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小出裕章「高濃度の下水処理場汚泥などは石棺や地下バウンダリーの材料にすればよい」8/25(2)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65760065.html
2011年08月26日08:39 ざまあみやがれい!
2011年8月25日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演しました。話すテーマは、高い津波が来る可能性があることを東電と保安院は知っていたこと、除染のこと、放射性廃棄物の処理のことです。2回に分けて掲載いたします。
前半:小出裕章「(年間1ミリシーベルト以下を目安とする方針を固めたことは)あまりにもおそすぎた」8/25(1)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65760061.html
今回は後半です。
(書き起こし)
小出「えー除染はいずれにしても、できない、のです。えーしなくてもいい、というよりはもともとできません。田畑の土を剥がしてしまえば田畑は死ん でしまうわけですし、えー、森林などはもともと除染などは出来ません。ただし、放射性物質というのはそれぞれ寿命が、あります。現在、土壌を汚染してるの はセシウム137と134という、2つの放射性物質が中心になっていますが。そのうち134のほうはそれ自身の寿命は2年で半分になるという程度のもので すので。134に関してはもう2年経てば50%減るというそういうものなん、ですね。」
千葉「はい」
小出「はい。ただ、137のほうが半分に減るまで30年という時間があって、それがなかなか減らないと。えーまあ風雨で飛んでいく、汚染が拡散して いく、あるいは地面の下に染みこんでいって地表の放射線量が下がるという効果はありますけれども。ま、随分長い間汚染が続くだろうと考える以外にありま せん。ただし1番初めの2年間というのはセシウム134がそれなりに減ってくれますので、多分40%減るという国の試算は私はそれなりにあっていると思い ます。」
千葉「んー。でもあのー、雨や風によって広がっていくということが」
小出「そうですね」
千葉「あるということは汚染が広範囲に広がるということでもあるんですよね。」
小出「もちろんそうです。いずれにしてもあの、放射性物質は自分の寿命以外に はまったく減りませんので、えー、放射性物質の寿命以上に早く減ってるという事であれば、それがまた別の場所に移動してるということに過ぎません。」
千葉「ふうーん。ということはその場での放射線量が減ったからといって」
小出「はい」
千葉「安心ができるよってことでは全然ないですね」
小出「もちろん、なりませんし。えー国の方は当初2年間だけ言ったようですけれども、それ以降はもうほとんど減らないと思わないといけません。」
千葉「はあー。そうなんですか」
小出「はい」
千葉「じゃあもう変わらない状態が続いていくということ」
小出「はい。要するにセシウム134があの、初め当初2年間で減ってくれるだけなのであって、それ以降は137が中心になりますので、もうあとはほとんど減らないということになってしまいます。」
千葉「はあー。分かりました。えーまあそんな中ですね、政府は学校の子どもの屋外活動を制限する放射線量として決めていた年間20ミリシーベルトと いう基準がありましたですけれども。それを廃止して、年間1ミリシーベルト以下を目安とする方針を固めたというニュースが入ってきていますが。これについては先生、どうお考えになりますか?」
小出「えー、あまりにもおそすぎた、と。」
千葉「あー」
小出「おもいますし。どうも今言っているのは学校だけで1ミリシーベルトを許すというどうもそんなことらしいのですね。」
千葉「はい」
小出「でも私は子どもというものに関しては、学校と家庭と合わせて1ミリシーベルトになるように除染なりなんなりを考えなければいけないと思います」
千葉「生活で受ける放射線量を全てを合わせて1ミリシーベルト以下にならないと、いけないということですね」
小出「はい。せめて子どもに対してはそうすべきだと思います」
千葉「うーん。それから、えー、こちらなんですけれども。明日ですね、国会で放射能汚染に対応する、放射能汚染に対応する、特別措置法案が成立する 見通しなんですが。この法律では、国は責任をもって高濃度地域の除染をするとなっているんですけれども。除染で出る大量の汚染された土などの最終処分場が もう決まっていないまま、法案が通るということになっています。で、えー地元に仮置きするという方針が国にはあるようですけれども、反発が強くなっていまし て。国は福島県外に処分場を建設するというふうにしてますけども。おー、やはりこれは実現の可能性というのは難しいですよねえ」
小出「大変難しい問題だと思います。ただ、今私たちが汚染と呼んでいるものは、もともと東京電力福島第一原子力発電所の原子炉の中にあったもの、なのですね」
千葉「はい」
小出「東京電力のもの、なわけです」
千葉「はい」
小出「そんなもの、本当はまき散らしてはいけなかったのに東京電力が撒き散らした、わけです。ですから私はそれは東京電力に返すのが一番いいと思います。」
千葉「というと具体的にはどうします?」
小出「東京電力福島原子力発電所の敷地の中に戻すか、えー、まあ私の夢ですけれども、東京電力の本社にもってって欲しいと」
千葉「(笑)」
小出「思います。まあそれはできないのかも知れませんが」
千葉「はあー」
小出「ただもっとあのー、現実的なことを言えばですね。これから福島第一原子力発電所をなんらかのかたちで石棺とかですね、えー地下のバウンダリー とかいうのをつくらなければいけないわけですが。そういう構造物をつくるときにえー、例えば高濃度の、下水処理場の汚泥とかですね、瓦礫になっている一部 のコンクリートとか、そういうものはその材料に使うのが、いいんではないかと思います。」
千葉「これからチェルノブイリのような状況に福島第一原発をしていくなかでも、構造物の材料として、汚染されたものを集めて使うということですか」
小出「はい。いずれにしてもそこは墓場にする以外ありませんので、えー、それに使うのが、いいんでは、現実的にはいいんではないかと思います」
千葉「はあー。やっぱり他の地域に持って行って、そこで最終処分をするということは、もう今の状況ではかなり難しいですよねえ」
小出「ようするにきちんと管理、を、何十年何百年にもわたって続けなければいけないというそういう毒物ですので、全国にばらまいてしまうとやはり管理が出来なくなるおそれが強いと思います」
千葉「ふうーん。その管理自体もかなり長い間ずうーっと続けて管理をしなくちゃいけないということになるんですものね」
小出「そうです。少なくとも今、青森県六ヶ所村に埋め捨てにしている原子力発電所からの、低レベル放射性廃物とかいってるものは300年と言ってい ますので。えー今広がっている瓦礫等はそれを凌ぐほどの汚染物ですので、300年あるいはもっと長い間、管理ができないといけないと思います」
千葉「そのことを含めて国は早急に考えないといけないということですね」
小出「はい」
千葉「はい。小出先生どうもありがとうございました」
近藤「ありがとうございました」
小出「ありがとうございました」
千葉「京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにお話を聞きました」
(書き起こし、ここまで)
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