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ざまあみやがれさんのブログより
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2011年09月03日10:54
アーサー・ビナード原発
アーサー・ビナード「官僚と東電はバッチリ組んで、被災地に入る官僚に特別手当増額」吉田照美「手当てされたいのは被災地。ふざけんな!」9/1(2)
2011年9月1日、文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」にアーサー・ビナード氏が出演しました。1回目は「アーサー・ビナード「頑張れが、イコールそこに粘って頑張れだと、逆に被害を増幅させるはめになる」9/1(1)」。今回はその続きです。官僚と東電の保身について激しく語っています。アーサー・ビナード氏よりむしろ吉田照美氏の怒りがすごい。
アーサー・ビナード氏は詩人です。市民側に立った目線を持っています。専門家のような理詰めの説明はありませんが、状況を説明する言葉には柔らかさと鮮やかさがあります。
※初稿です。誤字脱字は随時訂正していきます。
(書き起こし)
吉田照美「それでは今朝のニュースのポイントです」
アナ「東日本大震災の発生から半年となるのを前に、昨日8月31日をもって多くの 避難所が閉鎖されました。このうち岩手県では山田町に最後まで残っていた避難所4箇所が閉鎖され、甚大な被害があった岩手、宮城、福島の3県の中で、自治体が運営に関わる避難所が全てなくなりました。また、福島県では一時2500人が身を寄せ合っていた郡山市のビックパレットふくしまなどが閉鎖となりました。」
吉田照美「えー、ということで沢山のですね、避難所が閉鎖される一方、えー宮城県と福島県では合わせてですね、160箇所の避難所に4500人ほどの方々が今も 身を寄せ合っているという状況なんですけど。この問題を、えー避難所閉鎖のニュースに関してのアーサーさんが考えるところっていうと。」
アーサー「まあ今日、防災の日ですよね。」
吉田照美「そうですね」
アーサー「通常国会は昨日で閉幕して、総理大臣も野田新総理にえー、交換されまして。で、震災から半年近くたってこれで一区切りというふうに一応、まあ一見そう見えるんだけど。ん。もうちょっとよく、あの、点検してみると。一区切りをつけたい感が、匂ってくるんですよね」
吉田照美「なるほど」
アー サー「避難所が閉鎖されるってことは、被災者の方々が自立してそれぞれ生活の道を歩み出すってことですよね。でそれは、あのー、表面的には喜ばしいことだ し。避難所はずうーっと生活できるようなところじゃないんだけど。ただ、現実は仮設住宅に入れたとしても、入らない。つまり避難所に残っていた人たちが大 勢いて」
吉田照美「いたですね」
アーサー「それは、あのー、その、生活ができないっていうことですよね。それ、そういうこと を見逃してはいけないと思いますね。避難所から仮説住宅やその賃貸住宅に移ると自立した生活を歩まなきゃいけない。つまり食費も、光熱費も、自分で払わな きゃいけないですね。それがこう、できない。仕事もなくなった。義援金の分配も全然滞っていて」
吉田照美「ねえー、信じられないよなあー」
アーサー「まわってこない。あれだけ集まった義援金が全然回ってこないって」
吉田照美「ねえー、信じられないですよ、本当に」
アーサー「じゃあどうやって生活すればいいのか」
吉田照美「ほんとだねえー」
アー サー「原発事故がなければ、今後の課題は生活再建って言って。まあ雇用対策。で、みんなが支援して実際に現地にいって色んなこと出来るんだけど。でも、原 発事故があって、放射能汚染とどうやってこれから暮らしていくのか。果たして生活できるかどうか。この地域っていう。それが一向にみえてこないでしょ。で 事故の収束の目処も立ってないし」
吉田照美「全然ですね」
