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8月8日、「報道ステーション」で放送された「原発 私はこう思う」をメモしました。
今回はあの竹中平蔵氏です。
(以下、メモ)
慶應義塾大学 総合政策学部 竹中平蔵教授(60)
「反省しなければいけないことはあると思います。特に原発を進めるということ、原発についての技術的な問題もありますけれども、やはり十分な競争政策をとれなかったわけですよね。もっと競争してもっと強い体質の企業になってもらいたいと思いましたけれど、当然のことながら、今までの政権のすべてに責任があると私は思います。しかし、そういう問題を、一つ一つ気がついた時に間違ったことを改めていくことにこそ、私たちの進歩の源泉があるわけで、それは何が悪かったという問題ではなくて、いかにしたら良くなるかを、この難局に直面して真剣に考えなければいけないということですよね」
竹中氏は小泉政権時代、総理のブレーンとして尽力、総務大臣、経済財政担当大臣、金融大臣を歴任した。
「今回のことで、これは原発そのものについて根本的に考え直して、エネルギーのあり方を根本的に考え直さないといけないと。そういうことが目の前に突きつけられているんだと思います。今すぐ原子力を止めてしまったら、電力が一気に高くなって、不足して、経済がもっと悪くなります。10年後を念頭に、場合によっては10年から20年の間に、原発をクリーンエネルギーに変えていくと、そういう明確な方向を決める必要があると思うんですね」
竹中氏は、エネルギー政策の転換の実現には3つのことが必要だと話す。
「我々の国はエネルギーのために約1兆円の予算を使っています。そのうちの40%以上が実に原子力のために使われているんです。一方で、私たちが期待するクリーンエネルギーに使われているのは6%ぐらいですよね。その予算配分を変えるというのが第一に重要なこと。2番目には、今例えばクリーンエネルギーの買取法案を審議することになっています。この政策は、実は電力の自由化、競争をしてもらいますと。その競争の中でコストを下げてもらいますと。その電力の自由化と相まって初めて意味があるわけです。さらに、第3の方策として、これも国民的な議論があると思いますが、私はいわゆる炭素税、カーボンタックスは必要だと思います。すべてのカーボン、炭素に税金をかけて、そこであがった税金でクリーンエネルギーの研究開発を進めて、技術開発でクリーンエネルギーのコストを下げていくと。この3つを同時にやらなければいけないと思うんですね。1つのことをやったらすべて上手くいくという“打ち出の小槌”のようなものは、この難しい問題には存在しないと思います。考えられることはすべてやらなければいけない。私は今3つ挙げましたけれども、そのすべて、ものすごい政治のリーダーシップがいる。本当に本格的な政権で、しっかりとした総理の下で、国民一丸となってやっていく、それしか方法は無いと思います」
(以上)
やはり原発推進派でした。
よくよく聞いてみると詭弁炸裂でしたね。
「今までの政権のすべてに責任がある」と言いながら、「気がついた時に間違ったことを改めていくことにこそ、私たちの進歩の源泉がある」と言いながら、その直後に「それは何が悪かったという問題ではなくて」と言って自分の責任を放棄しています。小泉政権時代に一緒に原発推進政策を進めてきた元大臣が、なぜ他人事のように語っているのでしょうか。何が悪かったかの検証なしに進歩できるわけないじゃないですか。それに競争政策と言いますが、地域独占企業では競争が起きるはずもなかったわけで、今ごろ「電力の自由化」を平然と主張してみせるあたり、さすがだなと思います。10年から20年で原発を止めることは「脱原発」ではないですからね。現実的に新設・増設が不可能な中で、耐用年数を考えれば20年後に稼働している原発は自然になくなっています。
ただ、国がエネルギーのために毎年約1兆円の予算を使い、その40%以上が実に原子力のために使われ、クリーンエネルギーに使われているのは6%しかない、ということを話したことは評価します。つまり、毎年4000億円以上が原子力のために使われてきたわけで、その中には何の役にも立たない「プルサーマル計画」「もんじゅ」なども含まれます。安全のためのコストはカットしておきながら、です。こんな無駄なものに使う予算はバッサリ切って、クリーンエネルギーに集中させるべきです。
http://nikonikositaine.blog49.fc2.com/blog-entry-1897.html
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