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10シーベルトの線量の箇所を発見したという報道で、やはり不自然なのは、作業員が4mSvしか被爆していないということである。
阿修羅投稿では、例えば小出助手の発言が取り上げられているが、以下に述べる理由から、なにか放射性物質の塊がおちているとは考えづらい。
ここで、冷静になってこれまでの情報公開の在り方について思い返してみよう。それは数値そのものは正しい(数値が妥当であるか、適正なものか、は別問題として)。そして、悪い情報は省いているということである。
仮に、かつて同じ箇所でこれほどの線量を検出していなかったであろうことを考えると、より深刻な事態が浮き彫りになってくる。
それは、排気塔から「漏れ出る」空気の汚染が、悪化しつつあるということ、言い換えれば、事故は収束どころか、発散に向けて進展しつつあるという可能性である。
小出のいうように放射性物質のかけらが落ちていて、それで報道のような線量になっているのだとすれば、その「かけら」ないし「破片」に近づくにつれて徐々に線量が上昇するはずで、作業員は10Sv/hなんてバカ高い値がでるまえに、異常に気がついて避難するだろうと考えられる。配管内部に溜まっているという公式見解も同じ理由で否定される。なにか、すこしプローブの位置を少し動かしただけで、空間線量が跳ね上がるような、そういう現象があったにちがいない、と容易に想到する。
そして、そのような現象を説明できるモデルのひとつが、パイプから吹き出す高濃度の放射性物質を含む空気である。
例えば、パイプにピンホールが空いていて、そこからなにか細い煙りが吹き出していたとしよう。それに気がついた作業者が、そこまで近づいて、その煙の中にプローブを突き入れたとする。そして、その煙は放射性物質が粒子状になったものを多量に含んでいたとすると、測定器の値はそこで一気に跳ね上がる。そこで、作業者は慌てて後退りし、避難する。しかし、そのパイプの露出しているところから実際に漏れ出ている量そのものは少なく、周辺雰囲気の線量は低い。だから、作業者の被爆量も少ない。
ちょうど、線量を温度に見立てると、やかんを沸かしていて、やかんの注ぎ口のすぐ近くは百度を越える蒸気が出ているが、ある程度換気の出来ている部屋なら部屋の温度自体はそれほど高くならないというのと同じ理屈である。
そして、もし新たに、高レベルの線量を示すリークが「発生した」のであれば(やかんで言えば、水が沸いてお湯になりはじめたことを示しているように)、原子炉ないしその周辺に何かが燻っていて、高濃度の放射性物質を含む空気を出しているということになる。もっと踏み込めば、例えば、放射性物質そのものが高温で気化しているという可能性も廃除できない。
そして、この考察は、最悪の場合、事故が破局的な事象に向かって進展していることを示している。現時点でここのほかに、5Sv程度と思われる箇所も見つかっていると報道されている。これは、閉鎖的な空間の中なので、やはり放射性物質を含む空気が出ているという説明で辻妻があう。
事故は収束どころか、発散に向けて進展しつつあるという私の仮説を退けたいのなら、東電は、それらの近くにモニタ用のプローブを設置し、そのデータをリアルタイムで明らかにするべきだろう。
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