アーサー「だからそういう、再建するにも収束しなければ、事故が収束しなければ道筋はみえてこない」
吉田照美「確実にそうですね」
アーサー「東電による保証金は、えーと、仮払いの100万円しか、あの手にされてない人がおおいんですね。でもそれも、それすらももらえてない人もいて。で、行政のご都合主義で、8月31日ってなってるわけですね」
吉田照美「多少のことをやってアリバイ作りっていうふうにしか見えないですよね」
アーサー「そうね。ほんとに」
吉田照美「これ、ヒドイ話なんですけど。東京電力の補償といいますと。これ一昨日ですか。概要が発表されまして」
アーサー「はい」
吉田照美「個人に対してはですね。今月12日を目処に請求書用紙の発送と受付をはじめてですね。来月10月にも支払い開始を目指すと。えーいうことなんですけど。これに関してはいかがですか」
アーサー「来月10,来月10月に『も』、支払いの開始っていうふうに東電が言ってるんですね。この『も』ははんなんだよ。10月に『も』じゃないだろう。」
吉田照美「遅いよね」
アー サー「遅いよね。で、しかもズレてるわけ。この行政の避難所打ち切りのタイミングと。被災者と、こう政治、行政、東電、財界。被災者とこの、えー、軍産複合体じゃないな、あの、政治行政東電財界との、この塊との被災者との間に、大きなズレがあって。時間、違った時間軸と違った意識のもとで動いてる気がする んだよね。半年で1区切りっていうなら8月31日じゃなくて、東電の補償金が入る予定の10月を前にした、9月30日でいいんじゃないすか」
吉田照美「そうだなあー」
アーサー「それでいいよね」
吉田照美「たしかにそうですね」
アーサー「だって、いつ、裏では行政と東電はバッチリ、スクラムを組んで、なにもかも見事にかみ合って。東電の役員を救済する法律ももうバッチリ用意できて」
吉田照美「はやかったなあーあのスピード感」
アーサー「どうして、そういう打ち合わせがバッチリできるのに。被災者の為にこうギャップが生じないように。1か月のブランクが生じないように。それぐらいのことできないのかね」
吉田照美「ねえー、ほんとだよー」
アーサー「だから震災から、あのー、この半年間でね、政治家と官僚と東電は何をしたか。震災からの復興第一を建前に、公務員改革をやめた。政治改革ももうドブに捨てたんだよね。で外交らしい外交は一切やってないです。」
吉田照美「やってないですね」
アーサー「もう鎖国に近い」
吉田照美「まあまあ状況ですね。情報の出し方もね」
アーサー「まあ、あの、原発に関しては、アメリカとフランスと裏では色々言われてんだけど、何も外交として機能してないですね。東電の温存策を考えることは一生懸命やった。」
吉田照美「一生懸命やってたね」
アーサー「それから、原発の再稼働をどうするか。」
吉田照美「もうそればっかりですよ」
アーサー「これはすごいエネルギーを注ぎ込んだね」
吉田照美「スクラム組んでますからね」
アーサー「原発を稼動させた自治体には、交付金の額を手厚くするっていう。優遇措置を。もうギリギリにまとめて。こっそりだした」
吉田照美「はやいねー」
アーサー「もちろん一応公にはしたんだけど。記者発表も何も無いから。あとになってみんな気づいたでしょ」
吉田照美「びっくりだよね、これ」
アーサー「被災地に入る官僚、官僚には特別手当の増額を決めたんですね」
吉田「これなんなの。これ」
アーサー「被災地に入る。だって。被災地でしょ。大変でしょ」
吉田照美「これはもうおかしいよねえ。まず被災地のほう行ってからのこの話じゃないの? こういう官僚に対する手当なんて。だいたい手当なんてやる必要ないよ、これ。なんで手当必要なのこれ」
アーサー「ほんとに(笑)。それで、やめ…」
吉田照美「手当てされたいのは被災地なんだよ。ふざけんな!」
アーサー「この金を全部…」
吉田照美「これを、こういうことを新聞が当たり前のように報道するってのがけしからんのだよ。これ。わかってないよ」
アーサー「ほんとです」
吉田照美「わかってないよ」
