http://www.asyura2.com/11/genpatu15/msg/854.html
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群馬県川場村21世紀の森では、県公認空間線量がまたたくまに減少し、0.650μSv/h(5/22)-- 0.57(6/9)-- 0.413(7/26)-- 0.287(8/26)となりました。
県緑地振興課は「念のため、放射線が集まりやすいとされる側溝脇などの土や芝生も入れ替えた。多くの来園を期待したい」そうです。
近くの川場道の駅では、2ちゃんに寄せられたインディペンダント測定家氏の報告によれば、土を上層と下層を入れ替える処置をして空間線量を0.2あたりまで下げたとの事。来年あたりは全域平常範囲内になるかもしれません。
そんな『希望』的観測に水をさす記事が、ネットに投稿されていました。
この記事の論旨にしたがえば、
全国で放射性廃棄物を焼却し、食品人間フィルターを通して汚泥として消散して放射線量を減らそうという甘言に乗っていると、取り返しのつかないことになります。
というかすでになりつつあります。
WIRED SCIENCE(電信科学)NEWS FOR YOUR NEURONS(あなたの脳神経にビビット来るニュース)
『Chernobyl Exclusion Zone Radioactivity Longer Than Expected』Alexis Madrigal 2009年12月15日
http://www.wired.com/wiredscience/2009/12/chernobyl-soil/
(以下訳)
サンフランシスコ発--- チェルノブイリ、歴史上最悪の原子力事故は放射線の衝撃的影響を研究するための、不注意による偶発的な実験場を作り出しました。そして20年以上たってもその場所は今だ驚きをとどめています。
事故現場の周りの広大な立ち入り禁止区域に再び居住するには、期待されたよりも長い間待たなければならないかも知れません。
月曜日にここで開催されたアメリカ地球物理学連盟の会合で発表された新しい研究によれば、放射性セシウムは予想されたように素早くは環境から消え去りません。
セシウム137の半減期--ある量の物質の半分が崩壊するための時間--は30年です。それに加えてセシウム137の環境全体を含めた生態学的半減期--環境内移動、風化、生物による移動等のプロセスによってある地域の環境から、セシウムの半分が消失する時間--もまた典型的には30年以下です。しかしチェルノブイリ近郊の土壌中のセシウム量はそれほど早くは減少していません。しかも科学者はなぜかを知りません。
ウクライナ政府がある時点で、汚染された土地を再び使うことができればと思うことは理にかなっています。しかし科学者たちが、彼らがセシウムの「生態学的半減期」と呼ぶものを計算したところ、それは180年から320年の間です。
「普通30年ごとにセシウムの汚染度は以前の半分になると言われています。しかしそれは違います、」とティム・ヤニク氏は語りました。彼は、サバンナリバー国立研究所の原子力科学者であり、チェルノブイリでの放射能減少に関する共同研究者です。
彼によれば「ウクライナ人が立ち入り禁止区域に再び住むのは、30年よりもっと後になるでしょう。」
1986年、チェルノブイリ事故の後、一連の試験用地が、科学者がフォールアウトが進行したと予想する進路に沿って設定されました。
ストロンチウム・セシウム・プルトニウムなどの放射性同位体がどれくらい地表に移動したかをはかるために、土壌サンプルが異なる深さから採取されました。
最悪に近い原子力事故の長期間に及ぶ環境への影響についての、独特な実験を行うことで、科学者はこの計測を20年以上続けてきました。
ある点ではチェルノブイリは、長期間かけて汚染されたハンフォードのようなエネルギー省用地よりも理解しやすい。
チェルノブイリに関しては、ローレンスバークレイ国立研究所に所属する原子力事故救済の専門家ボリス・フェイビシェンコ氏が述べたように、私たちは汚染が始まった精確な日時とそれから今日までに行われた一連の計測結果を把握しています。
「私は長年の間チェルノブイリについての研究に携わってきました。この特殊な研究は多くの(エネルギー省)研究者にとって非常に重要なものになりうるでしょう。」とフェイビシェンコ氏は語りました。
この研究の結果は驚きをもたらしました。自然界への放射性核種消散があらゆる場所の汚染物質量を低減させるために、放射性同位体の生態学的半減期は物理的半減期より短いと、科学者は期待しました。
ストロンチウムについてはその考えは擁護されました。しかしセシウムに関してはその考え方とは反対が真実のようです。
セシウムの物理的性質は変化していません。したがって環境からの説明があるに違いないと科学者は考えています。
新たなセシウムがチェルノブイリ発電所敷地近くから風で吹き飛んでくる事もありえます。あるいは多分、地中のより深くから土壌を通して上方へ移動しているのでしょう。
ヤニク氏はより多くの研究が真実を明かすことを望んでいます。
「この現象を引き起こすだろう未知の事柄がたくさんあります。」と彼は語りました。
研究が社会に与える衝撃を超えて、この研究は放射能汚染と結びついた不確実性も強調しています。ありがたいことにチェルノブイリ級の原子力事故は稀でした、(過去の話--訳者)しかしそれはまた、大自然の中で放射能汚染がどのように実際作用するのか、研究するための場所の少なさも意味しています。
「チェルノブイリからのデータはモデルの妥当性を評価するために使うことができます。」とフェイビシェンコ氏は述べています。「これがチェルノブイリから得ることができる最高の価値です。」
(以上訳 フェイビシェンコの結論も末恐ろしいものでした。この分野、ほとんど皆さんちとお狂いのようで、それともあまたの隠れた地が出ただけか、妻の言です。)
Citation: "Long-Term Dynamics of Radionuclides Vertical Migration in Soils of the Chernobyl Nuclear Power Plant Exclusive Zone" by Yu.A.Ivanov, V.A.Kashparov, S.E.Levchuk, Yu.V.Khomutinin,M.D.Bondarkov, A.M.Maximenko, E.B.Farfan, G.T.Jannik, and J.C.Marra. AGU 2009 poster session.
チェルノブイリ級の、つまり福島とフォールアウトに見舞われた近県の汚染が、ひまわりや菜種やゼオライト程度では簡単には取り除けない事について、参考までに次を訳しました。
ヤブロコフ編著「チェルノブイリ 破局の人々と環境への影響」
http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/694.html
諸氏が、歴史の事実より自分の仮説が偉大だ、
という神をもなさなかった妄想に取り付かれたまま終わらないよう
神に祈ります。私は3.11以前は無神論でした。
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