
東京で大異変…ヨウ素が急上昇!何が起きているのか(ZAKZAK)
2011.09.09
福島第1原発から約180キロ離れた岩手県奥州市で、同市が管理する前沢下水浄化センターの汚泥から、食品の暫定基準値を大きく上回る高濃度の放射性物質「ヨウ素131」が検出されていたことが9日、分かった。ヨウ素131はウランの核分裂で生まれ、半減期が8日と短いことから、検出日の直前に何かが起きた可能性があり、動揺が広がっている。
奥州市下水道課によると、7月から8月11日まで汚泥採取を計5回行い、5回ともヨウ素131は「不検出」だった。だが、8月25日の採取分で、2300ベクレルを検出。31日は590ベクレル、9月6日も480ベクレルを検出した。厚生労働省が示す食品、飲用水などの暫定規制値は、乳児で1キロ当たり100ベクレル、成人は2000ベクレルで、それをはるかに超える数値が出たことになる。
同市下水道課では「原発関係とは思いますが、原因は分かりません。いまは数値が下がるのを待つしかない状況です。市民から不安の声も寄せられ、取り急ぎ、肥料原料の出荷をストップし、最新の調査結果を待っています」と話す。次回は12日に採取し、14〜15日に結果を公表するという。
実は、同原発から200キロ以上離れた東京都でも数値が急上昇した。8月15日〜16日にかけて、各地の下水処理施設で採取された汚泥に含まれるヨウ素131の濃度が上がり、東部スラッジプラント(江東区新砂)や清瀬水再生センター(清瀬市下宿)では150ベクレルを記録した。直近では不検出か微量の検出にとどまっていた。
都下水道局では「原因は分からない。2週に1回のペースで調査を続けており、数値の推移を注視している」(広報サービス課)。8月下旬に採取した汚泥の調査結果は、9月9日に公表するという。
原発事故から半年近くたったいま、なぜこのような現象が起きたのか。元立正大学長で水環境科学が専門の高村弘毅氏は「ヨウ素131はウラン235の核分裂反応で生じ、半減期が短い。それが検出されたということは、その時期に新たに生成されたと考えるのが自然」と説明する。
福島第1原発から排出された放射性物質が、ピンポイントで降り注いだ可能性も「ゼロではない」としながらも、「そうした事実が東電から発表されていない以上、明確な説明はつかない」と語る。
夕刊フジの取材に対し、東京電力では「(原発敷地内の)モニタリングポストの値が排出限界値を超えた記録はなく、新たに放射性物質を排出した事実はありません」(広報部)とコメントしている。
【ヨウ素131】ウランの核分裂で生成され、半減期は約8日。ヨウ素133(半減期約20時間)とともに原子力発電所の事故でもっとも注目される放射性物質。甲状腺に集まる特徴があるため、甲状腺がんなどを引き起こしやすい。チェルノブイリ原子力発電所の爆発事故では大気中に大量に放出され、幼児に甲状腺がんなどの機能障害を発生させた。
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