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フリギア王国を治めるミダス王は莫大な富を有し、バラ園に囲まれた大きな城に住み贅沢な暮らしを送っていました。豪華な食事をし欲しいものは全て手に入れ、毎日自分の持つ黄金を数えては放り投げ、黄金を浴びながら喜びを感じでいました。
そんなある日、酒と富の神ディオニソス(バッカス)がフリギア王国を旅している途中、同行していた師であるシレヌスが酔っ払ったままどこかに消えてしまいました。彼はミダス王のバラ園に迷い込みそこでそのまま寝入ってしまったのでした。
翌朝ミダス王の元に連れられた者がシレヌスとわかると、王は彼を11日間手厚くもてなし、その後ディオニソスの元に安全に送り届けたのでした。ディオニソスはシレヌスが無事に戻ってきたことに大変感謝しミダス王にどんな望みでも叶えてあげると約束したのでした。
ミダス王はすぐに「私が触れる物全てを黄金にして欲しい。」と答えました。ディオニソスは「本当にそれがあなたの望みなのですね。」と念を押した上で翌朝からその望み通りになるように魔法をかけました。
翌朝、ミダス王は魔法の効果を試そうとウキウキしながら起き上がり、手当たり次第いろいろなものを触り始めました。するとディオニソスの約束通り、全てが黄金に変わったのでした。大喜びしたのも束の間、何かをしようとしても全てが黄金に変わってしまうため何もすることができません。しかも朝食を食べようとしても食べ物全てが黄金に変わってしまい何も食べることができないのです。飢えに耐えかねた王は魔法を解いてもらおうとディオニソスに懇願することとなりました。
「ディオニソスよ、黄金は私が本当に欲しかったものではないことがわかりました。私は既に欲しいもの全てを手に入れている。だからもうこの魔法を解いて下さい!お願いします。」ディオニソスは親切な神であったためミダス王の願いを受け入れ魔法を解く方法を教えました。「パクトルス川(現在のゲディズ(Gediz)川)に行き水源を探しなさい、そしてそこに身体を沈め自己の過ちを改めるのです。)
ミダス王はディオニソスの教えに従い、自分のおろそかな考えを悔い改めました。すると川底が砂金に変わり魔法が解けたのでした。
http://www.jp-tr.com/icerik/efsane/king_Midas.html#goldentouch
私たちは何が本当に欲しかったのでしょう。
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