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小出裕章非公式サイトをのぞいていたら、
8月22日(月)の文化放送、吉田照美さんの「ソコトコ」で、京大原子炉の小出さんにインタビューがアップされており、4号機使用済み燃料プールの崩壊の危険性に言及されてました。
阿修羅でも、ずいぶん以前からとりあげられていたことなので、早速投稿しようと思いましたら
ざまあみやがれさんが、書き起こしされてました。
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http://www.youtube.com/watch?v=OEtml1XihNk
初稿です。誤字脱字満載だと思いますすいません。徐々に訂正してまいります。
(書き起こし)
※スタジオ
吉田照美「えー月曜日の今日はですね、1週間前の取材でありました。わたくし大阪の泉南郡熊取町にあります京都大学原子炉実験所を訪ねまして小出裕 章助教にお話を伺っております。広い敷地の中にですねグラウンドそして研究施設がありまして、その中にある研究施設で小出先生とお会いすることが出来まし た。恐らくですね今日本の原発に関わる研究者の中で、1番お忙しい方かと思われるわけなんですが。まずはですね、東京電力福島第一原発の現在の状況から伺 います。」
※京都大学原子炉実験所
小出「えー残念ながら正確にわかりません。というのは私が得られるデーターというのは東京電力あるいは政府が公表するというそのデーターだけです。えーそれ以外のデーターは一切私はないのですから。」
吉田「憶測になっちゃうわけですね」
小 出「そうです。私にとって一番大切なのはデーターがどこまで正確なのかということなわけですが。東京電力や政府が公表するデーターがこれまでもたびたび覆 されるということになってきましたので。今現在東京電力と政府が公表しているデーターがほんとうに正しいのかどうか私に確信が持てないという、そういう状態で、 おります」
吉田「はあはあ分かりました。具体的に1号炉はこれ3月12日に水素爆発したと。」
小出「そうです」
吉田「いうことですよね」
小出「それは確実です」
吉田「確実ですね」
小出「はい」
吉田「で、2号炉はどういう感じかって、これもつかみにくい状況なんですか?
小 出「はい。えーと、2号炉も、私たちがサプレッションチェンバーと呼ぶ、格納容器の1部で水素爆発を15日にすでにしています。ので、えー、原子炉の炉心 の相当な部分がすでに損傷しているということは確実、です。ただしその損傷がどの程度なのか。つまりメルトダウンをしてしまっているのか。それともまだか ろうじて圧力容器と言ってる圧力釜の中に残っているのか。ということは私自身未だに確信が持てない状態であります。」
吉田「はあー。3号炉は3月14日にこれは核爆発だったわけですか」
小出「水素爆発です。」
吉田「水素爆発」
小出「私は水素爆発だと思っています」
吉田「はあーそうですか」
小出「核爆発ではないかという推測をされる方もいます。いますし私自身それを絶対的にそうではないという断言できる自信もありませんけれども。多分私は水素爆発だと思います」
吉田「そして4号炉ってのは、どういう状況というふうに今思ってらっしゃいますか?」
小 出「4号炉はですね。えー、当時止まっていた、地震と津波に襲われたときには。止まっていました。つまり原子炉の中にはすでに燃料はなくて、その燃料はす でに使用済燃料プールと呼ばれている場所にあった、わけですが。3号機のほうから空調施設が共用になっていましたので、その3号機の方から水素が4号機に まわってきて、爆発した可能性を今私は疑っています。そして使用済燃料プールそのものがある階も爆発で吹き飛んでいますし、使用済燃料プールがあるその下 の階で爆発があって、その階もぼろぼろになっているんですね。つまり使用済燃料プールを支えているそこの構造物が破壊されてしまっているということですの で。使用済燃料プールがもう支えを失って崩落する可能性がある、と私は思って、います。えー、もちろん東京電力もそれを認識していまして、使用済燃料プー ルが崩壊しないように、使用済燃料プールの下の階の補強工事をやると、ずいぶん早い時期から表明していましたし多分それなりの工事が進行しているはずで。 なんとか崩壊する前にきちんとした工事を終えて欲しいと思っていますけれども。あれだけ巨大な地震が起きた、3月11日に。でそれ以降もかなり大きな余震 が続いていますので、今後、使用済燃料プールの崩壊も招くような余震が近い将来なければいいなと私は願っているところです」
