01. 2011年8月23日 19:09:43: UFO6d4t8H3
http://pharmacy-ultimit.seesaa.net/ 137CSについて http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/35a6137ca2c5f698cfdfd80413d21ac5
福島第一原子力発電所事故 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85 大気に漏洩した放射性物質の量は37京ベクレル以上 Wikipedia「セシウム」の項より抜粋 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0 人工的に作られる(ウランの核分裂により生ずる)セシウム137は、半減期30.07年の放射性同位体である。 235 92 U + 1n → 236 92 U → 137 55 Cs + 96 37 Rb + 3 1n
体内に入ると血液の流れに乗って腸や肝臓にベータ線とガンマ線を放射し、カリウムと 置き換わって筋肉に蓄積したのち、腎臓を経て体外に排出される。セシウム137は、体内に取り込まれてから体外に排出されるまでの100日から200日にわたってベータ線とガンマ線を放射し、体内被曝の原因となるため非常に危険である。セシウム137に汚染された空気や飲食物を摂取することで、体内に取り込まれる。なお、ヨウ素剤を服用してもセシウム137の体内被曝を防ぐことはできない。 セシウム137は医療用の放射線源に使われてるいるが、1987年には、ブラジルのゴイアニアで廃病院からセシウム137が盗難に遭った上、光るセシウム137の塊に魔力を感じた住民が体に塗ったり飲んだりしたことで250人が被曝、4人が死亡する大規模な被曝事件が発生している(ゴイアニア被曝事故)。
放射性物質の漏洩に由来して、同位体元素のセシウム134およびセシウム137は少量が生物圏に存在しているが、場所によって異なる放射能負荷の指標となる。放射性セシウムは放射性ヨウ素や放射性ストロンチウムなどの他の多くの核分裂生成物ほど効率的には体に蓄積しない。他のアルカリ金属と同様に、放射性セシウムは尿と汗によって比較的早く体から洗い流される。しかしながら、放射性セシウムはカリウムとともに取り込まれ、果物や野菜などの植物の細胞に蓄積する傾向がある[106][107][108]。また、汚染された森で放射性のセシウム137をキノコが子実体に蓄積することも示されている[109]。湖へのセシウム137の蓄積はチェルノブイリ原発事故後に強く懸念されていた[110][111]。犬を使った実験の結果、体重1 kgあたり3,800マイクロキュリー(4.1 μgのセシウム137に相当)の物理学的線量を1回浴びることで、3週間以内に死に至ることが示され[112]、より少ない線量で不妊と癌がもたらされる可能性が示唆された[113]。国際原子力機関などは、セシウム137のような放射性物質は放射能兵器もしくは「汚い爆弾」に用いることが可能であると警告した[114]。 癌治療線源盗難事例1:ゴイアニア事故 http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/3_3_1.html 1987年9月,ブラジルのゴイアニア市で,廃院に放置されていたセシウム照射装置からセシウム(Cs-137)線源の入った回転照射体が2人の若者により取り外して持ち出されました。この段階から2人の放射線被ばくが始まり,2〜3日後から2人は下痢,目まいなどに悩まされ始めました。1週間後には線源容器に穴を開けることに成功し,この時点から放射能汚染が始まりました。ここで2人は線源を廃品回収業者に売却しました。業者は暗いガレージの中で線源の粉末が光っているのに気付き,家の中に運び込み,その後数日にわたって家族,親類,隣人が,これを眺め,手で触れ,体に塗ったりしました。作業人とその家族全員の体の調子が次第に悪くなり,その内の1人が青白い粉に原因があると思い,ゴイアニア公衆衛生局に届けました。セシウム(Cs-137)は極めて水に溶けやすく散らばりやすいため,汚染地域が拡大し,広範な環境放射能汚染と多数の人々の被ばくが生じました。事故当時全放射能は50.9TBqでした。
精査の結果,14人がリオデジャネイロ,6人がゴイアニアの病院に入院しました。セシウムが体内に取り込まれ内部被ばくが発生していたため,体内に取り込まれたセシウムの排せつのためプルシアンブルーが投与されました(p53「内部汚染の除去剤の使い方」参照)。6才の少女,38才の女性,22才,18才の男性,計4人が4週間以内に出血や敗血症などの急性障害で死亡しましたが,その線量は4.5〜6Gyと推定されました。同程度の被ばく線量で2人が生き残りました。また1名は腕を切除されました。周辺の放射能の測定も行われ,特に汚染の著しい7軒の家屋は解体し撤去され,高汚染区域の表土が入れかえられました。 3. 内部汚染の治療 http://www.remnet.jp/lecture/forum/sh10_03.html 治療が必要か否かの決定に際して、絶対的な指針としての被ばく値の数字を示すことは困難です。年当たりの被ばく線量が20mSvを超える場合に、治療を開始することも一つの方法です。治療による効果・副作用と被ばくによるリスクを考慮し、速やかに治療を開始します。 プルシアンブルー プルシアンブルー、別名ベルリンブルーは数種の形態で存在し、Fe4[Fe(CN)6]3のフェロシアン化第二鉄に属します。消化管に吸収されない毒性の低い細いコロイド状の溶解可能な形態を持ち、ある種の単価の陽イオンに対しイオン交換体のような働きがあります。プルシアンブルーは経口的に使用することができ、セシウム等の放射性核種摂取後速やかに投与されると消化管からの吸収を抑制する働きがあります。経口投与されたプルシアンブルーは、腸管から再循環し再吸収される放射性核種の消化管からの取り込みを防ぐ効果があります。治療は、放射性核種摂取後速やかに開始し、一定期間1日数回投与します。治療効果は、放射性核種が腸に循環する割合や量にも関係します。なお、本質的に本剤に関する禁忌はありませんが、消化管運動が正常な場合にのみ効果を示します。また、患者さん(傷病者)には、青みを帯びた便を排泄することになることを伝えてお く必要があります。 プルシアンブルーの臨床経験としては、1987年にゴイアニア(ブラジル)で発生した放射線事故の後、Cs-137を 取り込んだ患者さん(傷病者)46人に対する治療があります。4〜38歳の患者さん(傷病者)に対し、最長150日間のプルシアンブルーを用いた治療が行われました。一般的な用量は1日1〜10gでした。成人4例には1日20gを分割投与しました。小児には1日1〜1.5gを2〜3回に分割投与しました。 これらの症例において、プルシアンブルーがセシウムの体外排泄を大幅に促進しました。セシウムの有効半減期は個人により異なっており、36〜124日の範囲となっていました。プルシアンブルーはセシウムの体外排泄を促進し、平均有効半減期を39日から16日に短縮させました。ゴイアニアのCs-137汚染事故では、不溶性プルシアンブルーによる治療範囲上限は約10g/日(1/3ずつ3回、経口)であることが示されました。用量が10g/日を上回ると、胃炎、便秘、下痢の発生率が上昇しました。
プルシアンブルーは、ドイツのHeyl社から入手可能です。日本では医薬品となっていませんが、放射線医学総合研究所で備蓄しています(表2)。ドイツではプルシアンブルーの調合薬としてRadiogardaseが医薬品となっています。
表2 プルシアンブルー 剤 型 投与法と用量 備 考 プルシアンブルー 別名ベルリンブルー (フェロシアン化第二鉄:ferric hexacyanoferrate(II)) (ドイツHeyl社) ※放医研に備蓄 水とともに1gを1日3回、3週間、必要に応じてそれ以上の期間経口投与。 医療目的での使用は米国、日本では不可。 現在までに3週間を超える人への使用は報告されていない。副作用として便秘がある。
|