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廃炉にも長時間とコストがかかる原発・・・ドイツの例紹介
http://www.asyura2.com/11/genpatu15/msg/499.html
投稿者 天橋立の愚痴人間 日時 2011 年 8 月 12 日 15:22:11: l4kCIkFZHQm9g
 

http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=1155

日時: 2011/08/12 06:58
名前: 満天下有人 ID:pzxUmWqg


・・・一昨日では東京練馬区のある箇所でも、通常の50倍とする放射能が検出されていた・・・風に乗って福島から飛来したものが、集中豪雨で地上に堆積されたようだ・・・

その後の原発情況や事故対策の明確な姿勢も曖昧なまま、原発行政の見直し案ばかりが先行し、その中で処理対策の最高責任者である菅が辞任し、後継代表選でも原発の扱いが争点になると言われている・・・

どの候補が原発維持を唱えるのか、現時点では不明確だが、唱える場合、現実の事故影響をしっかり踏まえるべきである・・・否、踏まえたなら原発維持なる政策は取れない筈だ・・・
世界三大通信の一つで最も歴史が古いフランス・AFP通信が、ドイツ国内の廃炉状況について配信している・・・

【8月10日 AFP】3月に起きた東日本大震災による東京電力(TEPCO)福島第1原発事故を受け、2022年までに国内にある原子炉全17基の閉鎖を決定したドイツでは、1990年に廃止された旧東独の原発の処理が現在も続いている。「脱原発」がいかに時間のかかる作業であるかが分かる。

 バルト海沿岸に位置するルブミン(Lubmin)の原発には、旧東ドイツに6基あった原子炉のうち5基があり、1990年に東西ドイツの統一を受けて送電を停止した時点で旧東独の電力の1割を供給していた。

 この発電所にエンジニアとして勤務し、広報も担当していたマルリース・フィリップ(Marlies Philipp)氏によると「ロシアの技術を使った原子炉だが、チェルノブイリ(Chernobyl)とは違う型」だという。廃炉作業は1995年に始まった。

■これまでの除汚費用は4500億円

 除染作業は現在も続いており、これまでにかかったコストは約41億ユーロ(約4500億円)に上る。これには解体作業のコストは含まれていない。フィリップス氏は「解体する資金はないんです」と説明する。

 1989年にベルリンの壁が崩壊した時、この原発には5500人が雇用されていた。うち、定年の年齢には遠かった830人がこの原発で、廃炉処理と除染作業の職を得た。ここでの作業は2013年か2014年まで続く見込みだ。

 作業を始めた時は「実践から学ぶ」状態だったが、経験を積んだことで、西側諸国の原発の廃炉作業を受託できるかもしれないとフィリップ氏は期待を寄せる。

 ルブミンの除染現場を見学する際は、放射線検知器と防護服を身に着けることが義務付けられる。のぞき窓の付いたコンテナの内側から、従業員たちは超高圧水を放水したり、研磨剤を噴射したりして1部屋ずつ除染を行っていた。

■危険な作業だと常に意識

 ひとつの作業チームを任されているウーヴェ・コップ(Uwe Kopp)氏はこう語る。「放射能がただ消えると思ってはいけない。放射性のちりは地面に残るので、これも除去しないといけない」

「3重複写の伝票に記入してからでなければ、たった1個のリベットも外してはいけないことになっています」とフィリップ氏。「とにかく、危険な物質を扱っているということを常に意識させる仕組みになっている」とコップ氏。

 作業員たちは放射能検査の他に金属探知機による検査も受ける。現場は監視カメラに囲まれ、監視犬を連れたガードマンが警備している。

 除染された機械部品は箱にまとめられ、最終的な放射線検査をして、リサイクルか最終処分される。放射性廃棄物はコンテナなどの容器に詰められ、長期保存場所をどこにするか、政府の最終決定を待つ。

■「核の時代」の終焉がもたらす新たな方向

「核の時代」の終わりによって、ルブミンは新たな道を切り開かざるを得なかった。現在は成長分野である再生可能エネルギー、特に風力発電に取り組んでいる。

 ロシアからバルト海を通ってドイツに天然ガスを送るパイプライン計画、ノルド・ストリーム(Nord Stream)は年内に送ガスを開始する見込みだが、この計画のパイプライン2本のうち1本はルブミンの近くを通っているため、原発廃止によるエネルギー供給の減少をある程度は埋め合わせるだろう。

