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[原発事故] 低線量を長期間被曝する恐怖 [慶大教授 金子勝の天下の逆襲]
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2011/8/16 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
衆院厚労委(7月27日)に参考人として出席した児玉龍彦東大教授が、放射性物質への国会の対応が遅いと厳しく批判し、話題になっている。ユーチューブの閲覧は50万回近くに達する。
彼とは中学1年から40年来の付き合いだが、あれほど激しく怒ったのを見たことがない。
彼は専門家の間では知られた存在だ。東大医学部の助手時代、米マサチューセッツ工科大学に留学。血管の中のコレステロールを吸収するスカベンジャー受容体のDNA配列を解明し、その配列が「ネイチャー」の表紙にもなった。最近は、放射線治療と組み合わせたゲノム創薬による抗がん剤の開発をしている先端研究者だ。
いったい、彼は何を問題にしているのか。
日本のメディアや行政は、英国のNPOにすぎない国際放射線防護委員会(ICRP)が1990年に打ち出した基準をたてに「20ミリシーベルト以下なら安全だ」などとしているが、時代遅れだという。低線量被(ひ)曝(ばく)は症状が出るのに時間がかかるので、90年基準では意味がない。実際、2000年代に入って、福島昭二博士が、長期間セシウムの低線量被曝を受け続けると膀胱がんになることを解明した。
またゲノム解読以降の研究も進展している。田中ひさし博士は、甲状腺がんでは放射線で遺伝子が切断されると、本来2個のCLIP2遺伝子が3個の遺伝子になってしまう現象(パリンドローム変異)を解明している。
なのに、ICRPの1990年基準が独り歩きし、土壌汚染を長期間放置しておく状況を、医者として放置できなかったのだろう。福島原発の事故は戦後最大の「公害事件」になるかもしれないのだ。
児玉氏によれば、特定箇所の放射線量が問題なのではなく、莫大な放出量が問題だという。福島原発が放出した放射性物質は、少なくみても広島型原爆の20個分である。放置しておけば、どこかで濃縮してしまう。水俣病も工場排水を薄めていたので有機水銀の濃度は基準をクリアしていたが、魚に濃縮し、多くの被害者を出してしまった。
内部被曝を防ぐために、除染と食品検査に全力をあげなければいけない。子どもは日本の未来だから。
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