http://www.asyura2.com/11/genpatu15/msg/804.html
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年金者組合明石支部の機関紙(2011年8月号)に今月7〜9日の原水爆禁止長崎大会(原水協)に参加された方の報告が寄せられている。その中で8日の第8分科会「放射能汚染 被害地住民はどうたたかったか」でこんなやりとりがあったと記されている。
…名古屋大学名誉教授の沢田先生が30分くらい講演された後、福島とチェルノブイリの比較が議論になり、沢田先生は「チェルノブイリの10%ぐらい」、ロシアのミーリャさんは「チェルノブイリより大きい」と発言され、平行線になりました。
*沢田先生=沢田昭二・名古屋大学名誉教授(素粒子物理学者、広島原爆の被曝者)
*ミーリャ=ミーリャ・カビロワ(核施設事故被害者団体「アイグル」の議長)
こうしたやりとりから感じられるのは、日本では福島第1原発からの放出放射性物質の量が実際より大きく下回って発表され、放射能基準値も高く設定されているということだ。
参加報告記を書いた方は分科会で「セシウム137の地表面積量は、面積は小さいかも知れないが、福島の方が高い。日本の年間被曝許容限度は20mSvで、チェルノブイリのあるウクライナ共和国の移住義務ゾーンは5mSv以上、移住権利ゾーンは1mSv以上である。日本の基準はこれより遙かに甘いため、特に子どもたちの健康被害が心配です」旨の発言をしたそうだ。
そこでそのセシウム137だが、広島原爆に換算して168個分が放出されたと政府がこのほど試算値を発表した。この数字自体がすでに驚異的なものだが、低めに試算したものでないことを祈っている。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011082590070800.html
福島第一放出セシウム137 広島原爆168個分
2011年8月25日 07時08分
政府が、東京電力福島第一原発の1〜3号機事故と、一九四五年の広島への原爆投下で、それぞれ大気中に飛散した放射性物質の核種ごとの試算値をまとめ、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に提出していたことが分かった。半減期が約三十年と長く、食品や土壌への深刻な汚染を引き起こすセシウム137の放出量を単純比較すると、福島第一原発からの放出量は広島原爆一六八・五個分に相当する。
福島第一原発事故は今年六月の国際原子力機関(IAEA)閣僚会議に対する日本政府報告書、広島原爆については「原子放射線の影響に関する国連科学委員会二〇〇〇年報告」を基に試算されている。
セシウム137の放出量は、福島第一原発1〜3号機が一万五〇〇〇テラベクレル(テラは一兆)、広島原爆が八九テラベクレル。このほかの主な核種では、福島事故で大量に飛散したヨウ素131(半減期約八日)は、福島が一六万テラベクレル、広島が六万三〇〇〇テラベクレルで、福島は広島原爆約二・五個分。半減期が約二十八年と長く、内部被ばくの原因となるストロンチウム90が、福島が一四〇テラベクレル、広島が五八テラベクレルで、広島原爆約二・四個分となる。
ただ、政府は特別委に対し、福島事故と広島原爆との比較自体には「原子爆弾は爆風、熱線、中性子線を放出し、大量の殺傷、破壊に至らしめるもの。放射性物質の放出量で単純に比較することは合理的ではない」と否定的な考えを示している。
試算値は川内博史衆院科学技術・イノベーション推進特別委員長が八月九日の同委員会で「広島型原爆の何発分かを政府として正確に出してほしい」と要求していた。
(東京新聞)
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福島「共感持ち接したい」 被団協の事務局長(共同通信)
http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011082301000843.html
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