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20110809 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
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http://d.hatena.ne.jp/pinsuke/20110809/1312896544
2011-08-09
小出裕章・たね蒔きジャーナル8月9日
小出裕章・京都大学原子炉実験所助教による福島原発事故の解説
毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」(月〜金曜)
9日放送分(78回)書き起こしをメールより転載させていただきます
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原発関係のニュース、東電の6月までの連結決算は5970億円の赤字、四半期最大の赤字で、賠償後初の決算であり、賠償が3970億円、原子炉安定化1000億円、純損益5970億の赤字なのです。
被災地で離職者、14万5千人、雇用保険に入っていない人を含めたらもっと多いのです。深刻なのは福島で、離職者が去年の13.3倍、南相馬で10.3倍なのです。
そして、小出先生のお話、今日は長崎の原爆の日であり、今年は原爆と原発、放射能被害は同じであり、小出先生に、原爆と原発事故のメカニズムについて聞いてもらいました。原爆は「むき出しの原子炉」で、核分裂時に猛烈な放射線、放射能があり、放射線+核分裂生成物が悪影響を及ぼす。原発は、ほとんどの核分裂が電気+海を暖めるのですが、核分裂生成物は原爆と同じで、事故となると大変なことになる、核分裂生成物=死の灰、原爆だと一瞬に放出され、原発は核分裂生物の短い寿命のものは原子炉の中でなくなり、長い寿命のものが出てくるのです。ヨウ素は、原発では一部しか出ないが、原爆だと全部出るのです。
原子炉の中にエネルギーを閉じ込めるのは「もちろん難しい」、強烈な放射線、アルファ、ベータ、ガンマー線、中性子線、原子炉はエネルギーに変換されて、周辺を放射化するのですが、エネルギーへの転換は、放射性物質はエネルギーの塊で、アルファ線はヘリウムの原子核、ベータ線は電子で、「物」である、無色透明、形のないものではない、エネルギーに変わる、それが、原爆だと爆発したら噴き出してくる、熱線と爆風に変換され、放出されるのです。原発は熱で水を沸騰させて電気をタービンで起こすのです。これを原子炉の中で制御するとエネルギーのいい使い方なのですが、広島原爆はウラン800gで大量の放射線と熱線を出すのですが、原発では100万キロワットは1日に3kgのウランを爆発させて、死の灰は原子炉の中で、「原発のほうがエネルギーははるかに大きい」のです。
原発事故で、「広島型原爆100発を越えている放射能が出ている」と思われるのです。広島原爆の核生成物(セシウム137)の100倍がすでに環境に出ているのです。さらに、12万トンの汚染水に、それ以上の死の灰があるのです。福島原発は3基で200万キロワット、1年間に広島原爆の2000倍の放射能を出し、原子炉では平均2年放射能を出すので、「1〜3号機に広島原爆の4000倍の放射能がある」のです。つまり、まだ大量の放射能が原子炉内に残っているのです。あと10倍はあるのです。
そして、「残っている放射能が出てしまう恐れはまだあり」、炉心を冷やすため東電も破局的な被害を防ぐためやっていますが、これ以上原子炉が融けたら放射能がもっと出ているのです。
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