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日時: 2011/08/12 06:58
名前: 満天下有人 ID:pzxUmWqg
・・・一昨日では東京練馬区のある箇所でも、通常の50倍とする放射能が検出されていた・・・風に乗って福島から飛来したものが、集中豪雨で地上に堆積されたようだ・・・
その後の原発情況や事故対策の明確な姿勢も曖昧なまま、原発行政の見直し案ばかりが先行し、その中で処理対策の最高責任者である菅が辞任し、後継代表選でも原発の扱いが争点になると言われている・・・
どの候補が原発維持を唱えるのか、現時点では不明確だが、唱える場合、現実の事故影響をしっかり踏まえるべきである・・・否、踏まえたなら原発維持なる政策は取れない筈だ・・・
世界三大通信の一つで最も歴史が古いフランス・AFP通信が、ドイツ国内の廃炉状況について配信している・・・
【8月10日 AFP】3月に起きた東日本大震災による東京電力(TEPCO)福島第1原発事故を受け、2022年までに国内にある原子炉全17基の閉鎖を決定したドイツでは、1990年に廃止された旧東独の原発の処理が現在も続いている。「脱原発」がいかに時間のかかる作業であるかが分かる。
バルト海沿岸に位置するルブミン(Lubmin)の原発には、旧東ドイツに6基あった原子炉のうち5基があり、1990年に東西ドイツの統一を受けて送電を停止した時点で旧東独の電力の1割を供給していた。
この発電所にエンジニアとして勤務し、広報も担当していたマルリース・フィリップ(Marlies Philipp)氏によると「ロシアの技術を使った原子炉だが、チェルノブイリ(Chernobyl)とは違う型」だという。廃炉作業は1995年に始まった。
■これまでの除汚費用は4500億円
除染作業は現在も続いており、これまでにかかったコストは約41億ユーロ(約4500億円)に上る。これには解体作業のコストは含まれていない。フィリップス氏は「解体する資金はないんです」と説明する。
1989年にベルリンの壁が崩壊した時、この原発には5500人が雇用されていた。うち、定年の年齢には遠かった830人がこの原発で、廃炉処理と除染作業の職を得た。ここでの作業は2013年か2014年まで続く見込みだ。
作業を始めた時は「実践から学ぶ」状態だったが、経験を積んだことで、西側諸国の原発の廃炉作業を受託できるかもしれないとフィリップ氏は期待を寄せる。
ルブミンの除染現場を見学する際は、放射線検知器と防護服を身に着けることが義務付けられる。のぞき窓の付いたコンテナの内側から、従業員たちは超高圧水を放水したり、研磨剤を噴射したりして1部屋ずつ除染を行っていた。
■危険な作業だと常に意識
ひとつの作業チームを任されているウーヴェ・コップ(Uwe Kopp)氏はこう語る。「放射能がただ消えると思ってはいけない。放射性のちりは地面に残るので、これも除去しないといけない」
「3重複写の伝票に記入してからでなければ、たった1個のリベットも外してはいけないことになっています」とフィリップ氏。「とにかく、危険な物質を扱っているということを常に意識させる仕組みになっている」とコップ氏。
作業員たちは放射能検査の他に金属探知機による検査も受ける。現場は監視カメラに囲まれ、監視犬を連れたガードマンが警備している。
除染された機械部品は箱にまとめられ、最終的な放射線検査をして、リサイクルか最終処分される。放射性廃棄物はコンテナなどの容器に詰められ、長期保存場所をどこにするか、政府の最終決定を待つ。
■「核の時代」の終焉がもたらす新たな方向
「核の時代」の終わりによって、ルブミンは新たな道を切り開かざるを得なかった。現在は成長分野である再生可能エネルギー、特に風力発電に取り組んでいる。
ロシアからバルト海を通ってドイツに天然ガスを送るパイプライン計画、ノルド・ストリーム(Nord Stream)は年内に送ガスを開始する見込みだが、この計画のパイプライン2本のうち1本はルブミンの近くを通っているため、原発廃止によるエネルギー供給の減少をある程度は埋め合わせるだろう。
原発は「経済的な理由と政治的な理由」で閉鎖されたと、フィリップ氏は語る。』
・・・チエルノブイリの今尚続いている厳重な監視体制は、既に皆が知るところ、事故ではなかったが、ドイツにおける廃炉にする難作業とコスト・・・これを踏まえれば、現状原発問題に触れず、ただ新再生エネルギーだけに触れる我が国の現状は、何かが抜け落ちている・・・
・・・だから、脱原発という強い姿勢が感じられない・・・現状を覆い隠している匂いも漂って来るのだが、そんなムードの中で民主代表選では、原発が争点になると言われても、どうせ当面のウソ算用が基準になって、形だけ標語を掲げるだけのものであろう・・・
・・・文句あるなら、明確で強固な理念を示して見ろ・・・まかり間違っても、長時間とコストがかかるから、当面維持するなどと、問題を刷り変えるではない・・・いずれかの時期に必ずシッペ返しが来ることは、自明の理なのだから・・・
(引用終わり)
原発の耐用年数は30年と聞く。
稼動するのに10年、
廃炉を完成するのに20年以上。
その上に核廃棄物の処理に数百年。
これで、どうして経済性があるというのか。
その費用を全てクリーンエネルギーの確保に向ければ原発など必要ないことは自明の理。
この様な馬鹿げたプロジェクトを40年やってきた。
今すぐやめても40年間は後始末に追われる。
さらに続けて行けば、行くほどに無駄は増える。
無駄だけではない、
ひとたび福島のような事故を引き起こせば、その被害は想像を絶する。
今回の事故でも10〜20兆円の被害でもすまない。
汚染された国土の回復にはさらに10〜20兆円の金を必要とする。
終わったことは仕方ないとして、今やるべき事は、原発の全廃である。
それにも10〜20兆円の資金がいる。
それでも、原発事業は悪夢と忘れようではないか。
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