アーサー「まったく。それで辞めた東電幹部には、膨大な退職金を払ったんですね。」
吉田照美「もう本当許せないよね。で東京電力が被災地に対する申し訳なかった、なさ感ってのがなんにもない。」
アーサー「なんにもないです。だって…」
吉田照美「一切ないよ」
アーサー「残念だー。僕らのボーナスが半分になって本当に残念だっていうのが本音なんだよ。だって、東電の社員が、そりゃ半分とは言え、ボーナスもらってんだよ?」
吉田照美「もらって…普通あり得ないでしょ、これ!」
アーサー「ありえないよー。この会社はー」
吉田照美「こんだけ、どんだけ賠償のお金がかかるかってこともまだわかんない状況の中で、なんで先取りしちゃうんだよ」
アーサー「これから受け付けるんだよ?」
吉田照美「本当だよ…」
アーサー「先取らないと取り分がなくなるかもしれないでしょ」
吉田照美「ありえないですよ、こんなの」
アーサー「取り分がなくなるといけないからっていう」
吉田照美「しっかり取るものは取るっていう」
アーサー「そう」
吉田照美「自分たちが」
アーサー「そうです。で国民には節電を求めて、それで、それから電気代は毎月上がってるんです。これからずうーっと永久に電気代が…」
吉田照美「これはもう本当に(※聞き取れず)な話だよねえ」
アーサー「がんばろう東北。もう…この国難に立ち向かうって言い続けてそれで半年が過ぎたんだよね」
吉田照美「言ってるだけならただだからねえ」
アーサー「菅内閣は見事なまでに有言実行内閣だったわけですよ」
吉田照美「ほんとだねえ(笑)。確かに有言だねえ」
アー サー「有言・実行なんだけど。ただ言ったときは、菅さんはちゃんと口頭で言って。その有言と実行との間に、中黒がはいってる、中ポチが入ってるってことは 彼は言わなかったんだよね。そこがちょっとずるかったんですね。中黒がはいってて、『有言・実行』ってことは、言ったことはやるって意味じゃないんだよ」
吉田照美「そうじゃないんだ」
アーサー「ただ、言っただけのことを、それを、言うっていう行為を実行するっていう意味なんだよ。もっと手の込んだ、あの、ネーミングだったんですね」
吉田照美「悪質だね、これ」
アーサー「有言ということを実行する、内閣っていう」
吉田照美「点がはいってたんだこれ」
アーサー「中黒が、ちょっと隠れちゃって」
吉田照美「日本語には点がないんだよ。有言実行ってことは、ちゃーんと言ったことをきっちりやるのが有言実行なんだよ」
アーサー「違う違う違う違う。これ『有言・実行』。「モー娘。」の「。」くらい大事な中黒。」
吉 田照美「えー、ということでございました。あと、具体的な東電の補償内容ですけど。避難指示の対象者には精神的な賠償として、8月分までは1人月額10万 円から12万円。えー9月以降は5万円。減っちゃうのこれ? 宿泊費は原則的に1人8000円が上限。随分おさえるね。除染費用は一回5000円。随分おさえて医療費は実費、放射線検査費用は1回あたり1万5000円などと。いうことですけど。もうしわけなさ感がここにもないね。」
アーサー「ほんとにね…」
吉田照美「まったくないね。自分たちが迷惑かけたって気持ちがどこにあるの」
アー サー「最低金額にしてて。宿泊費は原則的に1泊1人8000円ですよ。清水社長がゴルフ行ったときにいくらのホテルに、どれくらいのホテルに泊まってる の? 東電が持ってるあの宿泊施設が当間高原にあるんだよ。8000円の部屋はないと思うよ。僕は1回泊まってむかついたんだけど。そういうあの、いや、 彼らの感覚とこの金額は違うんだよ。東電の役員の生活の、あの、生活のレベルに合わせた補償にすべきだよ」
吉田照美「ほんとそう思いますね。ほんと腹が立ちますね。はい。木曜日のコメンテーターは詩人のアーサー・ビナードさんでした」
アーサー「ありがとうございました。」
(書き起こし、ここまで)
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