http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/321.html
Tweet |
1、3号機100度以下 「冷温停止状態」間近も 判断には慎重論 東電福島第1原発
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110908/dst11090801060000-n1.htm
2011.9.8 01:04 産経新聞
東電福島第1原発事故で、6月に循環注水冷却システムが稼働して以降、1、2、3号機の原子炉の温度が徐々に下がり、1、3号機では100度以下となった。2号機が100度以下になれば、工程表ステップ2の目標である原子炉の「冷温停止状態」の条件がほぼ出そろうことになる。政府が「冷温停止後に判断する」としていた避難区域の一部解除も現実味を帯びてきたが、同原発では今もトラブルが続発しており、冷温停止や避難区域解除の判断については専門家から慎重論も出ている。(原子力取材班)
東電によると、7日正午の圧力容器下部の温度は1号機が86・2度、2号機が113度、3号機は95・9度。事故直後は測定不能な値まで温度が上昇し、その後も注水状況によって乱高下した原子炉の温度だが、6月27日に循環注水冷却が稼働してからは、各号機ともおおむね低下傾向が続いている。1号機は7月19日に、3号機も今月4日に100度を下回った。
通常時であれば、原子炉が100度を下回った時点で冷温停止となる。しかし今回は事故のため、同じ条件を適用するのは難しく、政府は「格納容器からの放射性物質(放射能)の放出抑制」という項目を追加し、原発敷地境界での年間被(ひ)曝(ばく)線量を1ミリシーベルト以下に抑えるという目標値を設定した。
放射能の放出抑制については、8月17日に東電が事故直後の1千万分の1にまで減少し、被曝線量も0・4ミリシーベルトとする試算を公表。条件だけを見れば、あとは2号機が100度を下回れば冷温停止の“達成”となる。
しかし、実際は循環注水冷却は稼働から2カ月がたった今も、連日のようにトラブルが発生。注水が止まれば、再び温度が100度を上回りかねない状況で、安定とはほど遠い。
温度計が示す数値の正確性にも疑問が残っており、東電は「冷温停止の判断はまだ少し早い」と説明。放射能の放出量についても「(試算は)粗い計算で達成したとは思っていない」と慎重な姿勢を示している。避難区域の中には、放射線量が高いエリアも残っており、経済産業省原子力安全・保安院も「個別の号機で冷温停止の判断はしない」と、判断を保留中だ。
条件が全てそろったとしても、「冷温停止」宣言が直ちに出るかは不透明で、東電も「最終的には政治判断になる」としている。
「安全」か「生活」か−。政府は今後、難しい判断を迫られることになるが、九州大の工藤和彦特任教授(原子炉工学)は「まだ水素爆発の危険性は残っており、循環注水冷却システムもバックアップが不十分。政府には慎重な判断が求められる」としている。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素16掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。