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ルールとその変更手続き・・・人の命に関係することをどこまでゆるめることができるか?   武田邦彦 
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/412.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 9 月 11 日 01:15:38: igsppGRN/E9PQ
 

ルールとその変更手続き・・・人の命に関係することをどこまでゆるめることができるか?
http://takedanet.com/2011/09/post_809b.html
平成23年9月10日  武田邦彦(中部大学)

放射線被曝と人体の関係は研究が遅れていて、このブログに再三、記載しているように1年100ミリシーベルト以下は医学的には不明です。このようなケースは環境汚染ではこれまでの多く、その場合の考え方はすでに「予防原則」ということで決定しています。つまり、

1) 学問的に決定できない場合は合意を持って決定する、

2) 学問的に決定できない場合は安全サイドで決定してよい、

ということです。このような概念から、1年100ミリシーベルトの過剰発がん確率{5/1000}と原点を直線で結び、1億人に5000人の発がんになる点を求めて1年1ミリシーベルトとしています。

1年1ミリシーベルトが安全か危険かは「医学的に不明」なのですから、何人も他人の健康に影響を与えるときには「安全」とか「危険」とか言うことはできません。ちなみに、現実的にこれを達成するためには、クリアランス・レベル(これ以下は放射性物質で汚染されていないというレベル)は0.01ミリシーベルト、原子力発電所境界では0.05ミリシーベルト、一般的に放射性物質を使うところからの排気ガスや廃液は1ミリシーベルトなどが決まっています。

・・・・・・・・・

ところが福島原発事故が起こって以来、1年1ミリシーベルトより高くても健康に影響がないと発言される医師、専門家が登場しました。「言論の自由」がありますから、このような発言の自由はあると考えられますが、現実的に除染などを実施する立場の自治体などが、法律の規定や明確な社会的合意がある時に、それに反する記述、行為をすることができるでしょうか? その他に法の決まりや社会的合意に反すると考えられるものが多くあり、それがもとになって子供たちが被曝したり、危険な食材が販売されていたりしていると思います。

● 種々の法律や規則によって例えばセシウム137の場合、その放射線が1キロあたり1万ベクレルを超えた場合には「放射性物質」として特別に扱う必要がありますが、それを超えていても「知らない顔」をしたり「問題ない」として何かの不作為(取り除いたりしないこと)ができないと考えるのが常識でしょう。

● マスコミなどやや公的な情報発信の人たちが、「法律」に触れずに「自分の考え」だけを言うことが許されるかも言論の自由との関係で整理が必要でしょう。たとえば、マスコミは今でも公的には「1年1ミリシーベルトが法律で定まっている」という表現をとっていません。私の感じでは、ある高速道路の速度制限が80キロでも、そこにプロのドライバーを登場させ、「このような道路では120キロで走っても問題は無い」と言うことだけを放送しているような気がします。

● 福島原発の事故の後、「平常時」とか「非常時」という言葉が出てきて、「東電は普通の人間と違う(これまで議員さんにお金を配ったり、巨大な会社だから)ので、ヘマをしても非常時として優遇する」という見られます。たとえば、今は福島原発境界は1年0.05ミリシーベルトを遙かに超えていますが、それは不問に付されています。それどころか食品の暫定基準の議論でも「普通の人がヘマをしても法律を守らなければならないが、東電は守らなくても良い」という趣旨の発言が専門家からでています。これは日本国憲法が定める「法の下の平等」に反するのではないかと考えられます。

● 東電は「除染はしないが、被害がでたら補償する」と言っていますが、法律的に障害を起こすことが予想される時、その状態を放置しておいて、それによって損害が発生したらその時にはお金を出すという言動は許されていません。たとえば、過失で火事を起こし、それを放置して「やけどをした人がでたら補償する」といって火事を消さないようなことです。

・・・・・・・・・

これらのことは除染を遅らせたり、食材の汚染を促進したり、被曝を増やしたりする原因になっています。従って、法律の遵守、社会的な約束の重視、それらの改訂手続きのルールなどについて、日本社会がもっとハッキリとした論理で進む必要があると考えられます。

       ◇

ヨウ素の急増について(速報)
http://takedanet.com/2011/09/post_4362.html
平成23年9月10日  武田邦彦(中部大学)

岩手県奥州市、東京都の一部などで高い放射性ヨウ素が検出されています。8月上旬から中旬にかけて福島原発から排出されたものと考えられ、当然、原発側は把握していると思います。

今のところ、検出値は低い(1キロあたり3000ベクレル以下)なので、急な行動は不要ですが、このことについて政府、東電、マスコミが黙っていることに注意をしなければなりません。

とりあえず速報まで
 

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コメント
 
01. 2011年9月11日 03:44:36: antGKMLuAQ

岩手、東京など各地のヨウ素急増について、武田さんのコメントです。

http://takedanet.com/2011/09/post_4362.html


02. 2011年9月11日 03:46:34: FK8mOPOf4o
「児童ポルノ規制法」という法律が有る。[児童の保護と人権]を守ろうと唱うこの法律は与野党共に立案から可決までさして反対意見も少なく、割とスムーズに成立した様に記憶している。ならば[児童の健康と生命]を守ろうと唱う法律もすぐさま出来ても良いのではないか? 児童ポルノ規制法成立後に「いや、俺はどうしても児童ポルノが観たいんだ!」っなどと騒ぐ人間はあまり見たことがない、こんな人間に対して世間は「変な人」「恥ずかしい人」とレッテルを張り、マトモに相手にすらしないだろう。[人の命に関係する]法律の「遵守、社会的な約束の重視、それらの改訂手続きのルール」作りに何を躊躇うことがある? そんな人間こそを世間は「変な人」「恥ずかしい人」とレッテルを張り排除すべきでは無いのか!?

03. 2011年9月11日 08:17:31: lrTrMujIco

お〜い! 日本の警察、検察は何をやってるんだ!ちゃんと仕事をしろよ!

おまえらは東電への天下りはもちろん、ひょっとして闇の資金援助でも受けてるのか


04. 2011年9月11日 11:23:45: MiDW9h1Mfw
福島の泉くんの周辺の農家の桃を買って食べましょう。福島復興のために食べましょう。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2011-08-20 07:14:22

http://www.snsi.jp/bbs/page/1/view/2011

福島県人は、今も3日に一回ぐらいは起きる小さな地震を平然と受け入れながら、皆、元気で生きている。
子供も赤ちゃんも、誰一人として、原発事故・放射能漏れのせいで病気になっていない。
今、誰も病気になっていないということは、
5年後も、10年後も誰も発病しない、ということだ。
私、副島隆彦はそのように断言する。


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