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経産省、やらせメール黙認か 九電、テレビ放送前に報告
http://www.asahi.com/national/update/0820/SEB201108200049.html
2011年8月21日3時1分 朝日新聞
九州電力の「やらせメール」問題で、玄海原子力発電所の運転再開をめぐるテレビ番組に賛成意見を送るよう九電が社員らに指示していたことを、経済産業省が事前に把握していた疑いがあることがわかった。同省の担当者が放送前に九電に賛成意見を集めるよう求めていたことが判明。これに対し、九電側が対応状況を報告していた。
九電の社内調査で明らかになった。関係者によると、国が企画した玄海原発の運転再開に理解を求める6月26日放送のテレビ番組をめぐり、経産省資源エネルギー庁と九電の原発部門の担当者が23日ごろ東京で会談。そのなかで、エネ庁担当者が「運転再開への賛成意見が集まることが望ましい」などと述べ、電子メールやファクスで賛成意見が集まるように求めた。
九電は会談前の22日に同部門の幹部が社員や子会社員に対し、一般人を装って賛成意見を投稿するようメールで指示しており、「(賛成意見を集めるよう)すでに対応している」などと報告したという。
調査では、その際に一般人を装って賛成意見を投稿するという具体的な「やらせ」の指示内容まで報告したかどうかは明らかになっていない。ただ、九電関係者は「メールやファクスしか手段がないなかで賛成意見を集めろというのは、やらせの要請に等しい。エネ庁であれば、何をしたかはわかっていただろう」として、国がやらせを把握した上で黙認していた可能性があることを認めた。
◇
九電やらせメール:エネ庁担当者も投稿要請
http://mainichi.jp/select/today/news/20110821k0000m040109000c.html
2011年8月20日 23時3分 更新:8月20日 23時49分 毎日新聞
九州電力の玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働を巡る「やらせメール問題」で、経済産業省資源エネルギー庁の担当者が、国主催の説明番組への賛成意見投稿を九電側に要請していたことが20日、分かった。九電の原発を巡る国主催の説明会としては、05年以降に開かれたすべてで、国の関与があったことになり、九電は同省の第三者委員会に報告した。
説明番組は6月26日にあり、関係者によると、番組の数日前の打ち合わせで、エネ庁担当者から「原発再稼働への容認意見が投稿されることが望ましい」という趣旨の発言があったという。番組には589件の投稿があり、うち賛成意見は286件。九電関係者の投稿は141件に上った。
この打ち合わせは、九電幹部の指示で、同社の原子力発電本部の課長級社員が社内外に投稿を要請するメールを送信した後にあったため、九電は「国の要請が番組に直接影響があったわけではない」としている。
第三者委員会への報告書は18日に提出され、このほか▽05年10月の玄海原発3号機のプルサーマル発電計画についてのシンポジウムで、経産省原子力安全・保安院から▽昨年5月の川内原発(鹿児島県薩摩川内市)3号機増設計画についての第1次公開ヒアリングで、エネ庁から−−いずれも動員要請があったことが盛り込まれた。【石戸久代】
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