http://www.asyura2.com/11/genpatu15/msg/656.html
Tweet |
関西の小柄なお笑い芸人池乃めだかさんは、舞台で周りから痛めつけられた末に決めぜりふを放つ。「今日はこれぐらいで勘弁しといたるわ」▼強がりも喜劇ならおかしいが、現実だと時に背筋が寒くなる。戦時中の大本営発表は、退却を転進と言い換え、全滅を玉砕と美化して本質を隠した▼戦後の官僚も同様に言葉を操った。敗戦を終戦と呼び、核は原子力と名乗らせた。この夏、長崎で「原発事故も原爆の時と同じ。大本営発表だ」と何度も聞いた。長崎に原爆が落とされた際、軍の発表は「被害は比較的僅少(きんしょう)」だった▼むろん被爆者たちは地獄絵図を目にしていた。進駐(これも占領の言い換えだ)した米軍も「長崎で放射線被害に苦しむ者はいない」と発表した。放射能の怖さを知らず爆心地に近づき被爆した人は多い▼福島原発が水素爆発したとき、枝野幸男官房長官は「何らかの爆発的事象が起こった」と遠回しに表現した。食品汚染も「直ちに人体への影響はない」と矮小(わいしょう)化した。政府が炉心溶融(メルトダウン)を認めたのも数カ月遅れだ▼「隠せなくなってから真実を公表するのが政府のやり方だ。福島の人たちは無用な被ばくをしてしまう。被爆者の二の舞いにしないでほしい」。長崎原爆被災者協議会事務局長の山田拓民さん(80)は訴える。放射能汚染に関するうそは「勘弁しといたる」わけにいかない。2011・8・19
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/312719.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素15掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。