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【神奈川】放射性焼却灰 県内の保管場所に6400トン 毎日70トン増 満杯危機
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20110820/CK2011082002000046.html
2011年8月20日 東京新聞
福島第一原発事故の影響により、県内各地の下水処理場の汚泥と、その焼却灰から放射性セシウムが検出されている問題で、処分できずに各処理場内で保管している焼却灰が、全県で毎日七十トン増え続けていることが分かった。事故前はセメント原料などにリサイクルしていたが、セシウムの濃度が下がらず、セメント業者が引き取らなくなったためだ。埋め立て処分もままならず、各地で「保管場所が足りない」と、悲鳴が上がっている。 (新開浩)
焼却灰を保管しているのは、県のほか、横浜、川崎などの七市町。県などの集計によると、保管量は、各地でセシウムが検出された五月以降に増え続け、今月中旬には全県で計約六千四百トンまで膨らんだ。
このうち、最大の二千二百トンを抱える横浜市では、焼却灰が毎日平均三十トン増加。灰は下水処理場の職員が一トンの土のう袋に包み、鉄板を敷いた空き地の上で、ブルーシートで覆って保管している。
一日六時間の保管作業で職員が浴びる放射線量は〇・〇〇一ミリシーベルト程度。年間に日本人が自然に浴びる平均放射線量の一・五ミリシーベルトより大幅に少ない。ただ、面積六千八百平方メートルの空き地は「八月中に焼却灰で満杯になる」という。
同市によると、取引先のセメント業者が焼却灰を引き取る条件は、「セシウム濃度が一キログラム当たり三〇〇ベクレル以下」。セメント原料に焼却灰を混ぜる割合は1%程度なので、製品段階のセシウム濃度は百分の一に薄まる。三〇〇ベクレルなら、ほとんど検出されない計算だ。
しかし、同市の下水処理場の焼却灰からは、事故から五カ月たった今月に入っても、同三四〇〇ベクレルのセシウムを検出。担当者は「いつになれば三〇〇ベクレルまで下がるのか。このままでは保管場所がなくなる」と、頭を抱える。
燃やす前の汚泥のセシウム濃度は同二〇〇ベクレル。焼却灰の体積は、燃やす前より十五分の一程度にまで減るが、セシウム濃度は凝縮されてしまう。このため、市は汚泥を燃やさずに引き取ってもらおうとも考えたが、業者からは「体積が増え、運ぶ量が増大するので引き取れない」と、断られたという。
一方、国は、セシウム濃度が同八〇〇〇ベクレル以下の汚泥や焼却灰は、埋め立て処分が可能だとしている。県内各地の焼却灰のセシウム濃度は、同一〇〇〇〜四〇〇〇ベクレル程度。埋め立て可能な範囲内だ。しかし、埋め立て処分場近くの住民からは、放射能汚染を恐れる声が根強い。
約二百五十トンの焼却灰を抱える横須賀市の担当者は、「民間の最終処分場に埋め立て処分を頼んでも、近隣住民に反対されている」と明かし、手詰まり感をにじませた。
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