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セシウム:地表付近と樹木の葉に多く 福島の森林調査
http://mainichi.jp/select/today/news/20110914k0000m040134000c.html
2011年9月13日 23時12分 毎日新聞
文部科学省は13日、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性セシウムが福島県の森林では、地表付近と樹木の葉に多いとの調査結果を公表した。樹木別では、広葉樹より杉の葉に多く付着しているという。文科省は「除染の参考にしてほしい」としている。
森林の汚染状況を国が詳しく調べたのは初めて。
調査は6〜8月、筑波大などと共同で、原発から北西へ約40キロ離れた同県川俣町の森林で実施した。杉の葉にはセシウム137(半減期30年)が1キログラム当たり5万1000〜4万6000ベクレル、セシウム134(同2年)が4万2000〜4万ベクレル蓄積していた。広葉樹ではセシウム137が1万5400ベクレル、セシウム134が1万4300ベクレルだった。
3月の事故発生時、針葉樹は葉が茂っていたために葉に多く付いた。広葉樹は落葉しているために、多くが地面に蓄積したという。
一方、いずれの森林でも、葉にセシウムが付いているため、雨水では森林の外と比べて、数十倍以上の濃度で検出された。さらに、ほとんどが地表から深さ5センチ以内に存在していた。【野田武】
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