125. 2012年6月05日 03:04:37
: GNcNi6mjs6
【原発作業員と内部被曝】普段、原子力発電所の作業員は防護服と防塵マスク・コーグル等を装着して 作業を行っています。なぜ、そのような防塵マスク等を付ける必要があるのか? 放射性物質の微粒子が空気中を舞っており、それを吸い込んでしまう、いわゆる 内部被曝を避けるために行っているわけです。決して放射線をさえぎるため のものではありません。 【膨大な放射性物質が環境に放出】 今回の福島第一原子力発電所の事故によって膨大な量の放射性物質の微粒子が 環境に放出されてしまいました。これは上記の安全に運転中の原発内部の環境 に比べても、桁違いの汚染状況なのです。東北・関東地方は放射線管理区域 よりも汚れているのです。そのような場所で食事をしたり、呼吸をしたりする ことによって、多くの人々が内部被曝し、小児白血病や晩発性のガンや将来 生まれてくる赤ちゃんの奇形等々の深刻な健康被害が発生します。 【プルトニウムと晩発性肺ガン】 例えば、内部被曝で問題となるプルトニウムの場合、僅か数マイクログラム (百万分の数グラム)を肺に吸い込んだだけで確実に晩発性肺ガン(7年後 ピーク)になります。喫煙者では更にその100分の1の量である1億分の 数グラム(11ナノグラム・25ベクレル)で確実に肺ガンになるという論文が 故John W. Gofman教授(カリフォルニア大学バークレー校教授)によって 発表されています。この値は確実に肺ガンになる量であり、それ以下の量 でも確率的に肺ガンを発症します。 【ウランと赤ちゃんの奇形】 劣化ウラン弾のウランによってイラクのファルージャでは 生まれてくる赤ちゃんの8割に重い身体障害がみられ、 更に小児ガンの発病が12倍になりました。 ヘレン・カルディコット博士 (小児科医・1985年にノーベル平和賞を受賞したPSR創設者) http://www.youtube.com/watch?v=yIZZZGCruvY 4:32あたりからファルージャに言及 ヘレン・カルディコット博士も震災がれきの広域処理と焼却に 反対されています。 ウラン・セシウムは生殖腺にもたまるので、特に女性は赤ちゃんの 時から用意されている一生分の卵細胞が1度でも放射線で 傷つけられれば、もはや将来において健康な赤ちゃんは生まれて こなくなります。重い身体障害や遺伝子障害をもった赤ちゃんしか 生まれてこなくなるのです。 【ウラン・プルトニウムと小児白血病】 イラクのファルージャの子供達が小児白血病になり死んでいきました。 また、ドイツのクリュンメル原子力発電所のあたりは、世界で最も 小児白血病の発病率が高い地域のひとつです。この地域の土壌から 球状のウラン・プルトニウムが発見されました。ウラン・プルトニウムが 小児白血病の高い発病率の原因と考えられています。 【1号機の爆発とソニックブーム】 福島第一原子力発電所の1号機3号機4号機の爆発は建屋上部に溜まった 水素が爆発した水素爆発であると報道されておりますが大ウソです。 これらは核反応による爆発です。建屋上部に溜まった大気圧程度の水素では ビーカーのガラスを割る程度がやっとです。1号機の爆発のように建屋上部 のコンクリート壁が吹き飛んだり、核燃料を出し入れする巨大なクレーンが 跡形も無くなったりはしません。3号機・4号機の爆発では鉄骨が ぐにゃぐにゃに曲がっていますし、細い鉄骨が爆発によって吹き飛んでいます。 1号機爆発の瞬間の映像には『ソニックブーム』が映っています。 ソニックブームとは音速を超えた戦闘機などが飛行する際に出現する現象です。 大気圧程度の水素爆発では、音速を超えるこのような現象は起こりえません。 つまり、原子炉の圧力に耐えられなくなった格納容器の蓋が原子炉内の核爆発 の影響で音速を超えて吹き飛んだか、燃料プールの核燃料が爆発して建屋上部 の屋根が音速を超えて吹き飛んだためソニックブームが発生したものと考え られます。 http://www.youtube.com/watch?v=B3_ZRO5oATk 1号機の垂直方向に一瞬出現して消える水蒸気の雲のようなものがそれです。 http://www.youtube.com/watch?v=fsb1p2xksi4 この映像(はじめの1秒あたり)でもソニックブームが確認できます。 【1号機爆発の放射能雲が三陸沿岸に飛散した】 http://www.youtube.com/watch?v=lYZJLK9OdAY フランスIRSNによるセシウムの大気中拡散シミュレーションで 1号機爆発(3月12日午後3:36頃)の放射能雲は三陸沿岸に流れています。 