01. 2011年9月02日 18:19:47: 6z54x2dvls
「住民は放射能恐怖症にかかっている」 山下俊一 (ドイツシュピーゲル誌インタビュー)シュピーゲル:あなたは福島県から招聘されて、被害地域の住民に放射線リスクを伝える仕事をしてきた。一番最初に「放射線の影響はにこにこ笑ってる人には来ない、くよくよしてる人に来る」とおっしゃったが、あれはどういう意味だったのか。 山下:あれは3月20日の最初の集会でしたね。本当にショックを受けましたよ。皆さんあまりに真面目で、誰も笑わないんですから。 シュ:自分たちの村や町が放射能で汚染されてしまい、目に見えない危険がどんなものかを誰も知らない。そういう反応も当然だと思うが。 山下:皆さん非常に重苦しい雰囲気でした。ラットを使った動物実験からは、ストレスを感じやすいラットほど放射線の影響を受けやすいことが明確にわかっています。放射線の影響下にある人たちにとってストレスは百害あって一利なしです。しかも精神的なストレスは免疫系の働きを抑制するため、ある種のがんや、がん以外の疾患の発症につながるおそれがあります。だからリラックスも大事だと話したのです。 ↑ この「動物実験」が怪しい。w そもそもストレスを感じやすいラットってどうやって見分けるのか? そんなことできっこないだろう。w さらに精神的なストレスが免疫系の働きを抑制するというが、ストレスは人間にとって重要な役割を担っている。(→ホメオスタシス「恒常性維持」) もしある程度のストレスが人間から無くなれば人体の働きは齟齬をきたすことが最近わかってきた。 だからリラックスも大事だろうが、そのことと放射能被爆による発ガンとをすぐに結びつけるのは短絡すぎる。 シュ:住民がリラックスしやすいようにと、年間100ミリシーベルト被曝しても大丈夫だともおっしゃっている。通常それは原発労働者の緊急時の被曝上限だと思うが。 山下:100mSvでも大丈夫だから心配いらない、などとは言っていません。ただ、100mSv未満ではがん発症率の上昇が証明できていない、と話しただけです。これは広島、長崎、チェルノブイリの調査から得られた事実です。 ↑ これまた言葉の詐術だ。w なにが「調査から得られた事実」だ。その「事実」とは発ガン率が上昇するかも、上昇しないかもわからないという「事実」だ。 ということは「何もわからない」ということじゃないか。w だったらまるで00mSv未満なら大丈夫なような言い方をするなよ。「何もわかりません」というのが一番正しい答えだ。
シュ:だが、そうやって安心させようとすることが、住民の方々の怒りと恐怖をかえって高めることになるとは思わなかった? 山下:日本政府が年間被曝上限を20mSvに設定したことが、混乱に拍車をかけたと思います。国際放射線防護委員会(ICRP)は、原子力非常事態が起きた際には年間被曝上限を20〜100mSvのあいだに設定するよう提言しています。その範囲のどこで線引きをするかは政治的な判断で決まることです。リスクと利益をはかりにかけて考えなくてはいけません。避難するにしてもリスクを伴うからです。放射線防護の観点から見れば、日本政府は最も慎重な方針を選んだのですが、それが皆さんの混乱と不安を高めてしまいました。 シュ:あなたはご自身の数々の発言のため世間で物議をかもしている。あなたを刑事告発したジャーナリストがいるし、反原発の活動家は…… 山下:……そういう人たちは科学者ではありません。医師でもなければ放射線の専門家でもない。研究者が研究を積み重ねてきめた国際基準についても何も知りません。皆さんが噂や雑誌や、ツイッターの情報を信じているのを見ると悲しくなります。 シュ:だが専門家は原発は100%安全だと何十年も言い続けてきた。そんな専門家を信じられるわけがない。 山下:私は福島に来て、こういう事故に対する備えがまったくなされていなかったのを知って驚きました。私はかつて中国や旧ソ連諸国に放射線防護に関する助言をしました。