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世相小話・・・泥棒が泥棒に盗むなと言う
http://takedanet.com/2011/08/post_5d54.html
平成23年8月21日 武田邦彦(中部大学)
ロシアの小話というのは有名ですが、とても深刻なことを小話で笑い飛ばすというユーモアがロシア人にはあるようです。でも、日本の場合は少しまじめな正確ですから、あまり深刻なことを笑いにすると「不見識だ」と怒られることがあります。
そんな話がこの前、ありました。深刻な話なのですが、あまりにもおもしろいので吹き出してしまいました。
NHKの番組で福島原発の事故の状態を放送したところ、その放送の中に3カ所「間違い」があると東電が指摘したのです。そして、NHKは3カ所のうち、2カ所に間違いがあったと訂正しました。
傑作なのは東電の言い分です。NHKの間違いを指摘したあと、こともあろうに、「事実に基づいた正しい報道が今後とも広く行なわれること願っている次第」とコメントしたのです。
これには吹き出してしまいました。「あなた、どうしたの?」と東電に聞きたくなります。たとえば、福島原発の「メルトダウンが起こったか」について2ヶ月間、ウソを言い続けていた東電(5月に事実に基づかない発表をしたと白状している)、そのほかにも多くのことで「事実に基づかない誤った発表」を続けてきた東電が、NHKに対して「事実に基づいた正しい報道」が良いと文句を言ったのです。
もし、東電が事実に基づいた正しい報道が良いと心の底から思っているとすると、どういう精神構造をしているのでしょうか? 精神病理学ではこのような状態を「両価性」と呼ぶとある精神科の医師が説明してくれたことがあります。
・・・・・・・・・
東電もNHKも今度の原発報道では、事実や正しい報道をしなかった典型的なところです。いわば「情報泥棒」と言っても良いでしょう。それに国民は右往左往させられたのです。
その片方が、もう一方を「事実に基づいた正しい報道」をしないと非難するのですから、哀しいやらおかしいやら、これはお酒の肴になりますね。
(そういえば、書いてから思い出したのですが、今昔物語かなにかの日本の昔話に、盗賊の一団が戦利品を分けているときに、何かがなくなった。「誰が盗った?」と誰かが叫ぶと、一人の盗賊が「ここには他人のものを盗むような悪いやつはいない」と言った・・・いやはや・・・東電、NHKさん、大丈夫ですか?)
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