シミュレーションビデオの上部にローカルタイム日本時間の表示があります。 1号機の爆発はシミュレーションビデオの開始とほぼ同じ時刻です。 【燃料プールが確認できない】 http://media.oregonlive.com/oregonian/photo/2011/03/9434904-essay.jpg 上空写真でみると燃料プールが瓦礫にうまっているように見えます。向かって右側の建屋が1号機です。 http://rightaction.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2011/03/31/14cnic.jpg 建屋上部にある核燃料を出し入れする巨大クレーンも跡形も無くなっています。 東京電力の資料ですが、1号機の燃料プールの温度だけが報告されていません。 http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110725_04-j.pdf http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110809_03-j.pdf 約5ヶ月間注水もされず完全に放置されていました。 1号機建屋内部には放射線量が高くロボット以外近づくことも出来ない状況です。 また、最初に建屋を覆うカバーを建設したのも1号機でした。 放射性物質の飛散が続いていたものと考えられます。 1号機の燃料プールの映像が公開されていません。 3号機4号機の燃料プールの映像は公開されておりyoutubeでも確認できます。 3号機では健全な核燃料が1本も映っていません。おそらく1号機も同様でしょう。 政府・東電の発表では福島原発事故でプルトニウムは僅か1.4グラムしか 漏洩していないことになっていますが、1号機燃料プールにあっただけでも 0.5トン相当のプルトニウムが存在していました。ウラン燃料は燃料プールに およそ68トンあり、原子炉にもほぼ同等のウラン燃料がありました。 これらが粉々になり大量に三陸沿岸に飛散したことは確実です。 【東北地方で大量のウラン・プルトニウムが検出】 @米国NGOグローバルダートによる調査 原発北側のエリア南相馬市付近(浪江町)でウラン・プルトニウム・アメリシウムが 検出されています。 http://www.globaldirt.org/map/index.html A宮城県仙台市・福島県南相馬市等でもアルファ線検出 http://maps.google.co.jp/maps/ms?msid=210406403693339414099.0004bb3f8ee25dc6f95dd&msa=0 B山形市・新潟県・福島県南相馬市等でもアルファ線検出 http://www.youtube.com/user/mak551000 C福島県中通りで、栃木県北部で、東京で! 中性子線検出!! http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/280.html D南相馬の黒い物質からアルファ線が出ている http://www.asyura2.com/12/genpatu21/msg/534.html @ 米国NGOグローバルダートは2011年4月に測定されたものです。 検出機器は Berkeley Nucleonics 社製 SAM 940 であり、ガンマ線と 中性子線から放射性核種を同定し、そのレベルを測定出来るものです。 この機器で震災がれきを測定すれば、ウラン・プルトニウムが検出される はずです。北の方から10%程のデータを見ただけで以下のような 汚染状況です。単位は[cps]です。 Pu239: 288.89 U235: 165.79 Pu239: 132.11 Pu239: 121.21 Pu239: 469 Pu239: 458.51 U235: 196.45 U238: 5220.04 U238: 5469.08 U238: 790.48 U238: 6430.76 U238: 6345.75 U238: 5327.77 U233: 1699.54 U233: 1695.01 U238: 4157.9 U233: 1609.84 U233: 2711.28 U233: 2285.63 U233: 3357.84 ウランが多いのは1号機の核燃料は主成分がウランのウラン燃料だからです。 