今度は自分の国で恐ろしい事故が起きたのに、誰も備えをしていない。福島の人たちは、自分たちの地域に原子炉が11基あることも知らなかったんです。福島大学の医学部には放射線防護医学の専門家がただの一人もいませんでした。 シュ:事故の被害に遭った人たちに対して、今だったら話し方を変えるか? 山下:最初は住民が放射能について何の知識もなかったので、曖昧な表現を避けようと思いました。今では白黒をはっきり言うのではなく、灰色の部分も伝えるような話し方に変えています。 シュ:住民ははっきりした答えを知りたがっている。どこまでが安全なのか。どこからが安全でないのか。 山下:そういう答えはありません。「100mSvまでなら100パーセント安全なんですか?」と尋ねられたら、科学者としてこう答えるしかないのです。「わかりません」と。 ↑ しかし山下氏はそうは答えていない。最初から「安全であるかどうかわかりません」と答えることが大事だったのだ。
シュ:これまでの研究で、100人が100mSvの放射線を浴びたら1人がその放射線のせいでがんを発症することが統計的にわかっている。同程度のリスクが100mSv未満にも当てはまる可能性はあるのか。
山下:可能性はあります。ただ問題は、低線量被曝の健康リスクを推測する際にいわゆる「しきい値なしの直線線量反応モデル」というのが使われることです。このモデルは、たとえわずかでも通常時より多い被曝を受けたら、その被曝した集団の中でがんの発症率がわずかに上昇するという前提に立っています。そうした上昇は理論的にはありえますが、被曝量が100mSv未満の場合には統計的に有意な上昇ではないので、リスクが高まることを支持しているとは言い切れません。それに、何が原因で腫瘍ができたかは区別できません。放射線由来の腫瘍であることが突き止められるような特有の特徴が残るわけではないのです。放射線生物学の研究からは、低線量被曝で人間のDNAが傷つくこともわかっています。ですが、人体はそうした傷を短時間でうまく修復する能力をもっています。生まれながらに人体に備わった防護メカニズムです。私はそういうことを伝えようとしているのです。 ↑ 修復する能力は年齢によって違うし、個人差もある。必ず修復するとはいえない。 シュ:では、そういう情報を住民はどう受けとめればいいのか。 山下:低線量被曝の状況下では、残るか去るかは住民自身が判断しなくてはなりません。ほかに決めてくれる人はいません。自分でリスクと利益をはかりにかけて考えるのです。避難すれば仕事を失い、子供は転校を余儀なくされるかもしれません。それがストレスにつながります。反面、その一家は発がんのリスクを回避できるかもしれません。発がんリスクといってもごくわずかではありますが。 ↑ 「発がんリスクといってもごくわずかではありますが」って、あんた今さっきまで「なにもわかりません」といってたじゃないか。w
シュ:原発事故の被害を受けたうえにそうした決断を自分たちでしなければいけないとういのは、家族にとってきわめて大きな負担だ。
山下:その通りです。ですから東電も日本政府も、家族が決断しやすいように支援してあげる必要があります。留まろうと思う住民に対しても、1mSvを少しでも超えたら高すぎると考える住民に対しても。 シュ:原発周辺の住民には放射線によるどのような健康リスクが考えられるのか。 山下:周辺住民に放射線による直接的な影響が生じるとは思いません。線量が小さすぎます。 ↑ こいつ、狂人か? 「何もわかりません」といっておきながら「周辺住民に放射線による直接的な影響が生じるとは思いません。線量が小さすぎます」? なんの資料も実験結果もないといった尻からこれだ。いったいどんな根拠があるのか???
シュ:では、がんもがん死もまったく起きないと? 山下:データに基づいて考えればそうなります。もちろん原発作業員の場合は別です。 ↑ やれやれこんな狂人を相手にしていると疲れる。突っ込みはこれで終わります。w |