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東日本大震災、力を合わせ乗り越えよう
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2011年4月15日 暖かさと希望を届けたい
家畜の置かれた実態に憤りと悲しさが
こみあげました
こんなことが許されていていいのだろうか
動物を大切にしない社会では
人間も大切にされない
人の救助と同じように家畜を救出してほしい
人間が創りだした人災で家畜を
犠牲にしてはならない
桜は咲く 前田 新
大震災から1ヵ月が過ぎた
福島第一原発の遠景がゆらゆらと
今日も春陽に揺らいでテレビに映っている
そこから半径30キロに引かれた
「死の国」の境界線はいまも消されない
こともなげに地図の上に線を引いて
何度も直ちには影響はない
冷静な行動を≠ニ、言う
誰もがすぐに帰れると思って家を出た
残されたのは老いた弱者と
夥しい数の家畜たち
その哀しい泣き声が
幾日か夜の闇のなかに響いた
そしてか細くなって消えた
わずか1000頭の牛が移されて助けられたが
大方は繋がれたまま餓死していった
見えない恐怖に汚染される「死の国」
そこに立ち入ることは誰もできない
音も立てずに侵されていく大地と海
直ぐには健康に影響はない″と言いながら
出荷停止から摂取規制へと進む野菜
か、と思えば、計測の間違いだったと
その翌日に説明もなしに規制が取り消される
その訂正記事のとなりに
絶望した野菜農家の抗議の自殺が載る
2011年のいまは春
わたしは恐ろしい人災のさなかにいる
絶望の闇の向うに、まだ希望の光は見えない
いつわりの「安全神話」に騙された
原発による町づくりは、跡かたもなく消えた
国策のあやまりで、いつも追われ
いのちを奪われるのは、何の罪もない
貧しくつつましく暮らす無告の民
その乾かぬ涙で、この国の美しい桜は咲く
まえだ・あらた1937年福島県生まれ、会津美里町在住。日本現代詩人会、日本農民文学会などに所属。詩集:『貧農記−わが鎮魂』『秋霖のあと』『前田新詩集』、小説『彼岸獅子舞の村』(農民文学賞)など多数。
(10キロ圏内−被災地から第一原発の鉄塔が見えます)
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(海辺を逃げまどう牛たち)
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私は初めて前田新さんの詩を読んで感銘と同時にハッとさせられる点がありました。
私は漠然としていたのですが、福島第一原発事故で家畜はどうしているのだろうというわだかまりをずうっと持っていました。
この「桜は咲く」の「大方は繋がれたまま餓死していった」の部分にガクゼンとしました。
それから、すぐにネットでいろいろと検索して、なんとか家畜の状況についての情報を知ることができました。NHKのテレビでも10キロ圏内避難地で海辺を牛が4、5頭ほどが走っている姿が写されていました。
読んだときには本当に餓死などしているんだろうか?と疑問がわいたのですが、調べていくうちに言い表せないショックでした。涙が出てしまいました。
● ネットで見つけた記事を掲載させていただきます。
★ 福島民報より 2011年4月8日付
「牛、いずれ全滅」 生産者、悲痛な声
福島第一原発事故により屋内退避区域となった原発から20〜30キロ圏内の家畜牛の取り扱いについて国が方針を示さず、福島県や関係団体が対応に苦慮している。圏外に避難している生産者らは「餌を与えるのにも支障が出ており、いずれ牛は全滅する」と悲痛な声を上げている。
県によると屋内退避区域内には乳牛・肉用肥育牛約1万頭(昨年10月現在)が確認されており、被ばくを避けるため畜舎内で飼われているとみられる。県は3月下旬、他地域への移動や競りにかけることへの可否などについて農林水産省に見解を求めたが、いまだ返答はない。
避難した農家は数日置きに自宅に戻り、餌を与える不自由な生活を続けている。4日には栃木県の福田富一知事が佐藤雄平知事を訪問し、肉用肥育牛約150頭の受け入れを表明したが、隣県の「善意」に応えることのできない状況だ。
繁殖用和牛8頭を飼育している浪江町の男性(67)は、「牛にも命がある。国と県が責任を持って対応を決めてほしい」と訴える。
県畜産振興協会は、早期の移動など対応策が決まらない状況が続けば、県産牛に対する風評被害が加速すると指摘。「飼育に関するコスト、今後の移動費用を補償の対象にしてほしい」と強く求めている。
一方、県は「間もなく国の判断が出るだろう」とみている。しかし、農水省畜産振興課は「伝染病に対するノウハウはあるが、放射能対策は初めて。情報を集めるので精いっぱい…」と頭を抱えている。
★ ロケットニュース24より 2011年4月11日
【原発10キロ圏内取材】見捨てられ鳴き叫ぶ牛たちの悲しき末路
2011年4月上旬、福島県双葉郡浪江町を徹底取材。浪江町付近に詳しい人たちに同行し実状を探った。数回に分けて、福島第一原子力発電所5〜10キロ圏内の実状をお伝えしたいと思う。
今回お伝えするのは、福島第一原発から10キロ圏内にある浪江町の農場。当然ながらそこには人の姿はなく、飢えに苦しむ牛たちの悲痛な鳴き声が響き渡っていた。その農場では半数以上の牛が死亡しており、死体と同じ柵内(牛舎)で牛たちが叫び声をあげている
4月11日現在、この農場は政府が避難指示を出す半径20キロ圏内にあるため、放射能濃度が他の地域に比べると極めて高くなる場合があるとされている。それゆえ、この農場の主はこの場から離れ、牛たちにちエサや水を与えない状態が続いていると思われる。
(人災で犠牲になっている悲しい乳牛の姿です・・・)
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牛たちの死因は餓死や衰弱死ではないかと推測できるが、明確な死因は不明である。放射性物質や放射線被曝が恐ろしくエサを与えに行けないのは理解できるし、逃げざるを得ないのも理解できるが、悲痛な叫び声をあげる牛たちがあまりにも悲惨すぎる。
本来は、牛が水飲み場のペダルを鼻先で押すと水が出て飲めるようになっているのだが、水道が止められているのか、水が出ることはなかった。
偶然、取材の場で居合わせた浪江町の住民が理由を知り、水とわずかなエサを用意してくれたが、疎開するためこの日限りとのこと。すでに避難しており、この日は家に荷物を取りに戻る途中だったという。
定期的にエサと水を与えてくれる動物保護団体がいればいいのだが……。このままではあと数日で牛たちが餓死してしまう。
この実状を知ってもらうため、カメラマンが撮影した牛たちの悲惨な姿をあえて掲載することにする。農家を責めるつもりはないし、人間が優先なのもわかる。しかし、人間たちの影響で本来とは違う、悲惨な末路を迎える見捨てられた動物たちがいることを忘れてはならない。
牛たちはこうしている今も、飢えながら死体が転がる農場で人間が帰ってくるのを待っている。それは、ペットとして飼われていた犬や猫も同様である。
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