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東電、福島第一で高さ15mの津波予測していた
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110824-OYT1T00991.htm?from=top
2011年8月24日22時14分 読売新聞
東京電力が、福島第一原子力発電所で、同社の想定を大きく上回る高さ15メートルを超える大津波が遡上(そじょう)する可能性があると2008年春に試算しながら、津波対策強化に生かしていなかったことが24日、わかった。
これまで東電は、政府の事故調査・検証委員会に対し、高さ10メートル以上の津波の可能性があるとの試算を説明してきたが、15メートル超の遡上高の試算が明らかになるのは初めて。東電は、結果を、東日本大震災4日前の今年3月7日に経済産業省原子力安全・保安院に対し報告していた。
福島第一原発は3月11日の東日本大震災の際、試算結果とほぼ同じ高さ14〜15メートルの津波に襲われた。
東電によると、文部科学省の地震調査研究推進本部が02年7月に三陸沖から房総沖を震源とする地震の発生確率などを公表したのを受け、東電は、08年に明治三陸地震(1896年)規模の地震が、福島県沖で起きたと仮定して、福島第一と第二の両原発に到達する津波の高さを試算した。
その結果、第一原発の取水口付近で高さ8・4〜10・2メートルの津波が襲来。津波は陸上に遡上(そじょう)し、1〜4号機で高さ15・7メートル、同5・6号機で高さ13・7メートルに達すると試算した。
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