 原発は「経済的な理由と政治的な理由」で閉鎖されたと、フィリップ氏は語る。』

・・・チエルノブイリの今尚続いている厳重な監視体制は、既に皆が知るところ、事故ではなかったが、ドイツにおける廃炉にする難作業とコスト・・・これを踏まえれば、現状原発問題に触れず、ただ新再生エネルギーだけに触れる我が国の現状は、何かが抜け落ちている・・・

・・・だから、脱原発という強い姿勢が感じられない・・・現状を覆い隠している匂いも漂って来るのだが、そんなムードの中で民主代表選では、原発が争点になると言われても、どうせ当面のウソ算用が基準になって、形だけ標語を掲げるだけのものであろう・・・

・・・文句あるなら、明確で強固な理念を示して見ろ・・・まかり間違っても、長時間とコストがかかるから、当面維持するなどと、問題を刷り変えるではない・・・いずれかの時期に必ずシッペ返しが来ることは、自明の理なのだから・・・


(引用終わり)

原発の耐用年数は30年と聞く。
稼動するのに10年、
廃炉を完成するのに20年以上。

その上に核廃棄物の処理に数百年。
これで、どうして経済性があるというのか。
その費用を全てクリーンエネルギーの確保に向ければ原発など必要ないことは自明の理。

この様な馬鹿げたプロジェクトを40年やってきた。
今すぐやめても40年間は後始末に追われる。
さらに続けて行けば、行くほどに無駄は増える。
無駄だけではない、
ひとたび福島のような事故を引き起こせば、その被害は想像を絶する。
今回の事故でも10〜20兆円の被害でもすまない。
汚染された国土の回復にはさらに10〜20兆円の金を必要とする。

終わったことは仕方ないとして、今やるべき事は、原発の全廃である。
それにも10〜20兆円の資金がいる。

それでも、原発事業は悪夢と忘れようではないか。  

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コメント
 
01. 2011年8月12日 17:46:13: czgXAEQpzY
市場原理主義者が好きな金利計算をしてみる。未来につなぐ負債の計算だ。

金利7%を見込むと10年で残高は2倍程度になる。

300年後に一円は10億円程度に達する。

90000年後に10億倍の10億倍になる。テラ、ペタどころの桁でない。

まだ原発を推進しようとする者は発狂していると見て間違いはない。


02. 2011年8月12日 18:53:04: 3UGzrGU1Xo
わかっちゃいるけど、やめられない。

人類が滅びるのは原発が原因のような気がするね。はっきりいってバカ。

未だに途上国などではウラン型原発の新設ラッシュだし。

あんまり長生きして、放射能パニックや、家族隣人が全員癌死を覚悟するような地獄絵を見ないでおきたいね。


03. 2011年8月13日 09:51:31: BfqObdlrmU
原発を廃炉にすれば雇用が失われるというがそんなことにはならない。
発電という華々しい名誉職ではなく墓守のように放射性廃棄物が悪さをしないように管理し続ける仕事が、それこそ何世代にも渡って残る。
これまで蓄積された核技術の経験値を捨てられない理由はそこにある。
だが発電装置として動かし続けることはもう選ばない方が賢明だ。

NHK番組のコズミック・フロント〜発見!驚異の大宇宙〜「IMPACT(インパクト) 迫りくる天体衝突」という番組を見たせいで、天災と言えば地震と津波以外にも小天体の地球への衝突もあるという確立にも気づいてしまった。
しかも何の対策も打たれてない!

