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農家「ザル検査」という農水省のセシウム米調査
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2011/8/16 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
農水省が9月から、青森や福島など17都県を対象に新米の放射性セシウム調査に乗り出すという。「土壌のセシウム濃度が1キロ当たり1000ベクレル以上」の地点で、収穫前と後の玄米を調べるのだ。ダブルチェックで「主食」の安全をアピールする狙いだが、“実効性”は疑問だらけだ。
農水省は、まず、対象地点の収穫前の玄米を予備調査し、1キロ当たり200ベクレルを超えるセシウムが検出された市町村を「重点調査区域」に指定。その区域の玄米は収穫後の本調査を15ヘクタールごとに実施する。
その他の地域でも、抽出箇所(7カ所)の本調査で200ベクレルを超えた場合は「重点区域」に変更。本調査で500ベクレルを超えた場合は、市町村単位でコメの出荷停止を義務付けるという。
農水省は4月に土壌中のセシウム濃度が1キロ当たり5000ベクレルを超えた場所の作付けを禁止した。このため、「セシウム米」が検出される可能性は低いとみられているが、生産農家らは「ザル検査」と冷ややかだ。
「まず予備調査をやる地点です。自治体分なども合わせて900カ所程度とみられていますが、少な過ぎます。『主食を守る』なら、本来は全ての水田で収穫されたコメと、全ての土壌を調査するべきです。日本のコメの作付面積は約135万ヘクタール。それなのに、本調査でさえ、15ヘクタールごとの“点”調査では、汚染米を見逃す地域が続出しかねません」(東北地方の農家)
当事者の農家からも「ヤバイ」という声が上がっている。
〈この前、村でやった土壌調査の結果が出た。ざっと見ただけだけど、44枚中7、8枚が5000ベクレルを超えた〉〈正直、検査はザルだ〉とブログに書いている農家もいて、ネットで話題になっている。
「『セシウム米』が見つかった場合の廃棄場所の問題も残っています。誰がどこで管理し、どう対応するのか。収入が途絶えた一部の農家が廃棄前に『売ってしまえ』と考えるケースもあるでしょう。ホームセンターでは『北海道』と表示された古米のコメ袋が1枚20〜30円で販売されている。怖い話です。古米とブレンドされたら完全にお手上げ状態です」(経済ジャーナリスト)
原発の補償問題が一段落すれば、今年は作付けを見送った農家も、来年は作付けを復活させる。もう補償はないからだ。そうなれば今年よりも来年のコメが心配になる。前原子力安全委員会専門委員で中部大教授の武田邦彦氏はこう言う。
「仮に水田に青酸カリがまかれたら、『量』に関係なく、完全に取り除こうとするでしょう。しかし、放射性物質となると、なぜか『量』で安全を線引きする。田植えの後に検査する理由も分かりません。調査といっても、消費者のことを全く考えていないのです」
消費者も農家も、たまったものではない。
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