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農業を保護するか、子供を守るか?
http://takedanet.com/2011/08/post_df4e.html
平成23年8月30日 武田邦彦(中部大学)
福島原発事故以来、日本の農業や農業関係者が「食べる人より、作る人」だけが視野に入っていることがハッキリした。私が「セシウムを含んだ食材は捨ててください」というと「あんなに苦労して作っているのになんということを言うのか!」とお叱りを受ける。
そういうなら「放射性物質を含む食材を食べさせられる子供はどうでも良いのか!」と反論したいところだ。
これまで、農業の人は自分の儲けだけを考えて、消費者の健康は第二、第三だったということも、哀しいことに事実のようである。
・・・・・・
その典型的な例が牛乳や粉ミルクだった。何しろ飲むのが赤ちゃんだからヨウ素やセシウムが入ったものを食べさせてはいけないことはわかっている。そして福島原発事故以来、食材のそれらが入っていないかどうか多くのお母さんが心配していることも承知だ。
それでも、断固としてベクレルを表示しなかった。ところが、8月26日、つまり事故から5ヶ月後になって、日本乳業協会が「乳児用調製粉乳の放射性物質検査結果について」というのを公表した。
http://www.nyukyou.jp/topics/20110826.html
まずは一歩前進だろう。次には牛乳のベクレルを表示することだ。数値を示さずに「安全です」と言っても、それが1年1ミリに相当するのか、1年20ミリを基準にしているのかわからない。
何しろ、政府が子供に1年20ミリ(レントゲンを1年に400回)の基準を設け、食材の暫定基準値は世界的に飛び抜けて高く、さらに「暫定」と言いながらいつまで続けるかもなんとか誤魔化そうとしている状態だから、「安全」では「安心」できないのは当然だ。
もしベクレルが表示されれば、たとえば1キログラム20ベクレルならそれを100で割れば直ちに1年間に0.2ミリシーベルトの内部被曝を受けることがわかる。
まあ、一応の前進である。
(注)ミルクの公表データのあるページは読者の方に教えていただきました。ありがとうございました。
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