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福島第一原発敷地内で「地割れ、水蒸気が噴出している」情報。再爆発の懸念も
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2011-08-15 10:36:30 放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ 「福島第一原発を考えます」
元々、僕に入っていた情報は、8月上旬の話です。夜の九時ごろにおきたこと。福島第一原発の作業員よりつぎの趣旨でメールで情報が地元関係者に届いたという事です。その内容は、「敷地内にある地割れから水蒸気が噴出。周りが真っ白になり、作業員が一時退避した。地下で反応しているようだ。風向きでそちらの線量に注意して」。作業員から自分の知人へ心配して伝えている文脈です。僕としては、この情報の精査を続けていましたが、ようやく、政府内の情報源より「構内の地面から水蒸気が出ているとは聞いていて懸念している」との話がありました。完全な原因は不明ですが、作業員の情報と中身がかぶりましたので、この情報を公にしました。元々の作業員情報には、格納容器に近い場所で、何箇所か地割れがあって、そこから水蒸気が吹き出てくる状態が、恒常的ではないのですが、おきているということも伝わってきています。さらに、10,000ミリシーベルトの箇所も東電の発表と違い、六ヶ所もあるということも伝えてきています。
この情報のニュアンスとしては、再爆発への懸念という要素が含まれている事も皆さんには、十分に理解していただけると思います。メルトスルーした核燃料の所在が断定できない中で、再爆発への懸念という感覚が、政府内部でも実は存在している事だけはお伝えします。その背景には、東電、保安院、経産省の不明瞭な説明が政府内部でも続いているという事です。補足しますが、再爆発の可能性が高まっているというよりも、その懸念が続いているという事ですから。説明がおかしいと、内部でも納得していない人がいるということです。おかしな事象がおきていれば、さらにそう思うのは、ある意味当然の事と僕は思います。水蒸気が噴出している現象が、どこまでの危険度を示すものなのか、過去にまるで類例がないだけに、僕にも想定がたちません。
万が一のことを考えると地下で、何らかの爆発がおきる想定は不可欠ですし、何らかの爆発事象がおきたら、遠方に逃げるしか回避の方法はありません。地下のどのポイントに核燃料があるのかで影響は違います。燃料の所在が不確定なため、とにかく爆発事象がおきたら、地元は極力遠方、風向きと反対側へ逃げることを考えます。首都圏の皆さんは、いち早く西に逃げる。無理なら目張りをして、立てこもるしかありません。逃げられる人は逃げることが最優先です。逃げるための準備、ガソリンを満タンにしておく事などは、ブログを見ている皆さんはいつもそうしていらっしゃると思いますが、確認をしてください。
もちろん、爆発事象につながらないことを切に願いますが、願っても現実は変化するとは限りません。六十六回目の敗戦記念日にこの話を書きながら、自分の心の中はずっともやもやしています。
「追記」
問い合わせの多い、港区内の超有名中学校は、具体的には麻布中の情報ではありません。勿論、港区内の学校は多かれ少なかれ、放射性物質に一定量汚染されていますが。僕は都内の、比較的裕福な人々の層が、自分たちの既得権益とそれにまつわる社会的関係を優先して、緊急事態への対応を、早急かつ具体的に実行していないことは、本当に馬鹿げた話だとおもいます。社会的パワーがあるはずなのに、それよりも見栄を優先する感覚は僕には滑稽です。子供の健康や命よりそうしたことを優先する人々を、僕は心の底から軽蔑します。
ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。
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