サイエンスは大好物だが、原発なんてカケラも取り上げない番組を見て楽しめないとは残念すぎる。

落ちてくる小惑星を迎撃したり推進機を付けるなどして軌道修正して事無きを得ることは、まだまだSF映画での話で実現は遠い。

プルトニウムの半減期、長すぎるから天体衝突の一つや二つ絶対に起こる。
2050年までに中国には400機原発を作る予定だそうだから、当たったらマズイ的が増える。
小さめ隕石でも落ちる場所が悪ければ6500万年前よりも酷い事態になる。

圧倒的な天災で滅びるなら諦めもつくが、正しい判断を適切なタイミングでできなかったという判断ミスで自壊するのはダメすぎる。


04. 天橋立の愚痴人間 2011年8月13日 15:29:20: l4kCIkFZHQm9g : M1dRyg1AKE
03 さん

壮大な世界観からのご意見ありがとうございます。

確かに人類の科学は、もっと、もっと発達しなければならないでしょう。
武器や破壊兵器の開発も、それに伴うべきでしょう。

それは人類に向けてではなく、人類に対するあらゆる挑戦を受けるためです。
月へ永住出来るのも、そんなに遠い将来のことではないとすれば、月で原子力発電をして電磁波に変えて地球に送電できる時代も来ることでしょう。

そういう夢も合わせ持ちたいですね。


05. 2011年8月13日 21:44:42: BfqObdlrmU
04さん

天体衝突などという規模の話は壮大すぎて誰も我が事と認識せずにスルーされると思っていたのですが、早くの返答ありがとうございます。

コスト・経済だけを重要視して、それらを支える大元の「限られた生存圏」をないがしろにすれば結局両方破たんする。環境と国家社会と経済システム、リンクしている存在はどれかひとつが失われると全部が倒れる。ひとつだけを選ぶ方法ではハズレしかない。

科学は発達しなければならないという部分だけには同意です。ただしその方向性は滅びではなく生きるためのものでなくてはならない。原発は星を使い捨てにして滅ぼす技術。継続して依存するなど「許されない甘え」。

例えば、イソップ寓話に『ガチョウと黄金の卵』という物語がある。
ガチョウを大切に生かしてやれば、黄金の卵を一つずつ毎日生んでくれる。
しかし一時の欲望でその腹をかっさばいて殺してしまえばガチョウは永遠に卵を産まなくなってしまう。
この物語は原発を使うことによって惑星規模で生態系バランスが壊滅して、それまでは継続して得られていた動植物からの恩恵を絶つこととイメージが重なる。

仮に月に原子力発電所を作ったとして、月は地球よりも隕石の落下数が多い。
月の裏側は地球のバリアー役を果たした証拠のクレーターだらけ。
またクレーターの少なく見えている地球側の面もそのクレーターができた瞬間の振動が伝わって大きな地震くらい起きている。
また放射線の存在がポピュラーな宇宙空間なら大丈夫と人工天体を作って原子力発電所を建築したとして、弾丸を超えるスピードで雨あられのごとく飛んでくるスペースデブリはどうするのか。耐用年数は短く元は取れないのではないか。

地球を離れる技術が確立したとして、他の星に移住できる日が来たとしてもその時の地球が使い捨てのボロ雑巾のようになっていたら、人類にカテゴライズされている自分ごと恥ずかしくなる。そんな自虐史観を後世に負わせたくない。

地球から旅立って振り返るときは、懐かしい故郷として美しい地球を眺めながらという夢なら見ていたいものです。


06. 天橋立の愚痴人間 2011年8月13日 22:05:48: l4kCIkFZHQm9g : M1dRyg1AKE
SF映画を見ていても地球より美しく、住みよい星はないようです。

その美しい自然の保護もそうですが。自然と共に生きる術をなくしては美しい社会は作れないでしょう。

科学の発達は別の意味で必要ですが、私たちは地球の自然と共に生きる生き様を失ってはいけないと思います。

具体的にいいますと、農業、漁業などの第一次産業などは、経済的な効率追求の枠からはずして保護育成し何時までも我々の生活の糧であるようにすることが大事と思います。

そうして現代科学の発達による生産性の向上は、そういう視点で第一次産業を見る余裕ができているはずです。

自然と共に生きるという環境を失った人間社会は、それこそSF映画が暗示していますが、今の地球人よりも幸せと思える様な社会はありません。

あまり遠くないうちに、経済市場主義、効率市場主義を見直す哲学、文明が必要と思っています。

こんなところで夢物語を語れたことを幸いに思います。


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