そして、これは核燃料が粉々になり飛散した事実を証明するものです。 簡易的に[cps]を[Bq/m^2]に変換すると… 検出器が地面に限りなく近い位置で測定されたもので 仮に検出器の面積が3"x3"(3インチ角)だとすると およそ344倍程度の数値になります。すなわち Pu239: 288.89[cps] -> 99378[Bq/m^2] Pu239: 458.51[cps] -> 157727[Bq/m^2] U238: 5220.04[cps]-> 1795680[Bq/m^2] U238: 6430.76[cps]-> 2212181[Bq/m^2] と凄まじい放射能汚染であることが明らかです。 一方、ABは日立製のアルファー線を検出する測定機器を使用して 事故後1年程経過してから測定されたものです。 2012/4/14 仙台ガードレール 21[cpm] -> 46[Bq/m^2] これを見ると仙台は殆どアルファ線核種が無いように感じられるかも 知れませんが、実はそうではないのです。南相馬市でも仙台と同様の 桁のアルファー線しか検出することができません。 これは、アルファー線は紙一枚で遮蔽されてしまうからです。 砂粒1つがウラン・プルトニウムの微粒子の上にのっかっているだけで アルファ線は遮蔽され、アルファー線専用検出器では測定することが できないのです。事故後1年経過してから測定しているため、 風雨や雪等によってアルファ線核種の微粒子は土の中や排水溝や川等に 移動してしまっています。たとえば、がれきの木材の場合には、雨ざらし にされている間に水分を吸収した際にアルファ線核種の微粒子も同時に しみこんでしまい、内部に取り込まれてしまっている可能性があります。 しかし、粉砕されて木屑になってしまうと、表面付近数ミリ程度にある だろうと考えられるアルファ線核種を検出することが難しくなって しまいます。ですから、中性子線を測ればウラン・プルトニウムの存在が ある程度わかります。前述のSAM940で測定すれば汚染が明らかになる ことでしょう。 震災がれきをSAM940で測定するべきです! これらの測定結果からも、震災がれきにもアルファ線核種が付着している 可能性が極めて高く、その焼却が極めて危険であることは誰の目にも明らか でしょう。 【60%程度しか放射性物質を捕捉出来ないバグフィルター】 東京都大田区の焼却施設や静岡県島田市の焼却施設では、40%程度のセシウム が行方不明であり、推定10%程度が煙突から漏れ出しているというデータが あります。また、関口鉄夫先生のビデオでも60%程度しか捕捉できないという お話が出てきます。 http://www.youtube.com/watch?v=NmCHZNlXvW4 58:00あたりから 焼却施設の周辺の小学校の喘息の罹患率が焼却を止めたら1/2や1/3に減少した という話もあり、放射性物質に対応していない一般焼却施設での焼却は極めて 危険です。 ウラン・プルトニウムは焼却によってたとえ気化しなくても、10ミクロン以下 の大きさの微粒子は対流圏において上昇気流で舞い上がり成層圏にまで達し、 アメリカ西海岸にまで大量に到達しています。 焼却施設で焼却すれば、必ず煙突からウラン・プルトニウムの微粒子も漏れ出します。 Pu239が100Bq/m^2で三陸沿岸に降ったと仮定すると 震災がれきがどの程度の重さで被災地に広がっていたかは 容易にはわからないので… 10トントラックの積載量と荷台の面積で考えてみると… 22mx51m=1122m^2≒1000m^2 10トンあたり100Bq x 1000 m^2 = 10^5 Bq がれき100万トンあたりだと10^10Bq=10Gbq 大田区の焼却施設の煙突から推定11%程度のセシウムが 漏れ出しているとの値を参考にして… 10%のPu239が焼却施設煙突から漏れ出すとして 100万トンのがれきを焼却するとPu239 1GBq(10億ベクレル)が 焼却施設の煙突から漏れ出すという計算になります。 タバコを吸われる方は僅か26ベクレルのプルトニウム の微粒子を1個吸い込んだだけで確実に肺ガンになる のですから、震災がれき焼却が安全なはずはありません。 震災がれきを焼却すると焼却施設周辺と風下の住民が 局所的に激しく被曝するのは明らかです。 【最後に】 がれきを受け入れすれば、多くの住民の命が奪われます。 決して受け入れするべきではありません。
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