※スタジオ
吉 田「小出先生は非常に分かりやすくお話ししていただいて、これも、結局は東京電力と政府の情報で小出先生がご自身で分かっているところでお話しいただくわけ ですけど。こういう形で東京電力、政府の発表っていうのは国民に果たしてちゃんとされてるのかっていうと、されてない感じがとても強いんですけどね。連日 テレビでは伝えていませんけれども、えー福島第一原発どれをとっても、未だにこれ安定した状況にはなってません。それより今はですね、水蒸気爆発の恐れが あるかも知れないと、いう状況であると、いうことですね。この話伺ってたんで金曜日に震度5弱の地震が起きたときにはこの水蒸気爆発とかですね、それから 4号炉の使用済燃料プール崩壊の心配をしちゃうわけなんですけどね。えー、そんな福島第一原発の汚染水のこと、それから様々な状況も伺っております」
※京都大学原子炉実験所
吉田「これはあの、汚染水の地下水へのどんどんと影響があると思うんですけれども。」
小出「はい」
吉田「どんどん染みてる状況を防ぐために、なんか地下ダムみたいなものをまあやるっていう作業するって言うようなことを言ってたものは、その後情報として聞こえてこないっていうのは何なんですかね。」
小出「(笑)。5月の下旬、まあ私はかなり早い段階から地下ダムをつくらなければいけないと発言をしていたのですけれども。東京電力は5月の27日か28日に株主総会があった、んですね」
吉田「そうですね」
小出「その地下ダムをつくろうとすると私が聞いた話では、どうも1000億円のお金がかかると。それを株主総会の前に発表するのは嫌だと。」
吉田「その空気感がもろに伝わってきてましたからね」
小出「あの聞きました。しかし私はその1000億円っていう値段を聞いて、もう冗談を言わないでくれと、実は思った、んです」
吉田「え? どういう事ですか?」
小出「1000億円くらいケチるなと。」
吉田「そうですよね」
小出「今度の事故を収束させる。あるいは被害の全体を賠償しようと思えば、何十兆円ものお金がかかる」
吉田「ほんとですよね」
小 出「そうです。1000億円なんてそんなことをけちっている時代、時ではない。即刻でもやるべきだと私は思った、のですが。株主総会が終わったあとも、ま あ東京電力としては直ぐにどうもやるという動きはありません。ただ、工程表が改定されて、えー、レベ、第二段階だったのか、それ以降だったのか。やはり彼 らも地下ダムをつくるというそういう案が出てきてましたので、いずれやることになるだろうと。」
吉田「そんないずれっていう……おっとりした状況じゃよくないわけですよね。」
小出「もうすでに、今現在もどんどん汚染水が海に向かって流れているわけですよね。ですから一刻も早く本当はやらなければいけない。」
吉田「まあ本当にそういうおはなし伺うと、暗澹たる思いになるんですけれども。この状況下でその原発の再稼働北海道ですけれども。まあこれに関して前向きな発言がなされているこういう状況って言うのは小出先生はどうお考えですか?」
小出「みなさんどう思うんでしょう」
吉田「いやとんでもないと思いますけどね」
小出「そうですか」
吉田「なんだそれはと」
小出「はい。私はその、原子力発電所というのは、いつか事故を起こすから早く止めたいと思ってきたし、みなさんにそう発言してきたわけですね」
吉田「そうですね」
小出「でも残念ながら私の声なんてものは本当にちいちゃくて何の力もないまま、今度の事故を起こしてしまった、わけですね。でもここまで来たんだから日本中の原子力発電所は私は即刻全て止まると、始めは思った」
吉田「僕もそう思いました」
小出「ですが、えーところがどうも日本の政府は止める気もないし、産業界も止める気がない。止めてしまうとやれ電気代が上がりますよとか、経済が縮小してしまいますよとか、そういう事ばっかりで、」
吉田「不思議ですよね。当事国であるのに当事国じゃないヨーロッパ、ドイツなんかも即刻方向性決めてるのに。これは、結局は理由は小出先生は何だというふうに思ってらっしゃいますか。正直言っていただくと」
小出「えー、まあそれは産業界はこれまで、原子力に利益を求めてここまで来たわけですから。」
吉田「でも人間がそもそも人間がいなくなっちゃったら経済も何も無いと思うんですけどね」
小出「ですからあまりにもバカげていると。経済原則で言ってもあまりにバカげているということが今回の事故ではっきりしてるわけですから。産業界経済界としてはさっさと足を洗うというのがまともな決断だと、思います。」
