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悍ましい「米セシウム未検出」虚偽報道と強制避難地域並に汚染された柏市の実態
http://blogs.yahoo.co.jp/nothigcat2000/20843084.html
2011/8/5(金) 午前 6:03 先住民族末裔の反乱
福島第1原発事故後に自治体が実施した米の放射能検査結果として、先んじて静岡県は3日、県内で最も早く収穫された玄米の放射性物質検査を行ったところ放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されなかったと報じられた。この結果では如何にもセシウム等がゼロであったかの如き誤解を招くもので、またしてもその実計測数値は公表及び報道されていないのである。そこで政府・東電批判の旗手、武田・小出両氏の見解をみてみよう。
まず武田邦彦(中部大学)氏は自身のブログで「お米の500ベクレルとは?」との標題で次のように調査結果を批判している。
・政府の米に対する基準は「200ベクレル(いずれも1キロあたり)以上は警戒、500ベクレル以上は出荷停止」
・お米の「500ベクレル」というのは安心できる数値でしょうか?
・人間は空間からの外部被曝、呼吸による内部被曝、食材そして水からと少なくとも4つの被曝を受ける
・同氏は食物被爆の上限は0.2ミリシーベルトと主張、一方政府基準だと米だけで0.82ミリシーベルトとなる
(日本人は米を1日平均に0.164キロ消費、500×0.164÷100=0.82ミリシーベルト、なお1ミリシーベルト=0.01ベクレルと独自に試算)
・政府はできるだけ早く500ベクレルを少なくとも100ベクレル以下にする必要あり
一方小出氏は、次のように述べている。
・毎日食べる米の基準値は必ず他の食物と別にしなければいけない
・米1キロあたり、500ベクレルは設定が高(緩)すぎる基準
・500ベクレル、1kgあたり500ベクレルの汚染があった場合に、大人だったら何ミリシーベルト、子どもの場合は何ミリシーベルトの被曝になるかの決定が必要
・これまでの(?)日本国内の米では1kgあたり0.1ベクレルという汚染もないであろう
・関西広域連合で兵庫県が被災地の瓦礫を神戸港へ埋め立てるという話に関連し、そういう汚染したゴミは東京あるいは大阪、あるいは神戸など、大都市に住んでいる私たちこそが今責任を取らなければいけない
そもそも静岡県の基準をパスしたお茶がフランスで受入れ不許可となった事実からも静岡県から発表される調査結果など信頼性は低いと私は考える。またこれにより恐怖の実態を徐々に小出しして責任の希薄かを謀ろうとする政府等の辛辣さが見え隠れするように思えてならない。
それはさておき、武田氏の試算が正しいとの前提に立ち、かつ政府の無能と東電らの無責任体質が続く限り、日本人が毎日口にするであろう主食に対し、国民各々が危機感を持って自らその防衛策を講じねばならないとの結論に至る。
小出氏の話から独特な皮肉と厭世観が見て取れるが、私は彼が主張するような被爆を免れたはずの関西で放射能に汚染された瓦礫を受け入れることには断じて反対である。福島から住民を強制撤去し、そこにゴミ収納所を作るほうがまだ現実的であろう。米軍の軍事基地が必要だから国内の何処かで受け入れねば成らないのではなく、米国の思惑や実体を勘案し国民の全体意思として基地が必要か否かの決断を成すべきだと考える私にとって、汚染瓦礫処理に係る小出氏の発言には失望を抱かざるをえない。
一方、柏市の高級住宅街で5万ベクレルもの異常値が検出されたと週刊現代(2011年8月6日号)は報じている。
その内容とは、
・放射線計測学を専門とする神戸大学の山内知也教授は、6月下旬、福島市内4ヵ所で土壌の調査を実施した結果、各地から土1kgあたり約1万6000~4万6000ベクレルの線量を検出
・その福島市よりさらに高いレベルの数値が、なんと福島原発から200kmも離れた千葉県柏市(JR柏駅西口から約1・2km、徒歩12分ほどのところにある高級住宅街)で土1kgあたりセシウム134が2万3663ベクレル、セシウム137が2万8884ベクレル、合算すると5万2547ベクレルもの放射線量が検出
・柏市の土1kgあたり5万ベクレル超という値は、1平方メートルあたりに換算すると1平方メートル当たり約340万ベクレルというとんでもなく高い数値が算出
・セシウム137だけでも約188万ベクレルで、旧ソ連が設けた強制避難区域の基準を、軽々と超えてしまう
・福島原発から30kmほどの南相馬市で土壌の放射線量とこの柏市の土壌の汚染はそれとほぼ同じレベル
・チェルノブイリ原発から70kmほど離れた汚染土壌の浄化作業場地の汚染度は土1kgあたり2000ベクレルで柏市から出た5万ベクレルよりずっと低く、チェルノブイリなら強制避難区域になるほどの数値
・ベラルーシが独自に厳しい基準を設け、1平方メートルあたり55万5000ベクレル以上が検出された地域を「強制避難区域」として、約11万人を移住させたが、住民は被曝し多数の子どもたちに深刻な健康被害が出た
・現在、政府が定める被曝の許容基準値は、年間20ミリシーベルト。しかし、仮にこの土壌の上で生活すれば、それだけで年間で88ミリシーベルトを被曝することになる。
・汚染レベルは、実は福島県内の汚染地域と変わらず、行政はまずは細かく放射線のレベルを大気中だけではなく、土壌検査も行う必要がある(山内教授)
・市はこうした情報を黙殺しており、こうした行政の姿勢を日本科学振興財団副会長の藤井石根・明治大学名誉教授は、
「土壌が汚染されていることが判明すると、農作物の風評被害が出るからと恐れて、対応に二の足を踏んでいるというならとんでもないことです。それは隠蔽と同じ。被害者を増やしてしまうだけです」と批判
ここでのポイントは千葉県柏市の土壌の放射線汚染状況は福島原発から30キロの地域と同じであって、チェルノブイリを巡るベラルーシ基準では「強制避難区域」にあたること、土壌の深刻な汚染は農作物に多大な影響を及ぼす可能性が高い点にある。
こうした生々しい事例を知るにあたり、未だに続く政府・行政の情報操作と隠蔽、そしてマスコミからの虚偽情報の垂れ流しこそが諸悪の根源であり、真っ先に深刻な現実を国民に伝えることが優先されねばならないことを再認識させられた。
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コメ汚染検査:静岡県の早場米、セシウムなど検出されず
(毎日新聞 2011年8月3日 20時19分)
静岡県は3日、県内で最も早く収穫された玄米の放射性物質検査の結果を発表した。放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されなかった。福島第1原発事故後に自治体が実施した米の放射能検査結果が明らかになったのは初めて。
県農山村共生課によると、検査を行ったのは菊川市の早場米。10月にも中部電力浜岡原発が立地する御前崎市など県内3カ所の米を同様に検査する。
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