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(転載開始)
◆作業員が近づけない!「即死」する10シーベルトの衝撃
2011年08月06日10時00分 ゲンダイネット
<広島原爆の爆心地700メートルと同じ線量>
福島原発で計測された放射線量「毎時10シーベルト(1万ミリシーベルト)」には仰天だ。ヒトは7シーベルト以上の全身被曝で死亡する。その「デッドライン」を大幅に上回る数値が計測されたのだ。これでは現場に作業員が近づくだけで即死だ。とても収束作業どころではない。
「14シーベルト、致死量デス」――。大ヒットアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の実写版映画では、放射能に汚染された地球を歩く防護服姿のキムタクに対し、ロボットが警告するシーンが出てくる。今回、福島原発で計測された放射線量10シーベルトは、もはや「SF映画」のレベル。とてつもない数値なのだ。ちなみに広島原爆では、爆心地から700メートルの地点が11.1シーベルトで、半径1キロ以内の被爆者の約9割が死亡している。
「致死量に匹敵する放射線が測定されたのは、1号機と2号機の建屋の間にある排気筒近くの配管付近です。3月12日にベントした際に使った配管で、付近では別の場所でも10シーベルトを超える高線量の箇所が見つかっています。線量計は10シーベルト以上は針が振り切れるため、実際はもっと高いとみられます(科学ジャーナリスト)
福島原発の事故現場でこれまで測定された放射線量は毎時1〜4シーベルトだった。今ごろなぜ、超高濃度の放射線量が計測されたのか。京大原子炉実験所の小出裕章助教はこう言う。「おそらく原因は、ベントした際に使った1、2号機のダクト(配管)に、炉心溶融した時に出た放射性物質が降り積もったのではないか。(現場付近の)ガレキを取り除いたために分かったのでしょう」
となれば、現場のガレキ除去が進むほど、「デッドライン」を超える地点が増える可能性がある。何も知らずにガレキ除去の作業に当たる作業員は大変だ。数分間いただけで大量被曝、ヘタすれば「即死」だ。こんな状況では、収束に向けた政府・東電が掲げる工程表の実現はムリ。それでなくてもベテラン作業員は積算被曝量が増えて日々の作業が困難になりつつあるのだ。
小出助教がこう続ける。「東電は把握していると思いますが、放射線量が高い地点はあちこちにあるとみられます。当面、作業員は近寄れないでしょう。また、2、3号機内に誰も入れない状況からみて、建屋内はもっと線量が高いとみていい。以前から指摘している通り、工程表の実現は難しいと言わざるを得ません」作業員が「特攻隊」のようにならないことを祈るばかりだ。(日刊ゲンダイ2011年8月3日掲載)(転載終了)
福島第1原発1・2号機の原子炉建屋の間にて「毎時10シーベルト以上」というとてつもない放射線量が計測されたことは、つい先日(8/1)のエントリーにてコメントした通りである。
※参考「福島第1原発1・2号機の原子炉建屋の間にて「毎時10シーベルト以上」の放射線量を計測」http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/07032ae4fb0e0ad7170c1d03fbad4b6d
何より疑問を感じるのが、大手マスゴミどもが同問題について全くと言っていい程、これを報道せず、一切”ダンマリ”を決め込んでいることである。”御用キャスター”大越が連日のように”トンでも”な自論を展開するNHKの報道番組「ニュースウォッチ9」では、同事態発生直後、「毎時10シーベルト=10,000ミリシーベルトを計測」と繰り返すばかりで、その原因については一切触れない有り様であった。
せめて後日、何か続報があるのかと思いきや、現時点に至っても、「毎時10シーベルト以上」の放射線量が計測された原因等を伝える内容は、小生の知る限りでは、一切報じられていないのが実情である。このような異常ともいえる高い放射線量が計測されているにも関らず、大手マスゴミ連中は揃いも揃って「何故、その原因を追求しないのか?」、「何故、その影響について深く掘り下げないのか?」
大手マスゴミの”屑さ加減”には毎度の事ながら、辟易とさせられる思いであるが、ここまで強い「緘口令」が敷かれているところをみると、事態はかなり深刻とみるべきなのであろう。この異常に高い放射線量が計測されている原因として、先日のエントリーでは「メルトアウトの可能性が高い」との個人的見解を述べさせて頂いたが、上記記事にて、あの京大・小出助教が「ベントした際に使った1、2号機のダクト(配管)に、炉心溶融した時に出た放射性物質が降り積もったため」とコメントしているのであるから、それが”事の真相”なのやも知れない。
しかし、問題はそんなことよりもむしろ、事故対応にあたっている作業員が「ほぼ即死するレベル」の放射線が、現地のあちらこちらにて計測されていることであろう。となると、7月16日に事故収束に向けた工程表「ステップ1」として「原子炉や燃料プールの安定的な冷却」を”達成”したという話は、一体、何だったのであろうか?
※参考「【福島第1原発事故】 事故収束に向けた工程表「ステップ1」 ”達成”の摩訶不思議」http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/cd7428586040c1cf9047cdd23ae20e87
事故発生直後の爆発事故によって、既に核燃料棒の大部分が周辺に飛び散っているのならば、原子炉内は既に”空っぽ同然”ということである。となると、東電は、米べクテル社や仏アレバ社のパーツをつなぎ合わせた、あの”ポンコツ”冷却装置にて、単に冷却水を循環させているだけということである。そんなデタラメ三昧な状態にて、「工程表のステップ1を達成した」と言っているのであれば、こんなバカな話はない。
兎にも角にも、このような状況下、今後まともに事故収束など望めるはずなどなく、チェルノブイリ同様、最後は「人の盾」という”悪夢”のような選択をせざるを得ないのやも知れない。引き続きというよりも、今後さらに、福島第1原発からは目が離せない状況が続くことであろう。
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/75b4a35fd1d546ea05c1b5de3dc42b07
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