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産経新聞 9月10日(土)11時37分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110910-00000537-san-soci
「人間失格だ」「知性がない」−。東京電力福島第1原発周辺の市町村をめぐる「死の町」発言に続き、新たに明らかになった鉢呂吉雄経済産業相の「放射能をうつしてやる」との言葉。東日本大震災から半年となる節目を翌日に控えた10日、原発事故に振り回されながらも復興に向けて歩みを進める被災者からは、原子力行政を所管する閣僚の心ない発言に、怒りと落胆の声が上がった。
「人間失格。許せない。大臣になる心構えがあれば絶対に言えない言葉。内閣が代わって悪くなることはないと思っていたのに」
警戒区域に指定されている福島県大熊町から栃木県大田原市に避難している田中イサ子さん(69)は、こう声を震わせた。
■うつしてやる
鉢呂氏は、福島第1原発の視察を終えた8日夜、都内の衆院議員宿舎に帰宅して記者団と懇談中、記者に防災服の袖をすりつけるしぐさをし、「放射能をうつしてやる」などと発言したとされる。
「避難先では福島県から来たというだけでいじめられたという話をよく聞くが、『うつった』なんて子供でもしない。放射線量の高いなかで暮らし続けている人もいるのに、なんで原子力を担当する大臣がそれを分からないのか」。
田中さんは、8月末に一時帰宅で自宅を眺めて以来、「20年待ったら戻れるかな」と、再び戻って暮らせる日を待ち続けている。「それなのに、『死の町』だなんて。戻れる家がある人だから言えるんでしょう」と涙混じりに話した。
福島第1原発が立地する双葉町の元町議で、現在は福島市内の仮設住宅で避難生活を送る川原光義さん(69)は「大憤慨だ。われわれは“いつか帰れるのでは”という希望を持っているが、失言はそれを失わせる。首相が福島の再生を約束した直後に、ああいう言葉があると、結局新政権もうわべだけなのかなと思ってしまう」と怒りをあらわにした。
■新たな風評被害も
南相馬市の主婦、西文子さん(61)も「怒り心頭に発した。人生を狂わされた被災者の心情をまるで分かっていない。知性がない」と語気を強めた。
全域が「計画的避難区域に指定されている同県飯舘村の会社員で、現在は隣接する川俣町のアパートで避難生活を送る青柳敏雄さん(56)も「被災者への思いやりが足りない」と批判。「野田首相には期待しているが、閣僚が足を引っ張って被災地対策の議論が止まってしまうことが心配」と懸念を示した。
一方、県内の観光業界にとっても、発言は新たな風評被害を生み、復興への大きな足かせになる恐れがある。
いわき市小名浜の水族館「アクアマリンふくしま」は津波被害を受けて、7月15日に営業を再開したばかりだ。広報担当の男性は「震災前の状態を目指して頑張っているところなのに」と業務への影響を懸念する。
男性は「自分たちの実感とはかけ離れ過ぎていて、従業員の間では話題にも上らなかった」と困惑した表情を浮かべ、「放射線量も計測しており、東京都内と変わらないレベルと確認している。安心して来てもらえるとありがたい」と訴えた。
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