吉田「そうですよね。それに加えてメディアも本当だったらそのあたりを糾弾追及しなきゃいけないのが全くその手がないってのが。これまた世界から不思議だと思われてるみたいですけど」
小出「はい。あの、どうも私のとこに世界の方々メディアがきますけれども。なんで日本のメディアはこんな駄目かと言って大抵の方は首をかしげながら。」
吉田「それに関して小出先生は何とおっしゃってるんですか」
小出「まあ日本というこの国の歴史を見ると、えー、お上意識が強すぎるし。お上が決めたことにマスコミが付き従って今日まで来たと私は思うと答えてきました。本当かどうかは分かりませんが」
吉田「いえいえ、それに関して、海外のメディアの方々は、なおかつ質問を重ねて来るってことはないわけですよね」
小出「信じられないと。言いました」
吉田「そういう事になっちゃうわけですね」
小出「はい」
吉田「あといろいろ各国から小出先生に取材が殺到してるって言うお話を伺ってるんですけど。1番聞きたがってるってこと他にどういう事になるんですか」
小 出「要するにこれだけの事故を引き起こしてるわけですから。世界各国がこの事故を教訓になんとか原子力から足を洗おうとしている、わけですね。それもな おかつ日本という国が未だに原子力をやろうとしているのはなぜかということが、彼らにもわからない。ということでどうしてかと私はよく質問を受けます。」
吉田「ああー。最大の理由は小出先生は、それは、どこにあるというふうに思われていますか」
小出「まあ今聞いていただいたように産業界経済界、のえー、欲求のためにここまで来たと私は思いますけれども、それはすでに崩れた。それでもなおかつ日本という国が原子力を諦めないのは、いわゆる「核」だと思います。」
吉田「ああー。そりゃ、核ってことはやっぱり、その核兵器に対する日本のスタンスっていうのは全然変わってないってことですか?」
小 出「えー、去年の秋にNHKが「核を求めた日本」という番組を放映したんですね。その内容は、この日本という国は先の戦争で負けて二等国になったと。で も二等国で、ままいつまでもいたくないので核兵器を持てる力を作りたいと、ずうっと思ってきたと。そのために原子力の平和利用という言葉を標榜しながら実 際には核兵器を持つ技術的な力、というのを蓄えたいというために今日まできたと」
吉田「はあー。都知事の言葉とかぶりますね」
小 出「はい。そういう内容、でした。私はそのことをずうっと政府の外交文書等で知っていましたので、まあようやくNHKもこういうことを言い出したんだな と、思いましたけれども。えー、まあいわゆる国営放送であるNHKが、なぜ今こういう段階でそれを言い出したのかなと。思って。むしろ積極的に国民に対し て日本という国が強国になるためには核兵器というものを持つということも必要なんだし、えーいつまでも原子力の平和利用という言葉だけで、進められないと いうところまで彼らも、覚悟を決めてきたのかなと、いうように受け止めました」
吉田「恐ろしいですねえ」
スタジオ
吉 田「えーおはなしはまだ続くわけなんですけども。まあ日本政府、バックの経済界産業界も利益を求めてですね、国を強めるために核兵器を持つことの一環とし ての原発の開発が存在したということになるのかなと、いうことですね。まああの、先週の東京電力・政府の発表では放出された放射性物質の量がですね、事故 直後の1000万分の1になったと。えーなんだか急に言っておりますが、えーそれはまあ現在進行形の放出量のことでありまして、4月の時点ではですねチェ ルノブイリの1割程度と発表がありました。チェルノブイリから出た放射性物質はセシウム137換算で広島原爆の、このえー800発分に相当すると。いうこ とです。これをそのまま当てはめると、もうすでに原爆が80発分ということで。それ以上の死の灰がとびちってしまったと、いう事になるんですね。放射性物 質の放出はいったいいつになったらおさまんのかと、いうことですが、明日のこの時間はですね。京都大学原子炉実験所助教の小出裕章先生にですね、今後の東 京電力福島第一原発、それからこれからの日本についてお話を伺うことになってます。衝撃的な話題も出てきますが、そのままお伝えしていこうと思っておりま す。」
アナ「以上週刊エンターでした」
(書き起こしここまで)
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