03. 2011年8月24日 11:43:09: pEgCpfCxXY
東大、児玉先生の熱弁動画2011-07-27を思い出して下さい。 http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/881.html (それでもまだ誤字が残存しています。例。避難の保証は避難の「補償」) 南相馬市の除染活動をされてきた先生が除染にまつわる 話や提案をしていました。緊急避難的除染と恒久的除染に ついて語り、児玉先生たちのような独立した団体の力では 緊急避難的除染くらいが関の山で、それだとどんなに頑張っても 0.5マイクロ毎時にしかならない。それ未満は無理、といっていたやつです。 以下にその部分だけ、採録します。緊急避難的除染を我々もかなりやっております たとえばここの図表に出ておりますこの滑り台の下 滑り台の下は小さい子が手をつくところです が、この滑り台に雨水がザーッと流れてきますと 毎回濃縮します 右側と左側とズレがあって、片側に集まっていますと 平均線量1μのところだと10μ以上の線量が出てきます それで、こういうところの除染は緊急にどんどんやらなくてはいけません それからさまざまな苔が生えているような雨どいの下 ここも実際に子どもが手をついたりしているところなのですが そういうところは、たとえば高圧洗浄機を持って行って苔を払うと 2μシーベルトが0,5μシーベルトまでになります だけれども、 0,5μシーベルト以下にするのは非常に難しいです それは、建物すべて、樹木すべて、地域すべてが汚染されていますと 空間線量として1か所だけ洗っても全体をやる事は非常に難しいです ですから、除染を本当にやるという時に いったいどれだけの問題がありどれ位のコストがかかるかという事を、イタイイタイ病の一例で挙げますと カドミウム汚染地域、だいたい3000ヘクタールなんですが そのうち1500ヘクタールまで現在除染の国費が8000億円投入されております もし、この1000倍という事になれば、いったいどのくらいの国費の投入が必要になるのか ですから私は4つの事を緊急に提案したいと思います ..... ----------- ここではある程度の国費を投入して恒久的除染という形で 除染活動を行うなら、空間線量はさらに下がるかのように 児玉先生が考えてるように読めますが、その費用は 相当な額になるだろうと見込まれています。 費用について、ガンダーセンが以前こういっていました。 http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-608.html 費用については問題が2つあります。 実際、結局はお金の話になるのです。 原発の敷地を除染するにはたぶん300〜500億ドル[約2兆4,000億円〜4兆円]程度かかるでしょう。 1基のクリーンな原子炉を廃炉にするには通常10億ドル[約800億円]かかります。 しかし福島の場合どの原子炉にも、融けた燃料の塊が底に落ちているわけです。 そういう状況でどれくらい費用がかかるのか、試算した人は今までにいません。 しかもこれは原発の敷地だけの話です。 東電に支払いきれるとは思えないので、この300〜500億ドルは国の負担になります。 これに加えて、内陸部の除染に軽く1000億ドル[約8兆円]はかかるでしょうね。 この費用の問題を私のウェブサイトに掲載したところ、「まさか、そんなに高くつくはずがない」という声が寄せられました。 もちろんそれほどの金額になるには長い時間がかかりますし、津波被害からの復興費用も一部この試算に混じっているかもしれません。 でも、原発から20〜30km圏内の除染に1000億ドル以上かかったとしても、私は少しも驚きませんね。現実にありうる数字です。 基本的には、それはどこかで処分されることになります。 ただ、(日本の場合は国土が狭いので)比較的人がすぐ近くに住んでいるような場所に運びこまれるはずです。 セシウムは水溶性のために、時間が経つにつれて土壌に滲みんでいきます。 ゼオライトを土壌表面に吹き付けてセシウムを吸着させるような仕事になるはずです。 これは数百平方マイルの除染の話になりますから、“科学実験”よりぜんぜん規模の大きなものになります。 ------------ それに、除染の効果の限界が知られていて、 汚染された家庭ゴミを焼却する、汚泥を焼却すると、排気筒から 放射能が拡散され、除染済み箇所をふたたび汚染するのです。 緊急避難的除染を真面目にやっても空間線量は よくて南相馬市ですら0.5マイクロ毎時にしかならないこと。 といって、恒久的除染の線量低下にも限界があるし、 やるにしても莫大な費用、再汚染という困難がある。 そういう意見がこもごもある中での、今回の1.0マイクロ毎時という 基準値は、みなさんがいわれるように外部被曝数値としては まだまだ高すぎるんだけれども、もしかすると、妥協の産物としては上出来かも。 福島市郡山市二本松市といった中通りではよくてこの数字である可能性。 |